キノコ採りで遭難多発 長野県警が高齢者らに注意喚起

キノコ採りで遭難多発 長野県警が高齢者らに注意喚起

 秋の味覚の王様、マツタケをはじめとするキノコ類が豊作となっている長野県内でキノコ採りのために入った山で遭難する事故が相次いでいる。同県警の集計によると、8月7日から今月2日までに11件が発生し7人が死亡している。多くが高齢者であることから県警は注意を促している。

 特に、シーズン最盛期を迎えた9月22日以降、今月2日までの11日間で9件の遭難が発生している。このうち、崖や斜面での滑落事故で6人が死亡している。さらに、集計期間以降も3日から4日にかけて上田署管内で1人が死亡、安曇野署管内で1人が行方不明となった。

 11件の遭難者を年代別にみると、50代と60代が1人なのに対し、70代が7人を占め、80代も2人となっている。何度も山に入った経験がありキノコ採りに慣れた高齢者が、さらに山の奥に入り込んで足を滑らせるなどした遭難が多いとみられる。

 キノコ採りは、北アルプスなどの一般的な登山と異なり、登山道のない斜面を歩くことが多く、採取する場所を「秘密」にするため、家族などにも行き先を告げない場合が多いという。キノコが多く育つ場所も足場が悪かったり、危険な地形だったりすることが多く、通い慣れた場所でも慎重さが求められる。

 県警山岳安全対策課は、(1)急斜面に近づくなどの危険な行動はしない(2)単独での行動は控え、行動予定を家族に伝える(3)非常時に備えて十分に充電した携帯電話や雨具、防寒具を用意する(4)天気予報を確認し、悪天候が予想される場合は中止する-の4点を遭難防止のポイントに挙げる。また、有線放送や警察官による地域の巡回連絡などを通じ、高齢者に重点を置いた啓発活動を強化する方針だ。

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