「杉原千畝」の「千畝(ちうね)」を読めなかった疑惑の安倍首相は難民を受け入れるのか?

「杉原千畝が読めなかった疑惑」の安倍首相は難民を受け入れるのか?

安倍晋三 首相

「世界中で杉原さんの勇気ある人道的行動は高く評価されている。同じ日本人として本当に誇りに思う」

時事ドットコムニュース 1月14日

 今週の珍言、暴言、問題発言を振り返る。欧州歴訪中の安倍首相は14日午前、リトアニアのカウナスを訪れ、第二次大戦中にユダヤ人難民を救った外交官、杉原千畝氏の記念館を視察した。安倍首相は視察後、記者団に「同じ日本人として誇りに思う」と強調。スクバルネリス首相との会談でも、杉原氏の行動は人道的に重要な意義があるとの認識で一致した(産経ニュース 1月14日)。

 安倍首相の公式ツイッターの動画について、安倍首相が「杉原千畝」の「千畝」を読めなかったのではないか? という疑問の声が上がっているが、そんなことは瑣末なことに過ぎない(編集部注・公式ツイッター動画の0:20頃)。記者団にもずっと「杉原さん」と言っているから、たぶん本当に読めなかったんだろう。でも、そんなことはいいじゃないか。杉原千畝氏は、ナチスから逃れてきたユダヤ人たちにビザを発給しようとしたが、日本の外務省から「ビザを出してはいけない」と言われていたにもかかわらず独断でビザを発給し、帰国後は外務省から解職された(杉原千畝記念館サイトより)。

 杉原氏のように、権力や政府に逆らってでも弱者の立場に立つことが大切であり、それが日本の誇りだということを安倍首相が訴えているのであればそれで十分じゃないか。日本政府は今後、難民を快く受け入れていくのだろうか?

佐藤正久 外務省・副大臣

「日本を取り巻く安全保障環境は戦後最も厳しいと言っても過言ではない。条約は現実の安全保障の観点を踏まえていないため、署名することはできない」

BuzzFeed NEWS 1月16日

 2017年のノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」の事務局長で、初来日中のベアトリス・フィン氏が、衆院第1議員会館で国会議員との討論集会に参加した。

 フィン氏は「核の抑止力は神話にすぎない。日本は核兵器廃絶に向けたリーダーになれる」と核兵器禁止条約への署名を呼びかけたが、外務省を代表して出席した佐藤氏は真っ正面から否定。「日本政府としては、わが国のアプローチとは異なる核兵器禁止条約に署名することはできませんが、現実の安全保障の脅威に適切対処しながら、地道に現実的に廃絶を推進する取り組みを目指すつもりであります」と述べた。どちらかが一方的に意見を押し付けるだけではなく、こうやって意見を交わす機会があるのは大事なことだと思う。

 また、フィン氏は安倍首相との面会を求めていたが、政府は日程を理由に断っている。このことについて、ネットでは「相手がいないことが確定している日程を指定してアポを取り、断られたら相手を否定するのはおかしい」とICAN側を非難する声が相次いだが、フィン氏が18日まで日本に滞在していた一方、安倍首相は17日に帰国して新年茶会「初釜」に出席している(時事ドットコムニュース 1月17日)。ICANを非難するにはあたらないが、安倍首相はどうしても「初釜」に出なければいけなかったのだろう。ICANはまた日程調整して来ればいいじゃないの。

河野太郎 外相

「北朝鮮の微笑み外交に、目を奪われてはならない。圧力を弱めたり北朝鮮に何かを報いるときではない」

TBS NEWS 1月17日

 カナダのバンクーバーで、北朝鮮の核問題を協議する外相級会合が開かれた。各国は平昌冬季五輪を前に韓国と北朝鮮の対話が進展していることを歓迎しつつも、北朝鮮に対して圧力強化を継続していくことで一致した。

 河野外相は会合冒頭の演説で、北朝鮮の平昌五輪への参加と韓国との対話を歓迎するとしながらも、北朝鮮の韓国との対話は「時間稼ぎ」に過ぎないと断じ、「今は、外交関係の断絶や北朝鮮労働者の送還など各国独自の制裁措置を強化しながら、国連安保理決議を完全かつ厳格に履行するという決意を新たにするとき」として、北朝鮮との国交断絶を各国に呼びかけた(NHK NEWS WEB 1月17日)。ぜんぜん対話を歓迎してないじゃん!

 同会合に出席したティラーソン米国務長官は、17日、北朝鮮籍とみられる船の漂流・漂着が急増していることに関し、「制裁が効き始めている結果」と日本政府が説明をしていたことを明らかにした。日本側は「(昨年)100隻以上の漁船が日本に漂着し、乗組員の3分の2が死亡した」と報告したという(時事ドットコムニュース 1月18日)。

 北朝鮮が韓国や他国と対話することを一番恐れていたのは、河野氏と日本政府だったという。今回の会合自体が「対話にかじを切るための下準備では」と警戒し、水面下で参加国に圧力の重要性を説いて回った。外務省幹部は「最も避けたかったのは平昌五輪をめぐる南北対話を過大評価することだった」と明かしている(朝日新聞デジタル 1月18日)。

 一方、ロシア科学アカデミー極東研究所朝鮮研究センターのコンスタンチン・アスモロフ氏は、北朝鮮との国交断絶を呼びかける河野氏の言動を「この関係の樹立や断絶は各国の個人的な問題だ」とし、「北朝鮮に何らかの不適切な措置を取らせるか、世界で『Casus Belli(開戦事由)』と受け取られる冒険主義的な措置を取らせる」と警告している(スプートニク日本 1月18日)。北朝鮮はいつもの調子で「圧力を強化すれば、わが国が政策を変える可能性があると考えること自体が、一国の首相としてあまりにも愚かで幼稚だ」と安倍晋三首相と河野氏を非難するコメントを発表した(日テレNEWS24 1月19日)。これ、日本が北朝鮮のミサイルを率先して誘発していませんかね……?

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