京都のお盆の風物詩「五山の送り火」五山だけじゃない?幻の送り火「い」の痕跡か

五山だけじゃない?幻の送り火「い」の痕跡か 京都大学が発表

 京都のお盆の風物詩「五山の送り火」、かつては今よりも多くの山で行われていたといいますが、詳しい場所はわかっていません。京都大学は、京都市内の山で送り火が行われていた可能性のある痕跡を見つけたと発表しました。

 五山の送り火はお盆に帰ってきた先祖の霊を再びあの世へ送り出し無病息災を祈る行事で、毎年8月16日に京都の夜を赤く染めます。現在5か所で行われている送り火ですが、かつては約10の送り火があったとされています。江戸時代の絵図には、見慣れた大文字などの送り火とともに、現在の京都市左京区あたりに、今はない「い」の送り火が描かれています。その「い」の送り火が行われていたことを示唆する痕跡が見つかったと8日、発表されました。

 「斜面をL字にきれいに削り取ったようなところがある」(京都大学 正高信男教授)

 場所は叡山電鉄二ノ瀬駅の東にある山。標高100メートルぐらいのところに、山肌が人工的に削られた平たんな場所があり、送り火の薪を置く場所の可能性があるといいます。さらに石が敷き詰められたような跡もあり、これは「火床」と呼ばれる薪に火をつける場所に似ているといいます。

 「あそこで『い』の字の送り火が灯されていたのではないか」(正高信男教授)

 近くの住民は…

 「あったらいいことやと思いますけど」(男性)
 「すぐそばだから見に行けますし」(女性)

 正高教授は今後、近くの住民から言い伝えを聞き取るなどして研究を進めるとしています。

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