いつの時代もブランドの顔 「ドレスウォッチ」新作5選
時計とは、不思議な工業製品である。機械式時計に限っていえば、その仕組みの大半が1世紀も前に開発されたものだからだ。つまり、精度や仕上げは格段に進化しているものの、100年前のものと現在のモデルを同一線上で語ることができるのである。
そんな背景を持っている時計だからこそ、人々は世代を超えて語り合う。いいモデルについて。好きなブランドについて。そして、そんな語らいのなかで、必ず名前が挙がるのがドレスウォッチである。
世代を超えて愛されるドレスウォッチは、シンプルでエレガント、そして薄型というのが大前提。名作ともなれば、普遍のフォルムを持っている。そこには、ブランドの時計作りに対する確固たる美学や哲学が詰まっており、それ自体がブランドを体現している。だから、ブランドにおけるすべてのモデルのベースとなるのである。
とくに老舗ブランドは毎年ラインナップしているのだが、何年かに1度は大きな注目を浴びることになる。近年では、2010年代前半だった。それまでの大型化、複雑時計の開発競争がひと段落したあとに、「バック・トゥ・ザ・ベーシック」というキャッチフレーズの元、多くのブランドがドレスウォッチをラインアップしてきたのだ。
今年もその流れは続いていて、ドレスウォッチの良作が数多くラインナップされた。紳士のベーシックウエアであるスーツスタイルともっとも相性のいいモデルの充実は、ビジネスマンにとっても嬉しい限りである。以下におすすめの5本を紹介しよう。
HERMÈS / スリム ドゥ エルメス ルゥール・アンパシアント
「スリム ドゥ エルメス」の発展形が登場。時間設定をすると、予定時刻の1時間前から機械仕掛けの砂時計が動き出し、やがて時の到来を知らせるというもの。[自動巻き、18KPGケース、自動巻き、40mm径 4,070,000円 問:エルメスジャポン 03-3569-3300]
PARMIGIANI FLEURIER / トンダ1950
ラウンドウォッチの定番モデルに待望のステンレスケースが登場した。ムーブメントは、タングステン製のマイクロローターを備える。約48時間のパワーリザーブ。[自動巻き、SSケース、40mm径、1,000,000円 問:パルミジャー二・フルリエ・ジャパン 03-5413-5745]
MORITZ GROSSMANN / テフヌート・ツイスト クラシック・ジェント
通常であればリュウズを使う動力ゼンマイの巻き上げを、6時位置のストラップで行うというメカニズムを採用した独創的なモデルだ。[手巻き、18KRGケース、36mm径、3,300,000円 問:モリッツ・グロスマン・ジャパン 03-5615-8185]
CHOPARD / L.U.C XPS ツイスト カリテ フルリエ フェアマインド
スレートグレーのダイヤルは、鉱山での採掘時のゴールドに見られる自然のヘアラインを表現。ケース厚7.2mmという薄さに仕上げられている。[自動巻き、18KフェアマインドRGケース、40mm径、2,270,000円 (予価)問:ショパール ジャパン プレス 03-5524-8922]
BLANCPAIN / ヴィルレ デイ・デイト
エレガントなフラッグシップ・コレクションに初めてデイ・デイト を搭載したモデルが登場。シリコン製ヒゲゼンマイを備えたムーブメントは、8振動/秒で駆動。[自動巻き、SSケース、40mm径、1,080,000円 問:ブランパン ブティック銀座 03-6254-7233]
