iOS 12新機能まとめ:速度&安定度向上のアップデート。Siriもより器用な子へ #WWDC18

iOS 12 新機能まとめ:速度&安定度向上のアップデート。Siriもより器用な子へ #WWDC18

問題続きだったiOS 11に代わって本日発表となったiOS 12は、見た目より中身追求型のアップデート。地味だけど役立つ新機能もあって、バグ減らしに動き出した予感がします!

古い機種にうれしい性能アップ

今回Apple(アップル)は性能向上にかなり時間をかけ、成果が目に見えるかたちとなってあらわれています。iOS 12で一番得するのは古い機種なのでは…というところが今回最大のサプライズ(いい意味で)。

ソフトウェア開発部門の上級VP、クレイグ・フェデリギがデモで使ったのも、iPhone 6 Plusでした。アプリ起動は40%、キーボード表示は50%、ホーム画面からカメラアプリのスワイプ移動は70%スピードアップしています。アプリの起動がこんなに速くなったのは、操作の予測と処理を向上させたから。

今iOS 11を使っている機種は、すべてiOS 12にアップデートできます。これもうれしいポイントですね。

ARKit 2:AR空間の共有が可能に。3Dオブジェを共有できるUSDZ形式が新登場

今日発表のARKit 2ではリアルのARゲームが一段と楽しくなりました。対戦中でない人もiOS端末をかざせばARゲームを観戦できます。画面を共有できるプレイヤーは1度に4人まで。

Apple初の自社開発ARKitアプリ「Measure」は、cm単位でいろんなものを測って共有でき、箱とか写真は自動採寸も可能です。

Messagesなどのアプリ内でARモデルを共有するとき使うと便利な「USDZ」形式は、ピクサーと共同開発したオープンフォーマットです。リアル空間にオーバーレイできる新機能「Quick Look for AR」と組み合わせて使うと、たとえば売り場の家族から届いた卓上ランプのUSDZ形式の3Dオブジェクトを、自宅の机にぽとんと置いて、机からはみ出ないかバーチャルでチェックしたりもできます。

写真検索がとても簡単に

「写真」アプリでは、写真にうつっている顔などの情報をもとに検索候補が表示されるようになりました。イベント情報データベースと位置情報&撮影日時を照合する機能もできたので、たとえば野球観戦の写真なら、その場所でその週末に行なわれた試合のデータを正確に写真に割り付けることができます。

自分用のおすすめタブ「For You」には最近のイベント、編集すべき写真と動画、共有すべき相手(写真に写ってる友達など)などがまとまっています。自分が写っている写真を送ってもらいたいときって、友達にはなかなか催促しづらかったりしますけど、友だちとライブラリをシェアすると、お互いに顔認識で送信するようおすすめが自動的に表示されるので、その手間が省けます。

Siriもショートカットとおすすめで使いこなせるように

Siriはおすすめとショートカットの2つの新機能で、とても便利になりました。

おすすめ機能では、iPhoneに溜まった個人のデータをもとに日課を割り出し、現在地に応じてアレしろコレしろってSiriがプッシュ通知ですすめてくれます。Walletアプリに映画のチケットがあれば、上映時間帯には「バイブにしたほうがいいよ」とおすすめし、連絡先に誕生日の人がいれば、「今日はおばあちゃんの誕生日。電話しよう」とすすめる、という感じで。

もうひとつのショートカットのほうは、よく使うアプリの起動コマンドを保存できる機能です(Siri Shortcuts)。たとえば鍵をなくしたときTileアプリをいつも使っているのなら、「鍵をなくした」と言いつけるだけでTileアプリが開くように設定しておけます。大体の人は便利な機能がいくらあっても、音声コマンドが思い出せなくて使いこなせていないだけなので、カスタム設定できるのはすごい助かると思う。あ~あ、Alexaにも欲しいなー。

デジタルデトックスもできる

Googleに続きまして、Appleも携帯中毒撲滅のデジタルウェルネス・サービスを実装しました。スマホ画面に括り付けの時間を確認する機能は今もあるんですが、夜は着信音をシャットアウトし、画面すべて黒背景+白文字になって暗くなる「ベッドタイムモード」も新登場です。

通知はアプリやトピ別にカスタマイズ可能になったほか、滅多に開かないアプリの通知はオフか非表示にするようすすめてくれたりもします。

利用時間は週1回集計レポートが届きます。そこでアプリ利用時間、携帯をいじっていた時間、利用時間を減らしたほうがいいアプリなど把握して、「App Limits」でアプリ利用時間に制限を加えることができます。

制限といっても強制ではないので、守るかどうかは本人次第ですけどね。iOS端末は全部シンクされるので、iPhoneでFacebookをぼーっと2時間閲覧してiPadでFacebookを開いたらそれが全部チャラになる、ということもなく合計でカウントダウンされます。親には子どもの利用状況も届き、そこで時間を管理することができますよ(制限は時間の長さ、時間帯、アプリ別に設定可能)。

アニ文字で舌を出せるようになりました。新しい「Memoji」も

アニ文字のトピックでは、自分そっくりなアバター「Memoji」を自作できるようになり、舌認識機能も実現しました。これまでのアニモジではいくら舌を出しても完全に無視され円滑な人間関係に甘んじるほかありませんでしたが、これからはいつでも意のままに舌を出すことができます。

以上、地味ながら毎日の暮らしが少しだけ楽しく、便利になるiOS 12の新機能のまとめでした。

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