20cmの距離から120型に投射できる超短焦点プロジェクター「ProBeam」を活用するワザ

20cmの距離から120型に投射できる超短焦点プロジェクター「ProBeam」を活用するワザ

 スクリーンの下に設置したプロジェクターから120型サイズの映像を投射できる超単焦点プロジェクターは、狭い会議室や人が動くイベント時などに重宝する。今回は2017年12月にLGエレクトロニクスから発売された「ProBeam」(プロビーム)シリーズの超短焦点モデル「HF85JG」を活用してみた。

投射サイズの割にコンパクトなボディーの「HF85JG」

 プロジェクターは手軽に大画面表示できるので、色々なシーンで重宝する。しかし、一定の投射距離が必要になるのがネック。広い会議室でみんなが席に座ったままスクリーンを見るなら問題ないが、人が動き回る場所での利用が難しい。レンズとスクリーンの間に人が入ると、映像に影が落ちてしまうためだ。天井に設置すればある程度解決するが、工事が無理なケースもあるし、プロジェクターを持ち運んで使いたいというニーズもあるだろう。

 そこで活躍するのが超単焦点プロジェクターだ。一般的なプロジェクターだと、100型サイズの映像を投射するのに3~4mの投射距離が必要になる。そこを超短焦点プロジェクターなら、数十センチの距離でOK。しかも、スクリーンの下に置くだけなので、設置も簡単。今回紹介するLGエレクトロニクスの「HF85JG」はなんと8cmの距離から90型、20cm離れれば120型の大画面投射が可能になる。

 「HF85JG」はDLP方式を採用しており、明るさは1500ルーメン。解像度は1920×1080ドットで、コントラスト比は15万:1。サイズは118×353×193mm、重量は約3kgとコンパクトで社内モバイルなら余裕で持ち運べる。入力は、HDMI×2、S/PDIF、USB2.0×2、LAN端子を備え、BluetoothやWi-Fiも搭載している。ボディーはホワイトで、レーザーダイオードから投射された映像を鏡で反射する仕組み。レーザー光源は耐久性に優れ、寿命はなんと2万時間。毎日4時間利用したとしても、最大13年間も利用できる計算だ。

 操作は本体のボタンを上下左右に動かしたり押し込んだりして操作するが、少々使いにくい。付属のマジックリモコンを利用することになるだろう。

簡単設置で画質は上々

使い勝手も良好だが注意点も

 今回、実際に飲食店でのイベントでも利用してみた。「HF85JG」をスクリーンの下に置いて電源を入れたら、すぐに映像が出る。本体上部のリングを動かしてピントを調整し、PDFファイルの入ったUSBメモリーを装着したところ、あっけなくプレゼン資料を表示できた。マジックリモコンをBluetoothで接続し、準備完了。ボタンを押してページまくりができた。

 映像は十分に明るく、電気の付いている店内でも視認性は十分。会議室でのビジネスプレゼンには十分な明るさだ。写真を表示する場合は少々ディティールが甘くなったので少し暗くしたところ、想像以上にくっきりと描写してくれた。これは、家庭のリビングに置いてホームシアターとして使うこともできそうだ。

 イベントは大盛況で、人が入り乱れて動いていたが、なにせフロア中央にプロジェクターがないので自由に動ける。スクリーンの近くを人が歩いても映像に影が落ちないのはやっぱり便利。やっぱり店舗で使うなら、超単焦点プロジェクターがいい。

 ただ、プロジェクターの位置を調整しても、綺麗な長方形にならなかったり、映像が歪んだりしてしまった。これは、スクリーンが原因だった。店舗にあった直立式の大画面スクリーンを利用したのだが、エアコンの風を受けてわずかになびき、それが映像の歪みとして出てしまったのだ。

 一般的なプロジェクターは正面から投射しており、少々の歪みは気にならない。しかし、近いところから鏡で反射させる超単焦点プロジェクターだと、スクリーンの歪みがダイレクトにわかってしまうのだ。利用しているスクリーンもきちんとした製品で、あまり歪んでいるように見えないのだが、それでも映像には大きな影響があった。

 超単焦点プロジェクターを利用する場合は、スクリーンを引っ張って綺麗な平面にしてくれる製品を使うか、直接壁に投射することをお勧めする。

PC・スマホの画面をワイヤレス表示!

マジックリモコンも使いやすい

 店舗では設定画面の撮影ができないので、大きな壁に投射するべくアスキーの会議室を使わせてもらうことになった。そこで、スーツケースに入れて大田区から手で運んだのだが、ちょっと重かった。営業マンが、出先でプレゼンがあるからと気軽に持って行くのは難しそうだ。しかし、そうは言っても本体は3kgなので、無理というわけでもない。普段は原価BAR五反田店に置いておき、イベント時だけ銀座店に持って行くという使い方はあり。友人宅でのホームパーティーを盛り上げるために、頑張って持参するのも可能だろう。

 白い壁に表示したところ、びしっと綺麗な長方形で表示されたのは一安心。やはり、超単焦点プロジェクターを写す場所には完全な平面を確保しておきたい。

 「Screen Share」機能をオンにしておけば、いつでもPCやスマホから映像を映すことができる。Windows10なら、アクションセンターの「接続」を開き、HF85JGを選択すればいい。すぐに画面が表示され、わずかに遅延はあるが普通に操作できる。プロジェクターとHDMIケーブルで接続する必要がないので、取り回しがラク。PCを持っている者がプロジェクターの近くにいる必要がなく、自由度が高い。

 動画を再生したところ、問題なく表示された。本体には3Wのスピーカーが内蔵されており、音声も再生できる。ただし、ビジネス用途には使えるが、映画や音楽を鑑賞できるレベルではない。ホームシアターとして使うなら、別途スピーカーを用意した方がいいだろう。

 超単焦点プロジェクター「HF85JG」はすごかった。本当に、20cmの距離から120インチサイズの映像を投射できる。光源は明るく長寿命で、フルHD解像度を表示できるのも嬉しいところ。本体のボタンで操作するのは面倒だが、マジックリモコンでマウスみたいに操作できるので問題なし。これで、20万円前後であればお手頃に感じるほど。スクリーンの問題さえ、クリアできれば導入を検討したいところだ。

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