宮内庁もびっくり!「皇太子さまと自撮り」にみる新皇室像
コペンハーゲンの青空に満面の笑みで、映る皇太子さまとデンマーク人の男性。
宮内庁を仰天させたのが、6月17日に起こった「セルフィー(自分撮り)」騒動だ。
デンマークを訪問していた皇太子さまは、港町近くを散策中に地元の一般男性のハイネさんから、携帯電話のカメラに自撮り写真で一緒に映ってもらいたい、と頼まれた。
笑顔で応じる皇太子さまに、同行していた宮内庁関係者も、驚きを隠せない様子だったという。ハイネさんが報道陣に提供したのが、冒頭のツーショット写真だ。
「天皇と皇族は芸能人ではない」と眉をひそめる宮内庁関係者がいる一方、元宮内庁職員の山下普司は、「来年末と見られる新天皇の即位に向けて、すこしずつ皇太子殿下が独自色を出し始めているようにも感じます」とみている。
「皇太子さまと自撮り写真」はこの4月にも話題にあがったばかり。マレーシア訪問でも自撮りは話題になった。同国のナジブ首相が、自身のツイッターに「一緒にセルフィーができた」と書き込み、皇太子さまとのツーショット写真を投稿している。
海外でのハプニングとはいえ、そもそも携帯カメラで皇室メンバーを至近距離から撮影する行為は数年前までわが国では考えられなかった。
宮家と親しい人物は近年の変化についてこう話す。
「2009年ごろ、高円宮久子さまが、公務先で『いきなり携帯電話のカメラを突きつけられて撮影された』、と当惑されていました。皇族方にそんなことをするなんて、と驚愕したものです」
皇室と携帯の関係に変化が起きたきっかけは、11年の東日本大震災だった。
震災直後、両陛下は連続で7都県へと足を運び被災者を力づけた。
「このとき、体育館などで避難生活を送る被災者が両陛下を携帯電話のカメラで撮影する場面が何回かあった。しかし、行幸啓(両陛下のお出まし)を取り仕切る自治体職員も、身内や家を失い絶望にくれる被災者に対して、それを止めることは出来ない状態でした」(皇室担当記者)
この頃から高画質カメラを備えたスマートフォンをカメラ代わりに使用する人が増え、皇族に対する「携帯電話による撮影」への垣根も徐々に低くなっていった。
また皇太子さまと同世代以下の皇族は、携帯電話を所有しメールを、眞子さまや佳子さまなど若い世代はSNSを使いこなす。
今年4月に学習院大学の目白キャンパスで催された「オール学習院の集い」で、仲良しのお友達が携帯電話のカメラを手に行った自撮りショットに、愛子さまも楽しげな様子で加わっていた。
SNS活用は、すでにフェイスブックやツイッターアカウントで日頃の活動を写真付きで発信する英王室が先輩格だ。
数年前に海外のセレブや俳優らの間で、人の写真に写りこむジョーク「フォトボム」が流行した際、英王室も便乗した。
14年7月、競技大会の激励に訪れたエリザベス英女王は、自撮りしようとしているホッケー選手に気がつき、背後でニッコリと笑顔でポーズ。
同じ大会でヘンリー王子は、ニュージーランドチームの監督らが並んで写真を撮る背後で、親指を立てて「グット」を意味するサムズアップのポーズと満面の笑みを決めて、「フォトボム」。
自転車選手の背後では、兄のチャールズ王子も続いた。
英王室と国民の距離の近さと日本の皇室をいちがいに比較はできないが、世代交代とともに、皇太子さまによる新たな皇室像が垣間見えるようなシーンだった。
そのうち宮内庁のHPでも、皇族メンバーの自撮り写真がお誕生日写真として公開される日がくるかもしれない。
