次世代新幹線実現に向けた試験車両E956形「ALFA-X」新造 営業最高360km/hの可能性を検証へ JR東日本
JR東日本は2017年7月4日(火)、「次世代新幹線の実現に向けた開発」を進めるための試験プラットフォームとして、新幹線の試験車両を新造すると発表しました。
形式はE956形で、電車10両編成です。愛称は、「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation」(最先端の実験を行うための先進的な試験室(車))を略した「ALFA-X」(アルファエックス)。2019年春に落成予定です。
JR東日本は「ALFA-X」について、従来の安全・高速な移動手段の提供に加え、以下のコンセプトをもとに開発を進めていくといいます。
・さらなる安全性・安定性の追求
・快適性の追求
・環境性能の追求
・メンテナンスの革新
安全性・安定性については、地震時に、より早く止まるため、また脱線しにくくさせるための開発品を搭載。また、雪対策として着雪しにくい車体構造などの試験を実施したり、車両各機器のモニタリングにより車両の状態を自律的に判断したり――といった取り組みが進められます。
快適性については、動揺防止制御装置の搭載や、吸音性・遮音性の高い車体構造などの採用により、「揺れない」「静かな」車内空間の実現を目指すといいます。速達性を高めるため、最高速度360km/hの営業運転の可能性が技術的に検証されます。
環境性能については、車体下部やパンタグラフなどを低騒音化。新たな先頭形状でトンネル突入時の圧力波の抑制も研究されます。その他省エネの促進にも取り組まれます。
メンテナンス性については、地上設備や車両の各機器をモニタリングする装置を搭載。データを活用して、状態基準保全(CBM)の実現を目指すとしています。
これまで、JR東日本の新幹線試験車両は、1992(平成4)年から1998(平成10)年まで使用された「STAR21」(952形、953形電車)が試験最高速度425km/hを記録。2005(平成17)年から2009(平成21)年まで使用された「FASTECH360」(E954形、E955形電車)が同じく398km/hを記録しています。
2019年から使用予定の「ALFA-X」は、400km/h程度の試験最高速度を目指して開発・試験が進められます。
JR東日本、営業運転速度360km/hを見据えた新幹線試験車両「ALFA-X」、2019年春に落成予定
JR東日本(東日本旅客鉄道)は、2016年11月に発表している「技術革新中長期ビジョン」における「次世代新幹線の実現に向けた開発」を進めるため、新幹線試験車両の新造を7月4日に発表した。
試験車両はE956形式新幹線電車10両編成で、愛称は「ALFA-X(アルファエックス)」。「Advanced Labs for Frontline Activity in rail eXperimentation:最先端の実験を行なうための先進的な試験室(車)」という意味が込められており、落成時期は2019年春を予定している。
研究開発のコンセプトとして、「1.安全性・安定性」「2.快適性」「3.環境性能」「4.メンテナンス性」の4本柱のうえに「安全・高速な移動手段の提供に加えて、新たな価値の提供」を掲げ、試験最高速度は400km/h程度、営業運転の最高速度は360km/hを見据えている。
□1.安全性・安定性
「ひとつ上の『安全』『安定』を実現」するとして、地震の際早く止まり脱線しにくくするための開発品「地震対策ダンパ」「クラッシャブルストッパ」を搭載、着雪しにくい車体構造、車両各機器のモニタリングで車両の状態を自律的に判断し安全性を向上、故障を未然に防止するという。
□2.快適性
「より多様化するニーズにフレキシブルに対応」するとして、動揺防止制御装置などの搭載、吸音性・遮音性の高い車体構造などの試験により、「揺れない」「静か」といった快適な車内空間を実現。車内を家庭やオフィスのように過ごせるサービスの提供、営業運転での最高速度360km/hの可能性を技術的に検証するという。
□3.環境性
「環境性能を磨き上げ」るとして、車体下部やパンタグラフなどを低騒音化することで騒音を抑制、新たな先頭車両の形状を検証してトンネル突入時の圧力波を抑制、省エネ運転に関する技術の試験により省エネの推進に取り組むという。
□4.メンテナンス性
「メンテナンスを革新」するとして、地上設備や車両の各機器をモニタリングする装置を搭載し、データを活用してさらなる安全・安定輸送を実現することに加え、CBM(Condition Based Maintenance:状態基準保全)を実現するとしている。
