インテル、28コアの5GHz駆動CPUを年末までに投入へ
インテルの18コアCPUの「Core i9」は今でも鮮烈ですが、それは去年のニュース。本日Computexにて、インテルのグレゴリー・ブライアント(Gregory Bryant)上級副社長は、28コア搭載プロセッサが5GHzで動作するデモを公開しました。
シングルソケットのデスクトップ向けプロセッサがこれだけのコア数を搭載するのは初めてですし、もちろん高性能なのは間違いありません。ステージで披露されたCinebenchのスコアは7334で、これはマルチプロセッサシステムでのみ達成されるレベルの数値です。
さらに嬉しいことに、ブライアント氏によればこれはただのコンセプトではなく、インテルはこの28コア搭載CPUを年末までに販売する計画なのです。さて、最高スペックのCPUを購入するために貯金でも始めましょうか。
AI搭載PCにCINEBENCHで7300スコアー超の28コア次世代Core Xデモ、Intel基調講演レポート
6月5日、IntelはCOMPUTEX TAIPEI 2018のe21FORUM(基調講演)に登壇。IntelのPC用プロセッサーを中心に、同社の最新テクノロジーと技術進化による社会の変革についてなどを話した。
8086から40周年の記念CPU「Core i7-8086K」
メインスピーカーとして登壇した、Intelのクライアントコンピューティンググループ担当SVP&GMのGREGORY BRYANT氏はIntelが今年創業50周年の記念すべき年で、テクノロジーが人々の日常生活に大きな影響を与えていると解説。その例として、平均3分くらいで集中力がいろいろなコンテンツに移り変わる「気晴らしの時代」、第4次産業革命による「働き方の変化」、そして、eスポーツのように同じような趣味や嗜好の人が気軽につながることができる「コネクトの進化」の3つを挙げた。
BRYANT氏はさらに、Intelの最新の取り組みについて、「パフォーマンス」、「バッテリー」、「コネクティビティー」、「フォームファクター」、「AI」と5つの領域に分けてプレゼン。「パフォーマンス」では今年が創業50周年であると同時に、最初のX86プロセッサー「8086」が登場してから40年ということで、記念の限定版プロセッサー「Core i7-8086K」のリリースを発表。Core i7-8086Kは5GHzで駆動し、オーバークロックに対応する。Intel 300シリーズチップセット搭載マザーボードが必要」などの特徴をBRYANT氏は解説。さらにキャンペーンとして8086個をプレゼントすることもアナウンスされた。
「Whiskey Lake-U」と「Amber Lake-Y」を予告、5G搭載PCは2019年
また、第8世代Coreプロセッサーの新しいエディション「Whiskey Lake-U」、「Amber Lake-Y」についても発表。詳細は語られなかったが、ステージにはWhiskey Lake-UやAmber Lake-Yを搭載したメーカー製PCも展示され、秋頃の登場を予告した。
「バッテリー」については、2012年頃はノートPCの駆動時間は8時間が一般的だったが、2018年現在では20時間を超えるモデルが一般的になったと解説。デルの「Dell XPS 13」などを例に、バッテリーの大型化やディスプレーの省電力化を駆動時間向上のポイントとして挙げていた。
「コネクティビティー」では、Intel製のLTEモデムやGigabit Wi-Fi搭載モデルが多数登場していることと、5Gへの取り組みについて語った。特に5Gでは2月に開催した平昌冬季五輪の公式スポンサーとして、4K動画のストリーミングやVR中継など、大会で導入された5G技術について解説。また、キックスタンドに5Gアンテナを搭載したテスト機をステージ上で紹介した。さらに5G対応モデム搭載PCについては、Acer、ASUS、Dell、HP、Lenovo、Microsoftと提携しており、2019年にリリースを予定しているとのこと。
次世代「YOGA BOOK」に「Project Precog」、AI搭載PCがお披露目
「フォームファクター」では、ゲストにLenovoのSVP&GMのJEFF MEREDITH氏が登壇。MEREDITH氏は「PCはもっと携帯電話のような機動性が必要だが、それと同時に長時間使い続ける使い勝手の良さも必要」と相反する命題を突きつけられているという。この命題に回答するデバイスとして紹介したのが、年末に登場予定の「YOGA BOOK」次世代モデル。デュアルタッチディスプレーで薄型軽量。さらにディスプレーに表示されるキーボードはAI対応となっている。
「AI」では、「AI For PC Developer Program」をスタート。 OpenVINOとWindows MLの開発キットリリースについて発表された。さらにAI対応PCの登場も予告。ゲストとしてASUSのCEO JERRY SHEN氏が、Intelの講演が始まる直前に発表された、IntelのAI用プロセッサー「Movidius VPU」を搭載したコンセプトモデルのデュアルディスプレーPC「Project Precog」を持って登場。さらに世界初のMovidius VPU搭載ノートPCとしてASUSのZenbook Proも紹介された。
28コアの次世代Core XでCINEBENCH R15デモ
そのほか「Intel Optane SSD 905P」のM.2モデルの追加と、次世代のCore Xシリーズについてアナウンスされた。次世代のCore Xシリーズは28コアで動作クロックは5GHz。現行世代の最上位から一気に10コアも増加することになる。ステージでは次世代のCore XシリーズをセットしたシステムでCINEBENCH R15を使ったベンチマークを行ない「7334cb」という驚異のスコアーを叩き出していた。
