野菜見守るヒーローは“宇宙人” 丹波のこども園
いちじまこども園(兵庫県丹波市市島町上垣)の畑に、園児が育てる野菜を野生動物から守る銀色のかかしがある。同町鴨庄地区で昨年8月にあった「案山子まつり」のために園児と職員が手作りしたもので、丸い頭から多数の手足が生え、黒い大きな瞳で畑をにらむ。園児にとっては野菜を守るために宇宙から来たヒーローといい、「いちじまうちゅうじん(宇宙人)」の名で親しまれている。
かかしは毎年手作りしており、祭りの後、園児が地元ボランティアと共に管理する畑の見張り番を1年近く担う。一昨年は布や新聞紙でできた「とまとちゃん」だったが、台風で飛ばされ早々に“引退”。かかし不在が続き、児童が大切に育てた麦が小鳥に食べられた。「うどんやクッキーにして食べるのを楽しみにしていた園児はとても悲しみました」と荻野尚子園長は振り返る。
その反省から、“宇宙人”は主な材料にアルミ缶を用いて頑丈にし、ビニールで雨対策も取った。鳥が嫌がるように光を反射させるため全身を銀色に仕上げた。そのおかげか今年は麦が豊作で、他の野菜も野生動物による被害が減ったようだという。
立派に務めを果たしてきた宇宙人だが、風雨にさらされ手足が数本ちぎれるなどそろそろ限界に。祭り後は新作に代替わりする予定で、夏野菜の見守りが最後の仕事になりそう。荻野園長は「雨の日も風の日もありがとう。ご苦労さま」とねぎらっていた。
かかしは宇宙人?
こりゃ面白い。かかしも時代と共に進化していくね。![]()
