「日本一短い駅間」なぜ生まれた?隣の駅までわずか200m!「日本一長い商店街」

隣の駅までわずか200m! 「日本一短い駅間」なぜ生まれた? 国道も関係

 鉄道(路面電車を除く)における「日本一短い駅間」が、長崎県佐世保市に存在します。松浦鉄道の中佐世保~佐世保中央間です。

 中佐世保駅を発車すると、すぐさま「まもなく、佐世保中央、佐世保中央です」と到着アナウンスが流れ、佐世保中央駅に到着します。ダイヤ上の所要時間は45秒、距離は200mです。なぜこれほど短い駅間が誕生したのでしょうか。

 この「日本一短い駅間」には、佐世保中央駅付近にある「日本一長い商店街」が関係しています。全長960mにおよぶ「四ヶ町商店街」で、切れ目なく直線につながったアーケード街としては日本一の長さとされています。

「中佐世保駅は昔からありましたが、ここから商店街へ行くには、大きな国道を横断する必要があります。そこで『商店街直結の駅を造ってほしい』という地元の声を受け、当社で佐世保中央駅を新設しました。付近には病院やショッピングセンターもあり、駅を新設すれば利用者が見込めると当時、判断したのでしょう」

 佐世保中央駅は、商店街から脇道に入り30mほどのところに位置。朝の通勤・通学時から終列車まで、時間を問わず利用者が多いそうです。

 松浦鉄道は、JR松浦線を継承して誕生した第三セクター鉄道で、1988(昭和63)年に開業して以後、この佐世保中央を含め駅を次々と新設しました。

「利便性を高めるべく、地元の声を受けて駅を増やしていきました」(松浦鉄道)

 駅の数は、発足時の32が約1.8倍の57に。こうした駅の新設や列車の増発により、開業から8年で利用者は1.5倍に増加したそうです。

 ちなみに、路面電車の停留場を含めた「日本一短い駅間」は、とさでん交通後免線の清和学園前~一条橋間(高知市)で、わずか63mです。また路面電車(軌道線)ではない、松浦鉄道と同じ「鉄道線」としては、筑豊電気鉄道の黒崎駅前~西黒崎間(北九州市八幡西区)も駅間が200mですが、こちらは路面電車タイプの車両で運行されています。

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