ASUSの2in1は今期イチオシ ディスプレーは満点、Harman Kardonのスピーカーを4つ内蔵

ASUSの2in1は今期イチオシ ディスプレーは満点

 最近はモバイルノートが百花繚乱で、どのメーカーに聞いても売れ行きは好調のようだ。あまりに種類が多くて悩んでいる人も多いだろうが、僕としてはほしい製品についてある程度結論が出ている。

 まず、本気で使うならパナソニックの「Let's note」やレノボの「ThinkPad X1 Carbon」のように、しっかりしたキーボードの付いたクラムシェルを選択する。ある程度、拡張性も高いモデルが前提だ。特に1台で何でも済ませようと思うなら、クラムシェルから選ぶことを推奨する。

 逆に、A4ノートやデスクトップなどを持っている人が手軽にモバイル環境を手に入れるなら、マイクロソフトの「Surface Proシリーズ」など、キーボードが取り外せるタブレットタイプの2in1がいいだろう。ただし、スリムで持ち歩きやすい半面、拡張性が低く、入力性も高いとは言えない。膝の上や狭いテーブルでは使いづらいが、僕の場合は手書きができるタブレットとして2in1は重宝している。

 タブレットタイプの2i1nはライトユースになるので、高性能である必要はないし、価格も手ごろであってほしい。その点では、エイスーステック・コンピューターの「TransBook3 T305CA」は、まさにそんな用途にぴったりのモデルだ。超おすすめの1台なのだが実は見過ごせない欠点もあるので、その解決策も含めて紹介したい。

絶妙なサイズの液晶は満点!

 TransBook3は、12.6型という絶妙なサイズの液晶を搭載している。一般的な13.3型と11.6型の中間に位置するわけだが、まずこの液晶サイズを高く評価したい。というのも、縦横比が3対2なのだ。この縦横比の液晶は非常に使いやすく、A4の書類を表示してもスペースの無駄が出ない。ウェブページも見やすいし、写真の表示にも向いている。映画を見るときだけは、上下にデッドスペースが生じるが、それは仕方がないだろう。少なくとも仕事用としては間違いなくお薦めできる。

 液晶は解像度も2880×1920ドットと超高精細だが、僕としてはオーバースペックだと思う。というのも、ドット・バイ・ドットの表示にすると文字が小さすぎて読みづらいため、結局、拡大して使うことになるからだ。

 フルHDでも十分だったとは思うものの、価格で納得できるなら文句を言うほどこのこではない。高精細な液晶に写真を表示すると、なめらかな美しさにうれしくなってくるのも事実だ。450nitsという明るさも十分で、額縁も適度にスリム。光沢タイプながら映り込みを軽減するコーティングが施されていて、てらてらとまぶしく光るようなこともない。

 しばらく使ってみているが、液晶は満点だ。

本体は軽いがキーボードドックがやや重い

 TransBook3の重量は695gと、幅303×奥行き202×厚さ6.9mmという本体サイズを考えればかなり軽い。一昔前は10型のタブレットでもこのくらいの重量だったのだ。持ち運びも余裕なのだが、標準で付属するキーボードドックを取り付けると一気に1235gになる。

 この重量は実に微妙だ。本体が700gを切っているのだから、頑張ってキーボードドックをもう少し軽くしてほしかった。1100g程度になるとずいぶん軽く感じるのだが……。

 キーボードドックを取り付けても17.0mmと、薄いことは変わらない。手に持ってみると実際の重量以上に重く感じるのは、本体が薄いだからだ。ビジネスバッグに収納すると、それなりの重量は感じるものの、スペースを取らないので、スリムなかばんが好きな人には推奨する。

 とはいえ、最近は13.3型のクラムシェルでさえ1.2kgを切るモデルがガンガン登場しているので、キーボードドックとのセットは軽いとは言えない。持ち歩きに不満はないが、695gという数字だけを見て超軽量だとは思わないほうがいいだろう。

拡張性は最小限、音の良さにびっくり

 専用のキーボードドックは、独自のコネクターによる接続になっている。Bluetoothのようにペアリングが切れてしまうトラブルがないし、充電もいらないのがうれしいポイントだ。ドックのキーストロークは1.4mmが確保されており、打ち心地は悪くない。ちょっとしたメモを取る程度の用途には十分だ。

 ただし、このタイプのキーボードはスタンドになる部分が後ろ側にはみ出すために、本体サイズ以上に置き場所を取る。膝の上や狭い机の上では使いづらいことも理解しておくべきだろう。

 当然だが液晶はタッチ対応で、別売のペンがあれば手書きもできる。ちなみに、多くの機種に対応しているワコム製「Bamboo Ink」も利用できた。汎用的なペンを持っていれば、いろいろな機種で使えるようになってきたのはうれしい限り。これがあれば純正オプションを買う必要はない。

 逆に拡張性は、もう割り切るしかない。充電を兼用するUSB Type-Cポートが1つあるだけなのだ。周辺機器との接続用に別売の「ユニバーサルドック」も用意されているとはいえ、冒頭に書いたようにライトな使い方なら購入するまでもないだろう。

 驚いたのが音の良さだ。薄型ボディーながらHarman Kardonのスピーカーを4つ内蔵し、ボリュームも大きく、映画鑑賞にも十分に耐える。また、電源ボタン兼用の指紋センサーを備えるのは、ちょっとスマートフォンっぽいが、やっぱり便利だ。

性能も文句なしでコスパは驚異的だが……

 TransBook3のCPUは省電力タイプで、Core i5-7Y54とCore m3-7Y30を選択できる。選ぶなら上位モデルを推奨する。特に手書きをしたいなら、高性能なほうが望ましい。上位機は8GBのメモリー、256GBのSSDと素晴らしい構成で、8万9800円と目を疑うような安さだ。この価格でキーボードドックまで付いているのだ! 超お買い得なモデルで、文句なしにお薦めだ。

 ただし、1つだけ気になる弱点がある。キーボードドックを取り付けた状態のバッテリー駆動時間がカタログ値で約4.6時間と極端に短いのだ。タブレット単体でも約5.5時間しか持たない。

 この弱点を解決するには、モバイルバッテリーが必須だろう。メーカーが公式に認めているわけではないが、僕が試した限りでは、モバイルバッテリーで充電しながらでも利用できた。端子はUSB Type-Cなので、モバイルバッテリーさえ持ち歩けば駆動時間の問題はある程度解消できるはずだ。USB Type-C端子搭載のスマートフォンとACアダプターを共用できるのもありがたい。

 TransBook3は、ライトに使うパソコンを探している人には今シーズンイチオシの1台。僕も買おうと考えている。

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