PCをクラッシュさせる音響攻撃「ブルーノート」--スピーカから音を流すだけで
セキュリティ企業のESETは、ハードディスク搭載PCをクラッシュさせる音響攻撃「ブルーノート」に関して注意を呼びかけた。PCのスピーカやPCの近くに置かれたスピーカからある種の音を流すだけで、PCを使用不能な状態に陥れられるという。なお、攻撃を受けるのはハードディスクなので、SSDのみを搭載しているPCはクラッシュしない。
この攻撃は、ミシガン大学と浙江大学の研究チームがデモンストレーションしたもの。音楽である音程を意味する用語“ブルーノート”と、Windowsのクラッシュ画面“ブルースクリーン”から、ブルーノート攻撃と呼ばれるようだ。
研究チームによると、音の振動でハードディスクの読み書きヘッドとプラッターがそれぞれ振動し、振幅が限界を超えるとハードディスクそのものが損傷したり、ソフトウェアが誤作動したりして、ファイルシステムが破壊されクラッシュやリブートに至るという。攻撃を実行するにあたり、特殊な装置は必要ない。PCの内蔵スピーカや近くにあるスピーカから攻撃用の音を流すだけで、ハードディスクにダメージを与え、結果的にPCをクラッシュさせられる、としている。
ブルーノート攻撃の対象は、スピーカとハードディスクが組み合わされたシステムであり、PCに限定されない。例えば、撮影した映像をハードディスクへ記録する監視カメラなども標的になる。
【5月31日20時30分追記】
SSDを搭載したPCには影響がない旨を追記しました。
スピーカーで音を鳴らすだけでPCがクラッシュ 「ブルーノート」攻撃に注意
PCの内蔵スピーカーや近くにあるスピーカーから音を鳴らすだけでPCをクラッシュさせる――そんな攻撃が行われる可能性を、ミシガン大学や浙江大学などのセキュリティ研究者グループが実証したとして、ESETのセキュリティニュースサイト「welivesecurity」が注意を呼びかけている。
ESETによれば、この攻撃は「ブルーノート」と呼ばれ、超音波や可聴域の音を利用してHDD(ハードディスクドライブ)を攻撃する。音波でHDDの磁気ヘッドやプラッタを振動させ、ハードウェアに物理的なダメージを与えるという。
また研究者グループは、ブルーノート攻撃で狙われるのはPCだけでなく、監視カメラなどの可能性もあると指摘する。例えば監視カメラの映像を保存しているHDDレコーダーがブルーノート攻撃を受けた場合、HDDに録画データを書き込めなくなるという。
ESETは、HDDのように動く部品がないSSD(ソリッドステートドライブ)のPCであれば振動を受けても心配はないかもしれないが、「多くのデバイスがブルーノート攻撃を受ける可能性があるという事実は変わらない」と警告している。ブルーノート攻撃の対策について研究者グループは、HDDの磁気ヘッドが前後に振動するのを防ぐためのファームウェアのアップデートなどを提案しているという。
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