非鉄金属大手、三菱マテリアルの子会社の品質データ改ざん問題 静岡の工場出荷品

三菱アルミニウムもデータ改ざん 静岡の工場出荷品

 非鉄金属大手、三菱マテリアルの子会社の品質データ改ざん問題で、これまで不正行為の有無を明らかにしていなかった「三菱アルミニウム」でも、検査の際に品質データの改ざんが行われていたことが29日わかった。三菱アルミについてはこれまで、すべての顧客への安全性確認が済んでいるとして、詳細は説明していなかった。

 不正があったのは、静岡県の工場で2016年11月までに製造し、2社に出荷していたアルミ板。関係者によると、顧客と契約した品質を満たさないのに、複数の社員が関わって品質データを改ざん。そのまま出荷していた。16年11月の社内調査でわかった。

 この際、資料の残る過去数年分を改めて調査したところ、さらに14社に対して相談のないまま不正品を出荷していたこともわかった。この中には改ざんをしていた製品も含まれていたという。改ざんは以前から社内で認識されていたが、すぐにはなくならず、昨年まで続いていたという。

 24日の会見で三菱マテは、三菱電線工業と三菱伸銅の子会社2社のデータ改ざんは明らかにしていたが、三菱アルミについては品目や不正の有無について詳細を公表しなかった。

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高浜原発、部品交換前倒し=三菱マテ子会社改ざん

 三菱マテリアル子会社の品質データ改ざん問題で、関西電力が高浜原発3、4号機(福井県)で使用され改ざんの可能性がある部品の交換を前倒しで実施することが26日、原子力規制委員会への取材で分かった。

 3、4号機は運転中だが、関電は安全に問題はないとしている。

 規制委などによると、交換するのは原子炉格納容器で事故時に内部を冷却するスプレーポンプの水漏れ防止用部品。改ざん前の元データの保管期限が過ぎ、性能を確認できなかった。

 部品は2019年に交換する計画だったが、来年夏に予定している定期検査で交換する。他にも確認が終わっていない部品があり、関電は作業を進める。

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データ改ざん「指南書」存在 三菱マテ子会社、中間報告

 非鉄金属大手の三菱マテリアルは28日、子会社による品質データ改ざん問題に関する中間調査報告書を公表した。「三菱伸銅」の改ざんについて報告書は、シェア拡大や検査での不適合による損失回避などが原因だと指摘。「製造業の基本的な事項がないがしろにされていた」と批判した。

 三菱マテリアルの竹内章社長は記者会見で、「お客様、株主、関係者に多大なるご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 三菱伸銅では遅くとも2001年までには、改ざんを指南する「ポイント表」が存在。長年にわたり改ざんが半ば公然と行われていた。31日付で取締役3人が責任をとって辞任する。

 一方、「三菱電線工業」でも「シルバーリスト」と呼ばれる同じような書類があることが確認された。今月1日付で辞任した村田博昭前社長も認識していたという。13年ごろには顧客から製品の品質に苦情があったが、その後も改ざんは続けられたという。

 中間報告書は三菱電線について「非常に深刻な内容を含み、徹底した原因究明と再発防止策が必要だ」として、最終の調査報告を受けてから提言をまとめる。

 三菱マテは11月23日に、三菱伸銅と三菱電線が、自動車や航空・宇宙分野向けなどの部材で検査データを改ざんしていたと公表。また、子会社の三菱アルミニウムでも同様の改ざんが明らかになっている。

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