パナソニックのフルサイズカメラ「LUMIX S1R/S1」実機レポ、シグマもLマウントのカメラを開発中

パナソニックのフルサイズカメラ「LUMIX S1R/S1」実機レポ!! シグマもLマウントのカメラを開発中!!!

 パナソニックからLマウントを採用したフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX Sシリーズ」が発表されました。独ライカが開発し、シグマとパナソニックを加えた3社が参加する「Lマウントアライアンス」が普及促進を図るというLマウント。協業における最初の製品がSシリーズです。パナソニックの発表会で公開されたSシリーズの実機を中心にレポートをおおくりします。

S1/S1Rはプロ向けのハイエンドカメラ

最高の技術を結集

 Lマウントは大きなマウント径と、短いフランジバックを採用しており、今回の協業によって高品質な静止画や動画の撮影を実現することを目指しています。センサーはフルサイズで、特にパナソニックにとっては、今までになかった初めてのフルサイズセンサーの採用となります。

 ちなみに、シグマもフルサイズFoveonセンサーを搭載したLマウントカメラを提供すると明言しており、この両社にとっては初のフルサイズカメラを扱うことになります。

 そんなパナソニック最初のフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S1」「LUMIX S1R」。2モデルが用意されているのは、解像度の違いで機種を分けているからです。S1は有効画素数2400万画素、S1Rは4700万画素のセンサーをそれぞれ搭載しています。

 解像度の違う複数モデルの投入は、最近ではニコンも新しいフルサイズミラーレスカメラの「Nikon Z7」「Nikon Z5」で行っていますが、今回のS1、S1Rは性格の違いで分けられているようです。ソニーのα7と同じような戦略ですね。風景写真などで解像度が必要な場合はS1Rを、ビデオグラファーを含めて高画質と高速性のバランスを求めるならS1を、というように使い分けられるわけです。

 繰り返し「プロフェッショナル」という言葉が聞かれたとおり、ターゲットはプロフォトグラファーやプロビデオグラファーです。そのため、デザインや操作性も追求したようで、「完璧なホールディングができるグリップ」に「最高のボタンレイアウト」だとしています。防塵防滴から耐寒まで、十分なタフネス性能も実現しているようです。

 その他の主な仕様としては、AFはパナソニックが得意とするDFD技術を加えたコントラストAF。ディープラーニングによるAF機能も搭載しているそうです。レンズとボディ内手ブレ補正を併用したDual I.S.も搭載。見えやすいファインダーや3軸可動の液晶モニタも搭載。XQDとSDのデュアルスロットという点もポイントが高いところです。

 パナソニックのイメージングネットワークビジネス事業部の山根洋介部長は、「プロのニーズにすべて応えるプロフェッショナル志向の製品」とアピールします。大型のマウント内径とショートフランジバックなどのLマウントの特徴に、高速・高性能なパナソニックのエレクトロニクスを加えた製品だと胸を張る山根氏。

 発売は2019年の早期。恐らく2月に日本で開催されるCP+ 2019に合わせて発表されそうです。同時にレンズも発表されましたが、50mm F1.4、24-105mm、70-200mmというもの。特に50mm F1.4は、他社でもフラッグシップクラスの名玉が揃った激戦区。これを最初に投入するところも、同社の本気度が伺えます。

 これに加え、2020年までに7本のレンズを追加する計画だとしています。これにライカが高品質なレンズ群を8本用意。これに加えて、シグマは既存のフルサイズ向けレンズ群をLマウントに対応させるほか、マウント交換に対応したレンズであればLマウントへの交換サービスも実施するそうです。

 アライアンスによって一気にレンズも拡充され、ライカ、シグマのボディとレンズを自由に組み合わせて使えるというのも大きな魅力。

 世界的にファンも多く、写真が質を追求するライカに、静止画だけでなく動画の世界でも定評のあるパナソニック、そして独自路線で唯一無二の存在感を示すシグマ。そんな3社が組んだことで、独特のカメラシステムとして、Lマウントは面白い存在になりそうです。

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