株価急落で株主がフェイスブック提訴、株価最高値からの急落は「凶兆」か

株主がフェイスブック提訴、株価急落で

米交流サイト大手フェイスブック<FB.O>の株価が前日20%近く急落したことを受け、株主が27日、同社とザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を相手取り訴えを起こした。今後同様の動きが広がる可能性もある。

提訴したのはJames Kacouris氏で、同社側が連邦証券法に違反したと主張。集団訴訟も視野に損害賠償を請求する構えとした。

コラム:フェイスブック、株価最高値からの急落は「凶兆」か

米フェイスブック(FB.O)株は25日、過去最高値で取引を終了した後、時間外で急落した。四半期決算の内容が投資家の失望を誘い、売りが殺到したためだ。

ただ、フェイスブックは偽ニュースを巡る不祥事や規制強化など不安材料が多く、今後状況がさらに悪化する恐れもある。 

フェイスブックが引け後に発表した第2・四半期決算の売上高は前年同期比42%増の130億ドル超。大半を広告収入が占め、市場予想の134億ドルには届かなかったが、その差はわずかだった。 

利用者数も増加。1日当たりアクティブユーザー数は11%増の15億人と、2004年に起業した新興企業としては驚異的な数字だ。しかしこの利用者数が、投資家に弱点と映ったのかもしれない。北米と欧州で前期比が横ばいか減少を示したためだ。 

フェイスブックが今後の売上高の伸びの鈍化を警告すると、株価はさらに下落して下げ幅は20%を超え、時価総額が1300億ドル相当吹き飛んだ。ただ、それでも株価は英データ会社ケンブリッジ・アナリティカへの個人情報流出問題後に付けた3月末の安値を10%上回っている。 

ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)の利用者増に向けた取り組みは一段と難しくなるに違いない。世界で最も人口が多い中国は今週、フェイスブックが中国で計画していた新事業の立ち上げの承認を撤回。2016年の米大統領選での偽ニュース疑惑で議会証言を行った法務担当役員も退社した。 

ザッカーバーグ氏が最近、言論の自由の観点から、ホロコーストを否定する投稿などを削除すべきでないと空気の読めない発言をしたことも、黄信号と言って差し支えないだろう。投資家はもっと強く、もっと早くフェイスブックの株価にブレーキを掛けておけば良かったと思っているのかもしれない。 

●背景となるニュース

*フェイスブックが25日発表した第2・四半期決算は売上高が前年同期比42%増の132億ドルとなった。純利益は51億ドル(前年同期は39億ドル)、1株利益は1.74ドル(1.32ドル)だった。 

*1日当たりアクティブユーザー数は11%増の15億人。 

*デビッド・ウェーナー最高財務責任者(CFO)はアナリスト向け電話会議で、第3・四半期と第4・四半期の売上高が前期比で1桁台後半の落ち込みを示すとの見通しを示した。

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