滋賀県北部に竜巻注意情報を発令、突風:6人負傷、85棟被害 竜巻か 滋賀・米原

突風:6人負傷、85棟被害 竜巻か 滋賀・米原

 29日午後1時45分ごろから同2時5分ごろの間に、滋賀県米原市で竜巻とみられる突風が発生し、被害が出たと110番や119番通報が複数寄せられた。県警や消防などによると、突風で割れたガラスで男性(73)が両腕や両脚を切るなど、男性5人、女性1人の計6人が負傷し、うち4人が病院に搬送されたが、いずれも軽傷で命に別条はない。市によると、同日午後6時半現在、屋根が飛ばされたり、窓ガラスが割れたりするなどの建物被害が85棟で確認された。

 県警や消防などによると、建物などの被害は同市の朝日、夫馬(ぶま)、北方の3地区を中心に南北約1キロ、幅100~150メートル程度の範囲にわたっている。電柱の倒壊や倒木なども相次ぎ、関西電力によると、市内の約360軒が停電した。市は午後3時、災害対策本部を設置した。

 彦根地方気象台は同日午後1時51分、滋賀県北部に竜巻注意情報を発令。午後1時44分に米原市で最大瞬間風速13.3メートルを観測した。

 JR東海によると、東海道新幹線は午後1時40分ごろ、北方地区にある風速計が規制値の秒速30メートルに達したため、岐阜羽島-米原間の上下線で運転を見合わせた。安全を確認し、同50分ごろに運転を再開した。【若本和夫、成松秋穂】

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琵琶湖に冷却効果ない? 温暖化で猛暑日急増

 滋賀には琵琶湖があるから、隣の京都ほど暑くない-。こうした湖国のイメージを覆すようなデータが、今夏の酷暑で明らかになっている。今月には東近江市で全国5位の高温を観測した日があり、大津市では23日に10日間連続猛暑日の史上最多タイを記録した。彦根地方気象台は「滋賀も相当暑く、特に夜は熱中症の危険が高い」とする。理由として、日本一の湖の存在が影響しているという。
 彦根地方気象台によると、15日に東近江市で観測した38・5度は、全国5位の高さだった。23日の最高気温は大津市で36・8度、彦根市で36・1度。大津市は1994年、2013年以来、10日連続で最高気温35度以上の猛暑日となった。
 「琵琶湖は自然の空調設備だ」。滋賀県は大量の水をたたえた琵琶湖のおかげで、気温が上がりにくいとのイメージを持つ人は多い。だが、湖国の7月の平均最高気温は、大津市30・5度、東近江市30・2度で、京都市の31・5度に及ばないものの、臨海部の神戸市や津市の30度より高い。彦根地方気象台に聞くと、「湖岸では琵琶湖の影響が多少あるが、そもそも真夏は湖水温が30度前後と高く、冷却効果はあまり期待できない」という。
 逆に沿岸部は夜、下がりにくい湖水温の影響を受ける。最低気温が25度以上の熱帯夜は、10年~18年に彦根市で198日、大津市で171日あった。湿度も高く、7月の彦根市の平均湿度は78%で、「蒸し風呂」と呼ばれる京都市の70%を上回る。湿度が高いと熱中症の危険も増すため、夜間も注意が必要になる。
 近年は温暖化や都市化の影響も見逃せない。80年代の10年間、猛暑日は大津市で20日、東近江市で1日、彦根市ではゼロだった。しかし、10年~18年は大津市と東近江市で107日、彦根市も55日観測しており、大幅に増えている。
 今月1~22日、県内で熱中症やその疑いで搬送された人は542人で、昨年同時期より343人も多い。23日も25人が搬送された。同気象台は同日、長期間の高温に関する気象情報を発表、「今後2週間は命に関わる危険な暑さが続く。夜間も含め熱中症に警戒を」と注意を呼びかけている。

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