<気象庁最新>夕方から大雪…早めの帰宅を
関東甲信や東北地方の太平洋側では、東京都心も含め、22日夕方から大雪になり、気象庁は首都圏を中心に交通機関が乱れる恐れがあるとして、早めの帰宅を呼びかけている。
気象庁の松本主任予報官は取材に対し、首都圏を含む西日本から東北地方では大雪による交通障害の恐れがあると説明している。首都圏では、夕方から夜にかけてが雪のピークとなる見込みで、気象庁は鉄道などの運行状況に影響が出る恐れがあるとして、早めの帰宅を呼びかけている。
また気象庁は、気温が当初の予測より低くなっているとして、東京23区の降雪量を5センチから10センチに引き上げた。
航空各社、23日は50便欠航 4年ぶり大雪、22日は3万3000人超影響
都心では2014年2月以来4年ぶりの大雪となった1月22日、航空各社では羽田空港や成田空港の発着便を中心に、欠航が相次いだ。日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)の2社だけで、22日は国内線226便と国際線37便の計263便が欠航し、合わせて約3万2780人に影響が出た。
23日も影響が残り、2社だけで国内線26便と国際線24便の計50便の欠航が決定。合わせて5930人に影響が生じる見通し。
気象庁によると、冬型の気圧配置が強まるため、25日にかけて北日本から西日本の日本海側を中心に、大雪となる見通し。23日昼前からは、北日本の日本海側と北陸地方を中心に、暴風雪や暴風、高波に対する警戒を呼びかけている。
24日午前6時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で、北陸地方が80センチ、東北・関東甲信・東海・近畿地方が50センチ、北海道地方が40センチ、中国地方が25センチ、四国地方が15センチを見込んでいる。
JALでは、23日は羽田を午前8時15分に出発予定の中部(セントレア)行きJL201便や、ボストン発成田行きJL007便など、国内線4便と国際線9便の計13便の欠航が決定。合わせて約1730人に影響が出る見通し。
22日のJAL便は、羽田や成田、仙台発着便を中心に国内線124便と、成田発の国際線20便の計144便が欠航し、合わせて約1万8580人に影響が生じた。国内線のうち、118便が関東地方の降雪によるもので、残り6便は仙台空港の降雪による欠航だった。
ANAでは、23日は神戸を午前7時5分に出発予定だった羽田行きNH412便や、バンコク発成田行きNH806便など、国内線22便と国際線15便の計37便の欠航が決定。合わせて約4200人に影響が出る見通し。
22日のANA便は、羽田や成田、仙台発着便を中心に国内線102便と、成田発を中心に国際線17便の計119便が欠航し、合わせて約1万4200人に影響が生じた。
エア・ドゥ(ADO/HD)では、23日は新千歳を午前9時25分に出発予定の中部行きHD130便など、4便の欠航が決まった。
ソラシドエア(SNJ/6J)では、23日は羽田午前8時5分発予定の宮崎行き6J53便の欠航が決定している。
ピーチ・アビエーション(APJ/MM)では、23日は羽田を午前1時55分に出発予定だったソウル(仁川)行きMM809便が欠航した。
ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)では、23日は成田を午前9時出発予定の新千歳行きGK107便や、台北午前2時発予定だった成田行きGK12便など、国内線6便と国際線1便の計7便の欠航が決定。合わせて1148人に影響が出る見通し。
このほかの航空会社でも、欠航や遅延の発生が予想され、各社では最新情報をウェブサイトなどで確認するよう、呼びかけている。
関東の大雪 宇宙からもはっきり
1月23日午前8時10分の気象衛星画像。関東平野を中心に、積雪の白いエリアが広がっている。
