海賊版アニメサイト「Anitube」がつながらない状態に、「漫画村」や「Anitube」に対するアクセス遮断に賛成は52.7%

海賊版アニメサイト「Anitube」がつながらない状態に

 海賊版アニメサイト「Anitube」にアクセスできなくなっているようです。4月16日昼ごろから、つながらないというユーザーの報告が多数寄せられています。

 現在サイトは「Webサーバーがダウンしている」とエラーメッセージが表示される状態。一部ユーザーの間では閉鎖されたのではないかとのうわさも流れています。

 同サイトは政府が13日に発表した「海賊版サイト対策」で、ブロッキング対象として挙げられていたサイトの1つ。他に「漫画村」「Miomio」も挙げられており、漫画村は11日ごろからつながらない状態が続いています。

「二度と掛けてくるな」 “漫画村”広告主への取材一部始終、広告は取材後に消滅

 「漫画村」など違法アップロードが問題となっている海賊版サイトの数々。その運営資金はサイトに広告を表示することによって得られる「広告収入」によって賄われているとみられています。海賊版サイトの在り方が問われる一方で、広告を出稿している企業や広告代理店に責任はないのか。ねとらぼ編集部が、広告を出稿していた複数の企業に取材を繰り返したところ、一部の広告が取り下げられる事態となりました。

 4月13日には政府がISP(インターネットサービスプロバイダー)に対して「サイトブロッキング」を促す決定をするなど、社会問題となっている海賊版サイト。なかでも特に問題視されているのが漫画や雑誌、写真集などを違法アップロードしているサイト「漫画村」です。

 漫画村のPCサイトでは当初、画面中央に各漫画の表紙画像が並び、その左右にはスキン広告(サイトの隙間に表示されるタイプの広告)が表示されていました。4月初旬に表示されていたのは“肉体改造Tシャツ”や“精力剤”の宣伝広告で、これらを販売していたのは全て、B社(仮名)という企業が運営するA事務局(仮名)であると判明。編集部はこのA事務局に取材を申し入れました。

 応対した男性に、Webサイトに記載されていた「運営統括責任者」の名前を伝え、取材を申し入れたところ「不在」との返答。「漫画村への広告出稿を把握しているか」尋ねたところ、「二度と掛けてくるな」と一方的に電話を切られてしまいました。

 その後も何度か問い合わせを行ったところ、先ほどとは別の男性から「他からも同様の問い合わせが来て迷惑をしている」との回答。漫画村へ広告が出稿されている事実は把握しているものの、出稿はあくまでも広告代理店が勝手に行ったものだとして、「近日中に掲載を落としてほしい旨を既に伝えている」と語気を強め、広告代理店の実名については「責任者しか知らない」「答える義務はない」と回答を避けました。

 A事務局が主張する「広告代理店が勝手に広告を出稿している」とは、アドネットワークを用いているという意味。広告代理店が広告媒体となるサイトを集めて「広告配信ネットワーク」を作り、いろいろなジャンルのサイトに広告が表示されるというシステムです。

 では漫画村に関与している広告代理店はどこなのか。編集部が調査のため、複数の取材を行っていたところ、4月5日時点で漫画村のPCサイトからスキン広告が削除されていることが確認されました。なんとこれはA事務局へ問い合わせを行った翌日のことです。なぜ突然広告は消えたのか。これ以上A事務局に対して広告関係の取材をすることは難しいと判断し、今度はA事務局を運営する法人B社へと問い合わせました。

「引き続き出稿したいという気持ちも……」ついに元広告出稿主が口を開く

 応対したのはB社の代表。海賊版サイトへ広告を出稿するに至った経緯や現在の心境を赤裸々に語りました。

――漫画村への出稿が4月5日をもって取り下げられましたね。

B社代表:3月下旬から広告代理店に「漫画村の広告を落としてほしい」と頼んでいたので、やっと落ちたなという感じです。

――なぜ出稿を取り下げようと思われたのですか。

B社代表:(漫画村は)評判がよろしくないサイトだということで。

――私がA事務局に取材をした翌日に広告が落ちたわけですが、なぜこのタイミングだったのでしょうか。

B社代表:A事務局にアイティメディアから問い合わせがあったという話は聞いています。他にもこうした問い合わせや取材依頼などが相次いでおり、業務に支障が出るようになってきましたので。

――それはご迷惑をおかけしました。B社では漫画村を指定して出稿していたのでしょうか。

B社代表:いえ、アドネットを使用していた関係でそうなっていただけだと思います。弊社から指定したことはありません。

――ということは、B社は漫画村への出稿を知らなかった“被害者”ということになるのでしょうか。

B社代表:具体的にいつごろから出稿されていたのかは覚えていないのですが、最近は漫画村への出稿を把握していました。被害者といえば被害者かもしれませんが、後半は加害者だったかもしれません。

――漫画村の広告宣伝効果は高かったのでしょうか。

B社代表:アクセス数自体が非常に高いサイトというのは事実です。正直に言えば「違法サイト」だとか大事にならなければ引き続き出稿したいという気持ちもありました。

――広告を取り下げた後、各商品の売り上げは下がりましたか。

B社代表:商品ページへのアクセス数自体はかなり下がりましたが、売り上げが半減しているだとかそういうことは今のところありません。というのも、漫画村以外にも複数のサイトに出稿しており、代理店とは「月○○アクセス保障」といった形で契約しているからです。漫画村を外せば別のサイトに広告が出るだけです。

――ズバリおうかがいしますが、その広告代理店とはどこなのですか。違法サイトの運営に問題があることは火を見るよりも明らかですが、そうしたサイトに資金を供給してしまう広告代理店にも問題があると思うのです。

B社代表:それは言えません(笑)。ちなみに弊社以外にも取材しているんですよね。

――はい、しています。

B社代表:アイティメディアが取材している代理店の中に携わっている会社がありますよ。

――なぜそういうことが分かるのでしょうか。B社のサイトを拝見したのですが、御社も広告代理事業を行っていますね。自社のアドネットを使って配信していたということはありませんか。

B社代表:自社で出稿しているということは否定します。ただ業界内ではそういう話(取材の問い合わせがあったなど)はよく聞こえてきますからね。アダルト系の広告をやっている代理店ならほとんどどこでも漫画村や海賊サイトとつながっていると思いますよ。私の口から具体名は出せませんが、頑張ってたどり着いてください。

 実はこの時点で編集部が問い合わせを行っていた広告代理店事業者はB社ともう一社のみ。アイティメディアの複数の編集部にも確認を行いましたが、ねとらぼ編集部以外が漫画村の案件で広告代理店を取材したという事実はありませんでした。これにより、漫画村とつながりを持っている広告代理店がかなり絞られたこととなります。

「広告代理店の名前は言えない」大手出会い系サイトも回答拒否

 続いてスマートフォン版漫画村に広告を出稿している大手出会い系サイトの運営会社C社(仮名)に問い合わせを行いました。

――漫画村に広告を出稿していらっしゃいますね。

C社担当者:えっ、もう掲載していないと思っていたのですが。

――4月9日時点で出稿を確認しています。

C社担当者:そうですか……。漫画村に弊社の広告がアドネットワーク経由で掲載されていたのは事実なのですが、広告代理店に対して出稿を落としてほしいと伝えているんです。もう掲載は終わっていると思っていました。

――出稿をはじめられたのはいつごろのことですか。

C社担当者:年明けごろでしょうか。記憶が定かでありませんが、そのころには掲載していたんじゃないかと思います。

――なぜ出稿を取り消そうと思ったのでしょうか。

C社担当者:良くないというか、(漫画村は)グレーなサイトなんじゃないかという話が社内で出たため、最近になって広告を落とそうということになりました。

――今回の漫画村出稿に携わった広告代理店はどこなのでしょうか。

C社担当者:それは言えません。

――なぜ言えないのでしょうか。

C社担当者:……申し訳ありません。

 この取材の最中、漫画村は「現在漫画村はメンテナンス」というアラートが表示されるなどアクセスが難しい状況となりましたが、新たな海賊版サイトがオープンするなどイタチごっこの状況が続いています。

 海賊版サイト撲滅には、資金の供給を断つことが最も効果的との意見もあります。今後もねとらぼでは、広告代理店を取材するとともにその責任を追及していきます。

海賊版サイトのブロッキングに関するアンケート結果発表 「漫画村」や「Anitube」に対するアクセス遮断に賛成は52.7%

 ドワンゴは4月14日、「海賊版サイトのブロッキング」についてのアンケート結果をサイトで公開しました。アンケートは4月13日21時ごろから、ニコニコアンケートを通じて実施。niconicoユーザー8万9154人が回答しました。

 まず「著作権を侵害する、『漫画村』『Anitube』などの海賊版サイトに対してアクセスを遮断することについてあなたは賛成ですか、反対ですか」という問では、賛成が52.7%、反対が19.0%、わからないが28.2%という結果に。

 次の「緊急避難的にアクセス遮断を容認し、法制度整備を同時にすすめる政府の方針について賛成ですか、反対ですか」という問では、賛成が47.8%、反対が18.2%、わからないが34.0%。さらに最後の「インターネット・プロバイダは海賊版サイトへのアクセス遮断に協力すべきだと思いますか」では、協力すべきが55.0%、協力する必要はないが15.3%、わからないが29.7%となっています。

 いずれもアクセス遮断に賛成する声が最も多いものの、反対派や「わからない」という人も少なくなく、ブロッキングの是非についてはまださまざまな意見からの議論が求められそうです。

 なおブロッキングが反対される理由として、憲法違反となる「通信の秘密」や「検閲の禁止」の侵害となる可能性があること、また先例ができることによりブロッキングできる範囲やその決定が政府の一存でできるようになる可能性があることなどが挙げられています。他にも、インターネットユーザー協会(MIAU)らが発表した声明でも「最大の問題は、これだけの法的・技術的・社会的リスクを犯してブロッキングを行なったとしても、大元の海賊版サイトが消えるわけでも著作権者の財産権が回復されるわけでもない」とこれを批判。また結局はブロッキングしても迂回できるため効果がないとする声などもあります。

漫画海賊サイトを追い詰めた松文館の執念 損害賠償金は作家へ分配 「やる価値は十分にあった」

 2017年5月に閉鎖した投稿サイト「フリーブックス」や9人の逮捕者を出したリーチサイト「はるか夢の址(あと)」など、著作物の無断利用が指摘されているネットの海賊サイト問題。11月下旬にTwitterで、ある出版社が違法アップロードサイトと示談を成立させ、勝ち得た損害賠償を作者に分配したという漫画家のツイートが注目を集めた。

 示談を成立させたのは、成人向け漫画を扱う中小出版社・松文館。2016年10月上旬にあるサイトに松文館の出版物が大量に無断アップロードされているのを発見し、およそ1年で損害賠償の獲得にまでこぎつけたのだという。また作者のツイートによれば、「正規のダウンロード印税より(海賊サイトから得た)その分配金の方が高額だった」とも。

 海賊サイトといえば運営元の特定や違法行為の証明が難しく、一般的にできることと言えば連絡フォームに作品の削除を要請する程度。賠償金を得て、それを作者に分配できたケースは異例で、あったとしてもこのように表に出てくることはまずない。

 一体どのようにして松文館側は示談を成立させ、どのような判断のもと作者に恩恵が行き渡る措置をとったのか。松文館の著作権管理を担うグループ・ゼロの取締役社長・宇野英明氏とグループ・ゼロの代理人として本件を担当した山口貴士弁護士(リンク総合法律事務所)の2人に話をうかがった。

 なお本件の取材では、示談成立にあたり当事者間での守秘義務が生じたため、サイト名や数字など運営元が特定できるような情報は明かせないとのことだった。そちらを踏まえて読んでいただきたい。

「やる価値は十分にあった」 発覚から損害賠償金分配までの流れ

 無断投稿の発見から損害賠償の分配までの流れは、次の通りだ。

 2016年10月上旬、著作権を管理している“大勢”の作家の作品が“多数”、あるサイトに無断アップロードされている事態をグループ・ゼロが把握した。すぐ山口弁護士に相談して被害状況を調査したところ、他にも複数のサイトに無断投稿されており、これらに国内の4団体が関与していることを特定できた。

 シラを切ることができないよう、サイトの画面を保存したり作品をリストアップしたりなどと証拠固めを慎重に行い、翌月には弁護士名の書面で運営サイドに通知。すぐに応じる所もあれば長らく無視し続ける所もあり、反応はそれぞれだったが、粘り強く交渉を進めた結果、2017年11月に全ての団体と示談が成立した。なお無断公開されていた作品は、通知から短期間で公開停止にできたという。

 得られた損害賠償金の額は守秘義務により言えないが、「やる価値は十分にあった」とのこと。弁護士費用などの経費を引いて残った額を、被害にあった作家へ“印税に準ずるもの”とし、無断投稿されていた著作物の作品点数に応じてそれぞれ分配した。作家への報告は11月、振込は11月24日。事態の発覚から約1年というスピード感だった。

 作家への分配額はそれぞれだが、本件をTwitterで明らかにした漫画家・海野螢さんは先述の通り「正規のダウンロード印税よりその分配金の方が高額だった」と報告していた(※)。

※:海野螢さんの松文館作品は『少女の異常な愛情』『アリスの二つの顔』など。何点が無断利用されていたかは明かされなかった。

示談がうまくいったポイント

 グループ・ゼロではこれまでにも違法アップロードサイトへの対応に取り組んできたが、これまでは無断配信を停止をさせることが主であり、賠償金を得られたのはこれが初めて。示談が成立したポイントはどこにあるのか。

 1つは「数の力」だと山口弁護士は話す。

 もし当該サイトにアップされている作品のうち、松文館が管理している作品の数が少なければ、損害賠償を請求したところで金額が少なくなる。相手方に危機感を持たせることはできないばかりか、示談が成立したとしてもコストがかかりすぎて割に合わない。ところが、大量に違法アップされている場合には、請求可能な損害賠償額も大きくなり、刑事事件化する可能性も高くなるので、十分にコストを割く価値が出てくる。

 もう1つは、運営元を特定できた点だ。

 違法アップロードサイトの運営は往々にして匿名。仮に連絡フォームから請求してもスルーされるのがオチだ。しかし、身元が特定できれば話は異なる。

 「特定が第一の関門でした。逆に、特定さえできれば、損害賠償請求も刑事告訴もできますし、相手方も自らの違法行為を正当化することは不可能なので、相手もこちらを無視することができないだろうと考えました」(山口弁護士)

 加えて、特定した先が“日本国内”だったことも大きな要因だという。「相手が海外だったら削除はともかく損害賠償を受けるのは難しかったかもしれません」(山口弁護士)

 ちなみに気になる特定方法だが、それについては教えてもらえなかった。手の内が漏れると、サイト側に対策されてしまうからだ。

悪質サイトは強大 違法行為の証明の難しさ

 「今回のアクションが成功したのは、相手が狡猾(こうかつ)ではなかったから」と宇野氏は振り返る。

 「違法と目されるようなサイトには、極めて悪質なものもあれば、認識の甘いサイトもあります。このたびは後者だったのでうまくいきましたが、より大規模なサイトは組織的で、何らかの形で抜け道を設けていたりします」(宇野氏)

 例えば悪質なサイトは、運営元が自ら違法アップロードを行っているのか、それともユーザーが行っているのか、事実を確認できない作りになっている。運営元が膨大な広告収入を得るために大量の著作物を無断投稿していたとしても、その事実を突き止めない限りは「こちらはプラットフォームを運営しているだけで無断投稿したのはユーザー」と責任逃れされてしまう。

 「悪質なサイトを相手に、個人、個社の小さな規模感で違法行為の事実を確認し、対応、対策を講じることは相当難易度が高い」と、宇野氏は顔をしかめる。

 もちろん、無料配信サイトが全てダメということはない。広告収益を権利元に分配することで、版元の許諾を得て配信しているサイトもあるからだ。

損害賠償金の分配は通例なのか

 グループ・ゼロは今回、獲得した損害賠償金を作者に分配したが、これは「著作権侵害の損害賠償は作家に帰属すべき」と考えているからだ。出版社はあくまで作家からコンテンツの管理を任されているのであり、そこから派生して得られたお金は還元するのが筋だという見解だ。

 他の出版社・著作権管理会社も損害賠償金を得られた場合、同じように分配しているかどうかはわからないが、「一般論としては分配すべき」とのことだった。

事態の改善に向けて

 さて、コンテンツの無断利用があふれている状況はどうしたら改善できるのか――。これについて宇野氏は「著作権侵害が認められるようなサイトへの広告出稿を控える」「大手通信事業者と連携しスマホから海賊サイトへのアクセスを制限する」などの選択肢を挙げる。

 ガラケー時代は大手通信事業者に影響力があり、例えば「このコンテンツは公序良俗に反するので削除してください」と警告を出すなど、制約もあり一定の秩序があった。しかし、スマホ時代はオープンで、ルールはあるにはあるものの全体の統制はとれていない。そうすると“適切”ではない広告出稿をする業者も現れる。

 一方で、先に挙げた対策を一社、あるいは中小のレベルで実践することは難しいという。やはり影響力のある大手や業界団体がどう動くかにかかっているからだ。

「今回、1つの事例はできましたが、海賊サイト全般に適用できるような解決策が生まれたわけではありません。もっと難しい相手、悪質性の高い当事者がいる。そこに対しては知恵をしぼって対処していくしかないと思います」(宇野氏)

政府、海賊版サイトブロッキング推奨声明で「Anitube」がトレンド1位に SNSではブロッキングを悲しむ声も

 菅義偉官房長官は4月13日、日本政府が「海賊版サイト」としてブロッキングを推奨する3つのサイトを名指しで発表しました。名前があがったのは、かねてやり玉にあがっていた「漫画村」と、動画配信サイトの「Anitube」と「MioMio」。書籍の海賊版を扱う漫画村とは異なり、Anitubeはその名の通りアニメの違法配信、Miomioはアニメ・実写動画の違法配信が主なコンテンツのサイトです。

 漫画村は11日、出版社からのDMCA申請によりGoogleの検索結果から除外されるようになり、さらに原因不明のアクセス不能状態に陥り閉鎖説も上がっている状況でした。漫画村への注目が集中する中で、ブロッキング推奨サイトが漫画村以外にも明示されたことで、SNS上では少なからぬ動揺が走っているようです。

 特にAnitubeはユーザー数も多かったようで、突然のブロッキング推奨宣告に「Anitube」というワードが漫画村をさしおいてTwitterトレンド/Yahoo!リアルタイム検索ランキングで1位を記録するほど(13時10分確認)。

 Twitterでは「“サイト名”+“悲しい”」のようなワードで検索をすると、本気でサイトブロックを悲しむユーザーが多数見つかるほか、悲しむユーザーを盗人猛々しいと批判するツイートや、海賊版ユーザーを揶揄(やゆ)してネタにするツイートも多数ヒットします。

 Anitubeが対象になったことを悲しむツイートを見ていくと「Anitubeはまじかんべん....漫画村のせいでアニメ見れなくなるのつらすぎる...」「漫画村は分からないけどAnitubeとかは暗黙の了解になってた気がする」「Anitubeで青春時代を過ごしたから無くなったら悲しい」といったピュアな声が多く見られます。

 ちなみに、この他にAnitube利用者の言い分として目立つものに、「地方でアニメが放送されていないから、Anitubeのような違法サイトに頼らざるを得ない」という意見があります。一見情状酌量の余地がありそうですが、筆者が今期新しく放送されるアニメ72本を調べてみたところ(※)正規でネット配信されていない作品はわずか5作品でした。なお、配信が無い作品の内2作品は全国で放送されているNHKアニメで、1作品はBS独占放送のアニメ。地方でも正規のルートでほぼ網羅することが可能です。

講談社、政府の海賊サイト対策決定を受け緊急声明 「この状態が続けば立ち行かなくなる」

 講談社は4月13日、政府が「漫画村」などの海賊版サイトへの対策を決定したことを受けて緊急声明を発表しました。

 同社はブロッキングの対象として挙がった3サイト(「漫画村」「Anitube」「Miomio」)にとどまらず、海賊版サイトは多数存在し、著作物を無断で公開して莫大な利益を得ていると指摘。「一方、出版界ではコミックに限ってもこれまでに数兆円規模の被害を受けたと試算されています。この状態が続けば、コンテンツ産業は立ち行かなくなります」と訴えています。

 「現状を放置すれば、日本のコンテンツ産業を根底から破壊し、すぐれた才能を枯渇させることは明らか」とし、コンテンツビジネス発展のためにISPや流通事業者などの協力は不可欠と主張するとともに、「あらゆる権利侵害行為に対して、講談社は今後も刑事告訴や民事での提訴など断固たる姿勢で臨んでまいります」と述べています。

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「漫画村出稿メール」を独自入手 「偽名営業」「取引先は海賊版サイト」元代理店従業員が語る異常な実態

 社会問題となっている海賊版サイト「漫画村」「Anitube」「MioMio」に関与する広告代理店A社の元従業員がねとらぼ編集部の取材に応じ、「取引先はほぼ著作権侵害サイト」「偽名での営業」「たびたび労働基準局がやってくる異常な社内環境」などの業務実態を語りました。また広告代理店と出稿主との生々しいやりとりのメールを独自入手。漫画村の実質的窓口となっていたというX社にも迫ります。

●なぜ広告代理店は海賊版サイトに広告を出すのか

 情報提供者はA社とそのグループ企業(以下、A社グループ)で今年まで営業関係を担当していた人物。「私の行った過ちを明かすことで少しでも人の役に立てるなら」と取材に協力してくれました。

――早速ですが、A社はどのようなサイトと取引しているのでしょうか。

情報提供者:「漫画村」「Anitube」「MioMio」はもちろん、ほかの海賊版サイトも含めると1000件近くのサイトとアドネットワーク(※)で取引があります。取引先は著作権を侵害しているサイトばかりで、「ほとんどがアウト」というような状態です。

(※)アドネットワーク……広告代理店が広告媒体となるサイトを集めて「広告配信ネットワーク」を作り、いろいろなジャンルのサイトに広告が表示されるというシステム。

――A社は日本インタラクティブ広告協会(JIAA)にも加盟していますよね。なぜそのような海賊版サイトと取引をするのでしょうか。

情報提供者:会社から営業担当者が非常に厳しいノルマを課されているからです。本当はみんなクリーンな広告に携わりたいはずです。しかし、結局ノルマが達成できないということで、「違法なサイト」と認識しながらもアクセス数が多い海賊版サイトやグレーなアダルト系のサイトに手を出してしまうんです。

――ノルマはそんなに重要なことなのでしょうか。

情報提供者:もしもノルマが達成できないとなると、役員に呼び出されて非常に厳しい叱責を受けます。また部署内でも「ノルマが達成できなかった人」というような雰囲気を出されてしまい、強い疎外感を感じます。こうした雰囲気や、偽名で営業をさせられることなどに気を病んで会社をやめてしまう人は少なくありません。

――偽名で営業とはどういうことなんでしょうか。

情報提供者:私が働いていたA社グループにはいくつもの関連会社や子会社があり、日によっては「A社の田中です」と名乗ったり、「B社の鈴木です」「C社の山中です」と偽名を名乗ることになっていました。またA社やB社、C社の間にはバーチャルオフィスに登記されたいくつものペーパーカンパニーが挟まれていて、お金の流れや会社の実態が表面化しにくいような構造が巧妙に作られています。

――営業というのは具体的にどういうことをするのでしょうか。

情報提供者:新しいアフィリエイター(Webサイトを運営して広告収入を得る人)の開拓であったり、企業に出稿を持ちかけたりといった業務です。

●「Facebookで見つけた無関係の人を勝手に広告塔に――」広告代理店の信じられない宣伝ページ作り

――広告代理店は営業以外にどんな仕事をしているのですか。

情報提供者:筋力増強サプリの案件を例に説明すると、まずサイトに設置するバナーを制作します。次にバナーを押して表示される広告宣伝のページ、通称“訴求”の画面を作ります。怪しい商品のバナーをクリックすると、縦長でずら~っと「これさえあればムキムキ!」「強い男を作る!」というような効果を説明する画面が出てきますよね。あれがまさに“訴求”です。

――確かによく見ます。余談ですけれども、あのような製品って本当に効果があるんでしょうか。

情報提供者:ほとんどないです。例えばサプリを飲む前と飲んだ後のビフォーアフターの画像ってよく見ませんか。あれはサプリに全く関係のない人の画像をFacebookなどで探して合成していることが多いです。

――知らない間に商品の広告塔になっているかもしれないということですよね。それって詐欺なんじゃないですか。

情報提供者:全ての案件がそうだとはいいませんが、多くが詐欺ですね。しかもビフォーアフターの比較対象が別人ということもザラにありますから、本当に問題だと思います。

――広告主はそれを了解しているのでしょうか。

情報提供者:あまりよく見ずに「これでいい」といっているのだと思います。

――優良な広告主もいるのでしょうか。

情報提供者:ある大手ECサイト運営会社はかなり優良だと思います。この会社からは度々「出稿NGサイトリスト」が送られてきていました。

――どんなサイトがNGだったんでしょうか。

情報提供者:漫画村、Anitubeはもちろん、同人誌の違法アップロードサイトも含めると300件近いNGがありました。最近だとMioMioが4月にNGリストに入ったようです。

●「漫画村での利益は――」 広告代理店の取り分

――既報の記事「『二度と掛けてくるな』 “漫画村”広告主への取材一部始終、広告は取材後に消滅」では、漫画村の元広告主を取材しました。その際、「『違法サイト』だとか大事にならなければ引き続き出稿したいという気持ちもありました」という発言がありましたが、漫画村はやはり“もうかるサイト”なのでしょうか。

情報提供者:商品へのクリック数が多いサイトではありましたが、広告代理店としてはそんなにもうかるわけではない、むしろもうからないサイトだと思います。

――商品のページがクリックされたら代理店に利益が入るのではないのですか。

情報提供者:例えばGoogleなどがやっている広告では「1クリックで何円」といった利益が入ってきますが、私が担当していたアドネットワークの場合は、商品の利益が確定しないと広告代理店は報酬を得られませんでした。

――広告とお金の流れを説明していただけますか。

情報提供者:まず広告主は広告代理店に広告料を支払います。この広告料を元手に、広告代理店が広告枠を持ついくつかのサイトに商品の広告を載せます。それを見たサイト利用者が商品を購入し、代金が広告主に届くと利益確定になります。この状態を広告業界では“発火”と呼びますが、発火後、広告主がどこの広告(サイト)から商品が売れたのかを調べて、先に支払っていた広告料のうちから数十%を広告代理店に支払うことを承認します。

――つまり商品が売れないと、広告代理店には利益が入らないんですね。

情報提供者:そうです。そしてさらに広告代理店の売上の中から数十パーセントはアフィリエイターに支払われるため、広告代理店の実際の利益は微々たるものです。例えば代理店の売上が30万円だとすると、そのうち17~18万円はアフィリエイターの手元に入ります。

――漫画村は広告代理店にとって利益率の高いサイトだったのでしょうか。

情報提供者:2017年末の場合、漫画村のアクセスは数万件あるものの、発火件数は毎月50件程度と非常に少ないです。つまり割の良いサイトではありません。

――漫画村には毎月どれぐらいの利益が入っていたのでしょうか。

情報提供者:最近でいうと、2018年の1月が最もアクセス数と発火件数が大きかったのですが、A社グループのブランドの一つ「D」から漫画村の窓口会社へ支払われた報酬はたった数万円です。あれだけアクセス数があるサイトなのに1カ月で数万円、これは異常な低さです。A社グループの別ブランドではこの数字の10倍近い発火(売上)が上がっていたようですが、それでも数十万円程度です。

――先ほど漫画村の窓口会社、という言葉が出てきました。運営には法人が関与しているのでしょうか。

情報提供者:都内の広告代理店、X社が漫画村の窓口です。各代理店が漫画村関連で連絡を取りたいときは、漫画村に連絡するのではなくてX社を通すことになっていました。運営にはさらにいくつかの会社や人が関与している可能性がありますが、私は実質的な運営はX社自身が行っている可能性もあると感じていました。

●たびたび労働基準局がやってくる異常な社内環境

――情報提供者さんは、すでにA社を退社されているんですよね。退職理由はなんだったのでしょうか。

情報提供者:自分がこんなことを言うのはどうなのかとも思うのですが、やはり良心が痛んだというのが一番大きいです。

――何かきっかけになる出来事があったんですか。

情報提供者:営業の仕事に慣れてきたころ、明らかに著作権を侵害しているサイトを発見し、上司に「問題だ」と伝えましたが、「サイトが開ければ内容はどうでもいい」と相手にされませんでした。それでも私が「でもこういうサイトに広告を出すと、(掲載されていた作品の)著作権者は困りますし、まずいんじゃないですか」と意見したら、「でもね、あなたもこれでメシ食ってるんですよ」と言われてしまったんです。この「これで(違法なサイトの広告で)メシを食っている」という言葉はかなりショックでしたし、心に重くのしかかりました。ほかにも労働基準局がたびたび訪ねてくるなど、会社の中は異常でした。

――労働基準局が来たというのはどういうことでしょうか。

情報提供者:A社のグループではハローワークに出している求人募集の内容にウソがあったり、先ほど伝えたような実態のないペーパーカンパニー問題、何の理由もなく給与を減額、タイムカードの偽装打刻など数々の問題があり、労働基準局がたびたび立ち入っていました。正直今も労働基準法違反問題の対応に追われていて、漫画村問題どころではないのではないかと思います。

――A社グループの資料を拝見しました。ずいぶんと人の入れ替わりが激しいみたいですね。

情報提供者:定着率は非常に低いですね。1カ月に2~3人入ってきて、6人辞めるというようなこともありました。広告業界と言えば一見華やかなイメージがありますが、実際はとても地味ですし、休日出勤はあたりまえで、顔が真っ白になって働いている人の姿も見てきました。アフィリエイターを囲って独立するという人もいますが、やはり会社の異様な雰囲気に耐えかねる人が多いのではないかと思います。

――異様というのは。

情報提供者:ある社員が「昼食休憩は1時間欲しい」というようなちょっとした愚痴を飲食店でこぼしたところ、すぐに社長に呼び出されて叱責を受けました。会社のある区でなにかするとすぐに社長の耳に入るのも怖かったですし、役員のパワハラも厳しかったです。

――お給料は良かったんですか。

情報提供者:普通のお仕事に比べると初任給は良い方だったのではないかと思います。しかしある程度の責任が伴ってきても給料が上がることは少ないので、そのあたりで悩んでいる人も多いと思います。

――今、何を思いますか。

情報提供者:クリエイティブなものの作者様、関係者が正当に評価される世の中になってほしいです。私も学生時代に違法サイトを利用してしまったことがありますが、とても後悔しています。現在はサイトで閲覧してしまった作品の単行本などを自分のお金で購入していますが、海賊版サイトを見る人が一人でも減ってくれればと思います。

●生々しい漫画村出稿依頼とその対応メール

 また、ねとらぼ編集部ではA社グループのB社 M氏が漫画村に関わっているという決定的な証拠メールを独自に入手しました。

 内容はある広告出稿主がB社のM氏という人物に「漫画村に広告を出した場合は予算が追加でどのくらい必要か」を求める内容で、CCにはA社の事業本部のメールアドレスが入っています。

 これに対してB社のM氏は「5から10万円で可能」と返答しており、これまでの漫画村との付き合いについても言及していることから、関与は確実となりました。

●広告代理店は漫画村への関与を認めるか

 編集部ではメールのやり取りをしていた「B社」の事業本部長 M氏に取材を申し入れました。

――B社が漫画村の広告に携わっているとの情報があります。

B社 M氏:どこからの情報でしょうか。

――すみませんが、情報源秘匿のため明かせません。Mさんも関与されていたとのことですが。

B社 M氏:お答えできませんので切らせていただきます。

 電話が切れたので、再度電話をかけると今度は別の担当者T氏が応対し、顧問弁護士から連絡をするとのことでしたが、しばらくしてまたM氏から電話があり、改めて「取材はお断りいたします」と告げられました。

 次に連絡を取ったのはA社グループの親会社「A社」。登記簿謄本の情報を元に、社長、常務、取締役の3人に取材を申し入れましたが、別の担当者が連絡をしてきました。

――お電話をいただいている方はどなたなのでしょうか。

名無し氏:名前は言いたくありません。

――どういうお立場の方ですか。責任者の方ということなんでしょうか。

名無し氏:そうです。

――A社をはじめ、グループ企業のB社で漫画村の広告に関わっていませんか。

名無し氏:A社は漫画村には関与していません。B社は別の会社なのでB社に問い合わせてください。

――本当に関与していないとのことでよろしいですか。こちらは確証を持っているのでお伺いしています。

名無し氏:関与していません。それ以外のことについてはお答えできません。

――先ほど、B社は別会社だというお話がありましたが、A社とB社は同じグループですよね。

名無し氏:そんなことはありません。

――ある日はA社、またある日はB社だと名乗って同じ人物が営業をかけているという情報があります。

名無し氏:違います。

――最後にもう一度お伺いします。こちらはB社のM氏がある広告主に対して漫画村の営業に関する案内をした資料を持っており、そこにはA社の名前も出ています。それでも漫画村への関与を否定するのですね。

名無し氏:取材に関してはお断りしたいということで。今後ご連絡をいただいてもそういうことになりますので、ご理解ください。

●漫画村の窓口とみられる「X社」

 最後に連絡を取ったのは情報提供者が口にした漫画村の窓口「X社」。「総合広告代理店業」をはじめ「総合レップ業(広告媒体サイトと広告主の仲介業)」「デジタルコンテンツ開発・制作・運用」「SEO対策」などを主軸としています。

 実は編集部から1月時点から取材を申し込んでおり、「漫画村の運営に関与していますか」といった質問をしていましたが、沈黙を守っていました。

――漫画村の窓口をされていると聞きました。

X社:営業の担当者でないと分かりません。

――担当者はいつ戻られますか。

X社:分かりません。

 その後編集部では何度かX社に連絡を取りましたが、4月17日昼ごろを最後に音信不通に。またそれと前後して「漫画村」への接続ができなくなりました。

 しかし、取材依頼中に耳にした「漫画村の担当者さんお願いします」という質問に対しての「今は外出しています」というやりとりから、X社に“漫画村の担当者”というポジションがあることはほぼ確実であると見られます。

 漫画村など違法サイトの資金源となっている悪質な広告配信業者が社会にもたらす影響は計り知れません。グレーを通り越した真っ黒な世界で今日もさまざまな広告が海賊版サイトを支えています。

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広告配信のジーニー、「漫画村」などへの広告を停止したと発表

 広告配信プラットフォーム「GenieeSSP」などを展開するジーニーは4月17日、政府が発表した海賊版サイトへの対応を受け、当該サイトにおける広告配信の停止措置を行ったと発表しました。「漫画村」や「Anitube」「MioMio」などの違法サイトで、同社が開発した広告配信システムが使われていたことを受けての対応とみられています。

 同社の広告配信システムは他社にもOEM(※)提供されており、OEM先の企業が「漫画村」などのサイトに広告を出していた疑い。OEMとしてシステム提供する場合であっても、不正なサイトとの契約や配信は規約で禁止していたとのことですが、一方で、全ての提供プラットフォーム上での取引を把握することは難しく、「実態として不正の有無に関する明確な判断が難しいケース等もございます」とも説明しています。

※自社が開発したシステムを他社に提供すること

 今後については、当該サイトへの配信が認められたOEM先に対し、不正媒体への配信が再発しないよう厳重に注意喚起するとともに、同様の利用規約違反が発覚した際には契約停止などの措置を講じていくとのこと。

 漫画村をはじめとする違法サイトを巡っては、主な資金源となっている「広告主」や「広告配信者」の責任を問う声もでてきており、同社についても「(OEM先とはいえ)漫画村で使われていることを知っていたのでは」など、一部で批判する声があがっていました。

メディアドゥが「海賊版サイトの影響」で業績下方修正 海賊版サイトの影響示すデータも公開

 電子書籍流通事業などを手掛けるメディアドゥホールディングスは4月13日、海賊版サイトによるマンガ業界への被害状況をまとめた4つの資料(いずれもメディアドゥをサイトで公開しました。また合わせて、海賊版サイトの影響により、2018年2月期(2017年3月1日~2018年2月28日)の業績が予想を下回ったことも発表しています。

 最初の資料は、ある若年層向け電子書店の売上を示したもの。それまでは前年同月比で140~150%の成長を維持していましたが、海賊版サイトの利用者数が増加したとされる2017年9月以降はグラフが落ち込み、11月以降は前年同月比で110%程度の増加にとどまっています。

 資料2は、ある電子書店における「ある大手漫画出版社A」の売上額推移をグラフにしたもの。2016年以降、多少の波はあるものの拡大傾向にあったA社でしたが、やはり2017年9月を境に減少傾向に。最新の2018年2月の数字を見ると、2年前の水準にまで低下しています。また資料3では別の出版社Bの電子漫画売上(前年同月比)を月別にグラフ化していますが、ここでもやはり2017年7月ごろから売上が低下。2017年10月以降は前年を下回るなど、より減少傾向が顕著となっています。

 最後の資料4では、ある人気タイトルの最新刊とその前巻の売上を年齢別に比較。全体では約20%強の減少となっているほか、年齢別で見ると15~19歳と、50歳以上で特に落ち込み幅が大きい(30%以上)という結果に。中でも読者絶対数の多い「15~24歳」における最新刊売上への影響が顕著であるとし、「若年層に向けた著作権教育の重要性が高い」と指摘しています。

 もちろん、売上の増減には海賊サイト以外にもさまざまな要因が絡んでくるため、これらが全て「海賊サイトの影響」と断定するのは早計です(例えば単行本は通常、巻数を重ねるほど売上は下がる傾向があり、どこまでが海賊サイトの影響による減少なのか、これだけで測定することは不可能)。ただ、とはいえ電子書籍の売上は近年安定した成長傾向にあり、それが(少なくとも提示されたデータを見る限りでは)2017年秋を境に一斉に減少傾向に転じているというのは興味深い事実です。

 併せて、同日公開された業績報告でも、やはり「電子書籍事業のマンガ配信において海賊版サイトの多大な影響を受け、伸び率が鈍化する結果となりました」と説明。同社は現状について「海賊版サイトは運営管理者の特定が困難であり、侵害コンテンツの削除要請ができないことから、閉鎖や無効化に向けた有効な手立てが不足している状況」と説明しつつ、根絶に向けて関係者との協議を重ね、対策を検討しているとコメントしています。

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NTTグループ、海賊版3サイトのブロッキング実施へ…「法整備までの短期的な緊急措置」

NTTグループは4月23日、サイトブロッキングに関する法制度が整備されるまで、短期的な緊急措置として、3つの海賊版サイトに対してブロッキングをおこなうとホームページ上で発表した。準備が整い次第、実施するという。

実施するのは、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社NTTドコモ、株式会社NTTぷららの3社。NTTコミュニケーションズによると、対象となる海賊版サイトは、政府が4月13日の対策発表時に名指しした「漫画村」「Anitube」「Miomio」だという。

海賊版サイトのブロッキングをめぐっては、法学者や業界関係者を中心に「通信の秘密」の侵害にあたるなどとして、批判する意見があがっていた。NTTグループは「政府において、可及的速やかに法制度を整備していただきたいと考えている」としている。

ブロッキングに関して、NTTの担当者は「いろいろな批判があることは承知しているが、著作権侵害サイトに対して、何らかの対策をすることに異論はないはず」と説明。コンテンツ事業者(コンテンツ海外流通促進機構CODA)から要望されたこと、政府が3サイトについて「ブロッキングすることが適当」という緊急対策を決定したことを受けて、今回のブロッキングに踏み切ったとした。

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海賊版HP遮断「通信の秘密侵害」弁護士が提訴

 人気漫画などをインターネット上で無料で読める「海賊版サイト」への接続遮断(ブロッキング)は通信の秘密を侵害するとして、埼玉県の弁護士が26日、プロバイダー会社「NTTコミュニケーションズ」(東京)を相手取り、遮断を実施しないよう求める訴訟を東京地裁に起こした。

 提訴したのは、同社ユーザーの中沢佑一弁護士(埼玉弁護士会)。訴状では、同社とユーザーとの間の利用規約にブロッキングの規定はなく、ブロッキングは電気通信事業法が禁じる「通信の秘密の侵害」にあたると主張している。

 NTTコミュニケーションズは「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。

ドコモ吉澤社長、海賊版サイトに強気の姿勢 「見過ごすわけにはいかない」

 NTTドコモの吉澤和弘社長は4月27日開いた決算会見で、海賊版サイトに対するブロッキングの実施を決めた件について報道陣からの質問に応じ、「コンテンツやインターネットのビジネスの発展を妨げている。見過ごすわけにはいかない」と強気の姿勢を示した。

 ただ、ブロッキングの開始時期については「準備が整い次第」(吉澤社長、以下同)と明言を避けた。

●自社で決断した

 政府が13日の「知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議」で、民間のインターネット接続業者(ISP)に「漫画村」などの海賊版サイトをブロッキングするよう促したことを踏まえた決定。ドコモのほか日本電信電話(NTT)、NTTコミュニケーションズ、NTTぷららのNTTグループ4社が同様の措置を取る。

 吉澤社長は「ブロッキングを行うよう政府から(直接の)要請を受けたわけではなく、自社で決断した。13日以前は特に準備はしておらず、政府による発表後に実施を決めた」と経緯を話した。

●速やかな立法化を求める

 ブロッキングは憲法が定めた「通信の秘密」などに反する――との指摘が出ていることについては、「通信の秘密と著作権の侵害のせめぎ合いで、さまざまな意見があることは承知している。速やかな立法化を求めたい」とコメント。

 「政府決定に当たって、法務省・総務省も加わってさまざまな検討がなされたと聞いている。その情報も踏まえた上で、当社は(政府の)結論が妥当であると判断した。(政府決定が)法に触れるかどうかはコメントしない」とした。

●考え方は変えない

 現在、政府が名指ししたサイトのうち「漫画村」「AniTube!」は閲覧できない状態となり、代替サイトが作成されるなどの“いたちごっこ”が続いている(「MioMio」は継続中)。

 こうした状況について吉澤社長は、「(海賊版サイトが)次にどんなアクションをしてくるかは分からないが、違法なコンテンツを提供してくることは確実。今後も考え方を変えるつもりはなく、違法なコンテンツそのものをブロックしていく」との考えを示した。

賛否分かれる「海賊版サイトブロッキング」、両者の言い分

 漫画やアニメなどの海賊版を掲載するサイトの急速な拡大を受け、政府は「漫画村」「AniTube」「MioMio」などの海賊版サイトのブロッキングをISP(インターネットサービスプロバイダー)に要請することを検討している。

 あくまでも「法制度整備が行われるまでの間の臨時的かつ緊急的な措置」「民間事業者による自主的な取り組み」とはしているものの、著作権侵害の対応策としてのブロッキングは賛否が大きく分かれているのが現状だ。それぞれの立場と意見をまとめた。

賛成する出版社、背中を押すメディアドゥ

 政府の方針にいち早く賛成を示したのは大手出版社だ。講談社、集英社、KADOKAWAは4月13日に緊急声明を発表。「この状態が続けば、コンテンツ産業は立ち行かなくなる」(講談社)、「ギリギリの状況で、今回の対策が示されたのは大きな前進」(集英社)、「コンテンツ業界が長年苦しめられてきた海賊版被害の食い止めに大きく寄与し、海賊版問題の抜本的な解決に向けた大きな一歩」(KADOKAWA)――と、被害を訴えるとともに政府の方針を支持している。

 日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本電子書籍出版社協会、日本出版インフラセンターの4団体から設立された団体「出版広報センター」も声明を発表。「長年海賊版サイトに対してできうる限りの対策を施してきたが、個社による対応では限界があった」「今回の決定がリーチサイトの違法化やサイトブロッキングを含めた具体的かつ実効性のある法整備につながることを強く希望する」とした。小学館は自社では声明を出していないが、同団体の声明をWebサイトのトップに掲出している。

 こうした出版社の訴えの背中を押すのが電子出版取り次ぎ大手のメディアドゥだ。同社は13日、「海賊版サイトの影響」に関するレポートを発表。海賊版サイトの利用者数が増加した2017年9月以降に若年層向けの電子書店の売り上げ伸び率が急激に低下していることや、大手漫画出版社の電子書店での売り上げが昨対比で低迷していることを明かした。

反対するISP

 反対意見も相次いで出ている。日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)は、政府によるISPへのブロッキング要請検討の報道を受け、12日に反対を表明。「ブロッキングは通信の秘密の侵害にあたる行為」「既にISP事業者が自主的な取り組みとして実施している児童ポルノブロッキングは、慎重な議論を重ねてのもの」「今回の要請に法的根拠はなく、ブロッキング以外の議論を十分尽くしたとはいえない」――と強く非難している。

 同様に情報法制研究所(JILIS)、インターネットコンテンツセーフティ協会、インターネットユーザー協会と主婦連合会(共同声明)なども反対を提言。法曹関係者もTwitterやWebサイトなどで反対意見を表明している。

 反対意見に共通するのは、「ブロッキングは通信の秘密の侵害にあたり、検閲にもつながりうる」という点。政府からの要請により、議論を重ねずにブロッキングを行った前例ができてしまえば、他のサイトに関しても適用される可能性がある……という危惧も大きい。

 「被害は深刻であり一刻の猶予もない。緊急対策が必要」と主張する出版業界と、「通信の秘密を侵害しうる対応策を実行するには、まだ十分な議論が足りていない」と主張する通信・プロバイダー業界。両者の意見が大きくぶつかっている。

一般ユーザーの意見は

 一般ユーザーの意見はどうだろうか。ドワンゴは16日、「漫画村などの海賊版サイト対策に関するアンケート」の結果を発表。動画サービス「niconico」のアンケート機能を使って13日に実施し、ユーザー8万9154人から回答を得た。

 ブロッキングに過半数の52.7%が「賛成」と答えたものの、「分からない」が28.2%、「反対」が19.0%と賛否が分かれる結果となった。年齢別では、10代の賛成率が他の年代よりも10ポイントほど低くなった。

 政府の方針に対しては、賛成が47.8%、反対が18.2%、分からないが34.0%。ISPがブロッキングに協力すべきかについては、「協力すべき」が55.0%、「協力する必要はない」が15.3%、「分からない」が29.7%だった。いずれの項目についても、賛成が半数ほどに上るものの、「分からない」と態度を保留する層が3割ほどとなっている。

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なぜここまで話題に? 「漫画村問題」を改めて整理する

 2018年4月、新旧多くの漫画作品を不正に公開した「漫画村」を名乗るサイトの問題に注目が集まっています。この問題に関して、ITmediaの各媒体が多くの記事を出しています。今までこのアンダーグラウンドなサイト名を知らなかった人も、何かが起きているということに気が付き始めたころではないでしょうか。

 しかし、この問題はわずか1カ月で大変大きく動いています。本稿執筆時点では漫画村のWebサイトそのものは接続できない状況ながら、関連する話題が大変多く、一口に「漫画村は問題だ」と言っても、それぞれが問題にしているポイントが多岐にわたり、会話がかみ合わない様子がSNS上でも散見されます。

 そこで今回、私なりにこの問題をかみ砕き、漫画村の問題に内在されているいくつかのポイントを整理してみました。

●海賊版問題:クリエイターの生きる道を閉ざす可能性

 まずは漫画村そのものの問題に関して。こちらは基本的には“真っ黒”の行為だと思っています。漫画家をはじめとするクリエイターは、作品を通じ対価を得ています。その対価を全く無関係のものがかすめ取る行為は、断じて許すべきではありません。

 似たような問題として、過去には任天堂の携帯用ゲーム機ニンテンドー3DS向けのソフトのプロテクトが不正に解除され、コピーが流通していたという問題がありました。コピーできるからといって、コピーで遊んだり楽しんだりしていいとは限りません。

 海賊版に関しては、われわれも断固として「No」を突きつけるべきでしょう。これが、漫画村問題の最初のポイントでした。

●電子書籍プラットフォーム問題:改善が必要

 次に問題として上がったのは、そもそも「海賊版に手を出してしまう理由」が、出版社が提供する公式プラットフォームの数の多さや使いにくさにある、という指摘です。漫画村は海賊版であるため、出版社を横断してコンテンツを取り扱っています。

 しかし公式なプラットフォームは当然ながら各社別々の、独自の仕様で電子書籍が取り扱われており、利用者から見ると使い勝手が大変悪いという問題があります。

 だからといって海賊版を利用していい理由にはなりません。しかし、これはこれで課題として注目すべきでしょう。漫画家として作品を作り出す側、そして元IT記者でもある山田胡瓜さんのインタビューでもその点が指摘されています。一利用者としての私も、漫画版「Spotify」や「Apple Music」のようなサービスが適価で提供されていたら、契約すると思います(いずれも音楽のストリーミングサービス)。

●海賊版に対する広告問題:「アドフラウド」という大きな問題

 そして漫画村問題から大きく注目を集めたのが、そもそもこういったサイトが「お金を集めることが可能になっている」という問題です。この点に関しては、お金の流れがどのようになっているのかを斬り込んだ、ねとらぼの記事群をぜひご確認ください。

 もはや「反社会勢力」と考えてもいい海賊版サイトへ、お金の流れが出来上がってしまっていることが大きな問題です。そして、NHKの番組で取り上げられた“裏広告”こと、アドフラウド問題も知っておくべきポイントでしょう。

 アドフラウドとは「広告詐欺」のこと。ネットの広告とは、広告を出したい「広告出稿主」と、実際に広告を表示する「メディア」、さらにその間を取り持つ「広告代理店」の3者が関係しています。

 通常は広告出稿主が、広告代理店に対して「正しいメディアに広告を出してくれ」と依頼します。広告主は広告の表示回数や、クリック回数を指標にするのですが、それを「水増し」できてしまうことが大きな問題です。

 広告を表示しても、その相手が人間ではなくプログラムだったり、そもそも人間が見えない所に表示したとしても「1表示」とカウントされたらたまりませんね。

 この点は、特にメディアや広告に携わる人にとって、死活問題となり得る大きな課題です。関連する方は引き続き動向をチェックすべきでしょう。

●ブロッキング問題:憲法で定めた「通信の秘密」に抵触してもいいのか

 漫画村が引き起こした議論のうち、注目すべきは「ブロッキング」という行為です。

 まず、政府は2018年4月13日に、個人的には何とも理解しがたい玉虫色の発表を行いました。海賊版漫画サイト「漫画村」、海賊版アニメサイト「Anitube」「MioMio」を名指しし、「ブロッキングが適当であると考えられる」と判断し、インターネットサービスプロバイダー(ISP)が主体となり遮断(ブロッキング)すべし、としたのです。

 そもそも、憲法や法律において、通信事業者は「通信の秘密」を侵害してはならないとあります。しかしISPのNTTグループは4月23日、「ブロッキングの予告」を発表しました。

 これに対し、業界団体や関係者からは多くの反対の声が上がっています。通信事業者はどんな宛先であっても通信の内容に介入すべきではなく、フィルタリングサービスなどのように「当事者の理解と許可」が必要です。

 通信の秘密を守ることは通信事業者が第一に考えるべきことだと私は考えており、私自身もこのブロッキングには慎重になるべきだと考えています。

 「漫画村はいけない、それなのにブロッキングはダメだというのは漫画村を使いたいからではないか?」という声が出てくるのも分からなくはありません。もはやブロッキング問題は、漫画村の直接の是非とは外れ、通信業界がどうあるべきかという、より大きな、そして身近な問題としてクローズアップされています。

●“そこ”に至るまでの経緯:これはもはや「政治問題」

 最後に、ブロッキングに至るまでの経緯に関しても、1つのポイントとして注目すべきでしょう。そもそも海賊版サイトに対する解決作として、法律を侵害してまで「ブロッキングを行う」というのは稚拙で、IT技術や一般的な捜査手法でできることがあったはずなのです。

 なぜブロッキングという結論に至ったのか、そしてなぜNTTがこれにすぐに同調したのかなど、これから明らかになっていくでしょう。

 漫画村だけでなく、今後「多くの人がブロックを容認する」サイトは、このままだと簡単にブロッキングされてしまうかもしれません。私自身、中国、上海に旅行したときに普段見ていたサイトに接続できないという状況を体験し、インターネットのあるべき姿とは何かを考えてしまいました。この点に関して個人で何かができるわけではありません。しかし、問題として無視してはならないと思っています。

●では、私たちに何ができる?

 今回の問題はトピックが多岐にわたるだけでなく、もはや私たち個人/家族にできることが何なのかすらも分かりにくいものになってしまいました。それでも、私が考えられることは2つあります。

 1つは海賊版に対して、大人がモラルを語るべきだと言うこと。漫画村が集めた閲覧数は破壊的で、そこまで見られているということはもはや「モラルに頼ることは無意味」という意見もあるでしょう。

 しかし、やはりモラルを無視すべきではなく、特に親世代ならば、あるべき論を語るべきだと私は思っています。例えそれが無意味であっても、私たちは子供世代に対し、手本とならなくてはなりません。海賊版サイトを親が率先して使う姿は、他人には絶対に見せてはならないのです。

 もう1つは、「通信の秘密」という私たちの権利を知ること。過去、世界では手紙を検閲された時代もありましたが、今では私たちは通信をのぞかれないことが当たり前だと考えています。

 しかし、それは多くの先人の知恵や努力によって得られている、薄氷の上に成り立っている「権利」であると今回の問題で再確認できました。まずは「通信の秘密」という言葉を知り、それを維持するために知識を付けていくべきなのです。

 そのためには、今回の問題を単なる「海賊版サイト」だけではなく、自分たちのすぐ近くにある問題として認識しつつ、多くの視点で語られる情報を満遍なく見て、自分なりの考えを持つことが重要です。

 海賊版サイトだから法を無視してもつぶすべきだとか、自分自身の考えが固まらないうちに、声の大きな人に迎合し、行きすぎた正義感を丸出しにすることは危険です。

 もちろん、私がざっくりとまとめたポイント以外にも課題はありますし、私が考える正しいことと、他の人の考える正しいことは違うかもしれません。だからこそ、最新の情報をインプットし、自分なりの考えをアウトプットすることが重要だと思います。漫画村問題を通じ、ぜひ、ご家族で会話をしてみてください。

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「無法状態放置したくない」 NTT社長、海賊版サイト遮断で

NTT<9432.T>の鵜浦博夫社長は11日の会見で、漫画などをインターネット上に無断掲載している海賊版サイトに対する接続の遮断(ブロッキング)を表明したことについて「ネット社会では私はやや悪者になっているようだが、無法状態を放置したくないという強い思いで準備をしてきた」と述べ、理解を求めた。

NTTグループは4月23日、一部の海賊版サイトに対して、ブロッキングを実施すると発表した。ただ、ブロッキングの対象となったサイトはすでに閲覧できない状態にある。

鵜浦社長は「確かに当該サイトはいま閉じているが、閉じたからといってある種の不法行為が清算できたわけではない」と指摘。「こういった行為が繰り返されるのを防止するために、何らかの形で取り組みを宣言する必要がある」とブロッキングを表明した理由について説明した。

鵜浦社長によると、NTTは海賊版サイト問題について、政府の方針が出る前から議論していた。「著作権者・出版社から、実は昨年10月にNTTを訴えてもいいかという相談がきていた」(鵜浦社長)。NTTによると、出版社から海賊版サイトのブロッキングができないか、できないのであれば訴えてもいいかという相談を受けていたといい、その頃からの議論を踏まえて、今回の措置に至ったという。

鵜浦社長は「ネットの自由を守るために、ネットを無法地帯にしないような取り組みも必要だ」と繰り返し強調した。

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