JR西社長「新幹線の安全性に対する信頼を裏切る」ダイヤ優先は否定、のぞみ台車亀裂で謝罪

JR西社長「信頼裏切った」=のぞみ台車亀裂で謝罪―ダイヤ優先は否定

 JR西日本の新幹線「のぞみ34号」(N700系)の台車に亀裂が見つかった問題で、来島達夫社長は20日、定例記者会見で「新幹線の安全性に対する信頼を裏切るものと認識しており、深くおわびする」と謝罪した。

 国の運輸安全委員会の調査に全面的に協力する意向を表明。異変に気付きながら運行を続けたことに関しては、「ダイヤ優先にはなっていないと信じている」と述べた。

 問題の発生後、来島社長の記者会見は初めて。来島社長は「早期に恒久的な対策を立てたい」と述べ、安全性の向上に取り組み、信頼回復に努める考えを強調した。

 亀裂は破断寸前で、重大な事故につながりかねない状態だった。乗務員らが異臭や異音に気付いたものの、乗客約1000人を乗せて名古屋駅まで約3時間にわたり運行が続けられた。

 新大阪駅でJR西の乗務員がJR東海の乗務員に引き継ぐ際、どう報告したかに関して、来島社長は「やりとりを調査中」と述べるにとどめた。

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<のぞみ車両>旧型、亀裂検知できず 新型はシステム搭載

 東海道・山陽新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が生じたまま運行させていた問題で、異常な振動を検知する最新型車両「N700A」であれば、早期に点検できた可能性の高いことが関係者への取材で判明した。今回の車両は1世代前で、JR西日本の車掌らが振動を感じながら、台車の異常と明確には認識せず点検が遅れた。JR西は再発防止策として、N700Aと同様の機能を他の車両にも導入する方針だ。

 台車はまず亀裂が生じ、モーター動力を車輪に伝える部品「継ぎ手」がゆがんで、振動などが発生したとの見方が強まっている。

 新幹線を共同運行するJR西と東海は2013年にN700Aを投入。西は全83編成のうち11編成、東海は全133編成のうち38編成を占める。JR東海と車両メーカーが開発した台車振動検知システムが搭載され、各車両の台車の振動を常時監視。異常があれば運転台に表示され、運転士がブレーキを掛けることになっている。

 亀裂が見つかった車両はN700Aの前に開発されたN700系。JR西、東海の両社はN700Aで採用した新型ブレーキなどの最新技術を搭載する改造を行ったが、振動検知システムは見送った。両社は「台車の構造が異なり検知システム搭載は難しかった」と説明している。

 今回の問題についてJR西は27日、振動や異音などが計30件確認されながら、途中で乗り込んだ車両保守担当者と東京の指令員の間で認識のずれがあり、台車のある床下は点検しなかったとする調査結果を公表。「人の判断に頼る部分を減らす」として、台車の振動を検知できるセンサーの搭載に向けて検討を始めた。

 N700Aを知るJR関係者は「台車振動検知システムなら、振動の異常が把握できたはず」と話す。鉄道の異常検知システムに詳しい日本大の綱島均教授(鉄道工学)も「N700Aなら台車の異常を検知できた可能性が高い。感覚に頼ると今回のように判断があいまいになるので、センサーを利用する必要がある」と指摘する。

 JR西はN700Aなら今回の台車の異常を検知できたかについて「今後の調査で把握していく。現時点では分からない」とし、検討する新たなセンサーの仕組みも具体的には明らかにしていない。【根本毅】

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