ハンバーガーチェーン「モスバーガー」全店舗を「禁煙」に 20年までに店舗改装

モスバーガー、全店舗を「禁煙」に 20年までに店舗改装

 ハンバーガーチェーン「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは3月30日、2020年3月末までに同チェーンの全店舗(1344店)を全面禁煙化する方針を決めたと明らかにした。理由は「顧客から多くの要望があったほか、スタッフの健康面に配慮する必要性を感じたため」(広報IRグループ、以下同)。

 現時点では約700店舗で喫煙が可能。うち座席配置で分煙化したタイプは約600店舗、喫煙専用室があるタイプは約100店舗だが、両者ともに順次改装し禁煙席のみとする。

 20年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、飲食店など公共の場を全面禁煙とする「健康増進法改正案」が国会に提出されているが、モスフードサービスは「法改正に向けた動きは把握しているが、当社の決定に直接の関係はない」と説明する。

 同社は「売り上げアップのためではなく、あくまで顧客とスタッフの満足度向上のために全面禁煙化を決めた。この決定を機に“健康志向のチェーン”とのイメージを定着させ、顧客に喜んでもらいたい」と話している。

モスバーガーが「創業以来の絶不調」である、もうひとつの理由

 売上高、利益ともにフタケタ成長で絶好調のマクドナルドと対照的に、業界第2位のモスバーガーが苦戦している。

 「創業以来2度目の絶不調」(現代ビジネス 2018年1月8日)なんてことまで言われ、昨年からあれが悪い、これがマズかったなんて調子で、さまざまな敗因が取り沙汰されている。

 例えば、かつて成長の原動力だったフランチャイズシステムがオーナーの高齢化で機能しなくなっているとか、コンビニのコーヒーがおいしくなったことで競合となったという方がいる。また、安くもなく高くもない中途半端な価格帯がよくないからだという人もいれば、いやそうではなく、SHAKE SHACKやUMAMI BURGERなど海外から高品質・高価格をうたうプレイヤーの上陸で、モスバーガーの売りである「健康志向」や「品質」というアドバンテージがなくなりつつある、という指摘をするメディアもいた。

 立派な専門家やジャーナリストが分析していることでどれも納得のいく話である。ただ、どなたもまだ指摘していないものの、ここにきて王者・マクドナルドと大きな差が開いてしまった背景には、もうひとつ大事な要素があるのではないか、と思っている。

 それは、「分煙」だ。

 マクドナルドが2014年8月に「全店禁煙」へ切り替えたことを対象的に、モスバーガーは受動喫煙防止法案に反対する自民党たばこ議連が提案するように「禁煙」「分煙」「時間帯分煙」と店の自主性に任せて、店頭にステッカーを貼るなどして対応してきた。

 「2003年の健康増進法の施行を受け、モスバーガーでは受動喫煙防止のため店舗での禁煙または分煙化をすすめております。店舗案内で検索できる分煙店舗は、完全密閉型分煙のみ検索できるようになっております。また、店舗によっては時間帯分煙などに取り組んでおります」(モスバーガーの公式Webサイトより)

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