一般向けの「PHS」が2020年7月末で終了、法人向けテレメトリングのみ継続
ソフトバンクとウィルコム沖縄は、PHS向け料金プランのうち、機器監視に使うテレメタリングプランを除き、全ての料金プランの提供を2020年7月末で終了する。音声通話対応の端末など、ほぼ全てのPHSサービスがこれをもって終了することになる。
対象となるプランは、音声通話端末で利用できる「新ウィルコム定額プラン」や「新ケータイプラン」などのほか、IoTの先駆けとも言える「おしらせ窓センサー専用プラン」「カーナビ・ライトプラン」など。法人向けのプランも含まれる。これらのプランのユーザーは料金プランの終了後、サービスを利用できなくなる。残るのは、テレメトリング用のプランのみとなり、個人・法人を含めた一般的なPHSサービスは2020年7月末をもって終了することになる。
2017年12月末時点でのPHSの契約数は278万9000件。法人・個人・テレメトリングでの内訳は示されていないが、ソフトバンクによればテレメタリング用途が最も多いという。
プラン終了にあわせて、PHSユーザーがワイモバイルブランドのスマートフォン、携帯電話へ乗り換えやすいよう優待特典が用意されている。契約事務手数料(3000円)が無料になるほか、「スーパーだれとでも定額」の月額1000円が次回の機種変更まで無料となる。
Y!mobile、PHSの新規契約・機種変更を2018年3月で終了
ソフトバンクとウィルコム沖縄は、Y!mobile(ワイモバイル)にて提供しているPHS向けの料金プランの受付を、2018年3月31日をもって停止する。
対象プランはケータイプラン、ケータイベーシックプラン、迷惑電話チェッカー専用プラン、パス専用プラン、おしらせ窓センサー専用プラン、新つなぎ放題。同時に、Y!mobileのケータイ(PHS)端末への機種変更も受付停止される。
新規受付の停止に先立ち、2017年6月30日には、PHS向けの分割支払いプラン「W-VALUE SELECT」の受付が停止される。
現在、PHSを利用中のユーザーは、新規受付終了後も、継続して利用できる。
なお、テレメーター向けのPHS料金プランは、2018年4月以降も新規契約を受け付ける。
PHS、2020年7月末に実質的に終了 23年の歴史に幕
Y!mobile(ソフトバンク)は、ガスメーターなどのM2M向けを除く、PHSのすべての料金プランのサービスを2020年7月末をもって終了する。1995年7月にNTTパーソナル/DDIポケットによってサービスを開始したPHSは、実質的に幕を閉じることになる。なお、一般向けの新規契約/機種変更などはすでに2018年3月末に受付が終了されている。
Y!mobileのPHSは、2017年度第3四半期時点で278万9000契約。各種キャンペーンも展開されていることもあって、1年前の時点から約80万契約減少するなど、確実に巻き取りが進められていることがわかる。
PHSの契約数のピークは1997年の半ばで約700万契約。アステル、NTTドコモが相次いでPHSサービスを終了した2005~2007年は約450万契約で、ウィルコムが会社更生法を適用した2010年には300万台半ばまで低迷した。その後、「だれとでも定額」の導入で盛り返したのちに、イー・モバイルとの合併、Y!mobileへのブランド変更などを経て、現在に至っている。
なお、現行PHSユーザーに対しての案内がY!mobileのサイト上に掲載されており、2020年7月末までは従来どおりに利用できること、現在使っている端末が故障するなどして、機種変更したい場合は契約可能な(PHSではない)ケータイやスマートフォンへの機種変更になることなどが示されている。
また、PHSからケータイやスマホに機種変更するユーザーに対しては、時間を問わない国内通話定額「スーパーだれとでも定額」のオプション料金や契約事務手数料が無料になるキャンペーンが展開されている。
