LINEの「送信取消」がなぜか甘い会話に、「送信取消」で愛をささやく中高生の実態

LINE「送信取消」で愛をささやく中高生の実態

中高生は初めての彼氏・彼女とお付き合いを始めることが多い時期。恋愛の最初は「告白」で始まる若い彼らは今、どんなふうに告白をしているのでしょうか。スマホを手にした彼らの告白事情をお伝えします。

■LINEの「送信取消」がなぜか甘い会話に

 中高生といえば、恋愛花盛り。好きな男子について盛り上がるガールズトーク、初めての告白、初めてのお付き合い、そして悲しい別れなど、恋愛のファーストステップを過ごす時期ですよね。付き合ったものの1カ月で別れることも珍しくなく、その後の人生に向けてさまざまなことを学ぶ時期なのかもしれません。

 中高生の時期に恋愛にいそしむことは大人世代と変わりませんが、大きく違うことは出会いの場がネットに広がっていることです。プリキャンティーンズラボが2016年11月に公開した「10代女子の恋愛事情に関する調査」によると、恋人と出会った場所の4位が「インターネット(11.2%)となっています。

 私の取材でも、学校の同級生や先輩、後輩がフォローしているアカウントのプロフ画像をチェックして、お気に入りの子にメッセージで声を掛け、付き合い始めた人が少なくありません。Twitterのフォロー、フォロワーで気になった異性にメッセージを送り、LINEの交換に持ち込みます。もちろん、学校で気になる子にもTwitterやLINEなら直接話しかけるよりも気軽に声が掛けられるとのこと。

 そしてもちろん、告白の手段もSNSです。前述の調査では、「告白した・されたシチュエーション」のダントツトップが「LINE」で44.2%。以下は、「学校で(11.6%)」「学校帰り(10.5%)」と続きます。

 女子中学生に聞いたところ、LINEでの告白はメッセージだけではないと言います。メッセージをスクショ(スクリーンショット)でさらすことも珍しくない時代、万が一ふられて証拠が残ってしまっては困ると、LINE通話を使うこともあるとか。

スクショ対策はそれだけではありません。LINEが2017年12月にサポートした「送信取消」機能もよく使われています。これは、間違って送ってしまったメッセージを後から消すことができる機能で、取り消した場合は「メッセージの送信を取り消しました」とトークルームに残りますが、何のメッセージを送ったかはわからなくなります。ふられてしまったら、すぐさま取り消すことでスクショを免れることができるかもしれません。

 しかし、取り消し操作の前はトークルームや通知で読めるため、ずっとスマホやLINEに張り付いていれば読むことができてしまいます。その一瞬をうまく活用する中学生もいるのです。

 Aくん「好きだよ」

 (送信取消)

 Bさん「もしかして告った!?」

 Aくん「そんなわけないだろ」

 Bさん「なーんだ。がっかり」

 Aくん「じゃあ、今度はよく見てて」「好きだよ」

 というように、甘い会話が生まれています。誤爆を防ぐはずだった送信取消機能がこんなふうに活用されるとは、油断もすきもありませんね。

■ウソ告白には「いじめ」の側面も

 LINEは甘酸っぱい恋愛に使われているだけでなく、いたずらにも使われます。皆さんは「ウソ告」という言葉をご存じでしょうか。

 ウソ告とは、文字どおり「うその告白」のことで、LINEである相手に告白をして、相手が受け入れた途端にうそであることをばらすという遊びです。「うそコク」「イタ告(いたずらの告白)」とも呼ばれます。

 本気で告白をしてふられた場合に「ウソ告だから」と言えば済むという逃げ道になることもありますが、男子同士で何かの賭けをして、負けた場合の罰ゲームとして「○○にウソ告する」ゲームが流行しています。また、モテる人気者のスマホを勝手に使って、告白すると面白そうな女子に告白してふざける人もいます。

 巻き込まれた女子はたまったものではありません。まともに返事をすると、そのスクショをグループLINEやタイムラインで回されてしまいます。ウソ告は男子が行うことが多いのですが、ウソ告することになった男子、標的になった女子にとっては「いじめ」と言える深刻な事態のときもあり、いたずらとして一括りにはできない側面もあります。

■イベントとしてみんなの前で告白大会

 ところで、中高生にとって大切なのは学校行事です。修学旅行で好きな彼にかわいく見られたいと私服を購入する女子、体育祭で羨望のまなざしを集めたい運動自慢の男子など、学校全体がそわそわします。好きな異性に告白するチャンスを狙っている人は、行事をきっかけに告白することも多いのです。大人世代でも若いときを振り返ると同じでしたよね。「行事で2人きりになれるかな」「後夜祭のダンスで手を繋げるかな」といった妄想が止まらないのが学校行事です。

 最近は、「告白大会」をイベントとして開催する高校もあります。もちろん学校主導ではなく、生徒たちの企画です。修学旅行のクラスレクリエーションや、文化祭、後夜祭などに行われる告白大会は、大勢の人が見守る中、大きな声で「好きです!」などの告白を行います。すべて出来レースなのでは? と思う人もいるかもしれませんが、ふられてしまう場合もあるのが悲しいところ。告白が成功してカップルが成立したら、抱き合う2人を周囲がスマホで撮影し、SNSにどんどんアップします。写真や動画がどんどんシェアされていく様子を見ると、「こうなったら別れづらいのでは……」と大人は考えてしまいますが、高校生は彼らのペースで出会いと別れを繰り返しているようです。

 青春はあっという間に過ぎ去ります。ラブラブ画像がネットの海に流れてしまうのは決して良いことではありませんが、異性との付き合いを学ぶ意味でも恋愛を謳歌してほしいですね。

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