<シャープ>テレビ向け有機EL開発へ
シャープは20日の株主総会後に開いた経営説明会で、大型テレビ向けの次世代パネル「有機EL」の開発に乗り出す方針を明らかにした。有機ELテレビは国内メーカーが既に発売しているが、基幹部品のパネルは韓国メーカーから調達している。シャープは鴻海の資金支援を受けながら量産化を目指し、韓国勢に対抗したい考えだ。
ディスプレー部門責任者の伴厚志氏が明らかにした。有機ELはシャープが25年にわたって研究開発を続けており、スマートフォン向けなどの中小型パネルは、来年に小規模な生産ラインを国内に作る計画だ。伴氏は「スマホやノートパソコン向けと並行して、テレビにも結びつけたい」と述べ、大型の開発を進める方針を示した。
ただ、量産化は技術的に難しく、国内では大手液晶パネルメーカーのジャパンディスプレイもめどが立っていない。市場はほぼ韓国勢の独占状態で、中小型は主にサムスン電子、テレビ向けの大型パネルはLG電子が生産するのみだ。
有機ELは、電圧をかけると自発光し、薄くて高精細、省エネを実現できるため、現在主流の液晶に代わる次世代の表示パネルと期待されている。最近は東芝やパナソニック、ソニーが相次いで有機ELテレビを発売している。
有機ELテレビ 商戦本格化 薄く、美しく、高く…
次世代パネル「有機EL」を採用した4Kテレビを巡る国内電機大手の商戦が本格的に始まった。ソニーは10日、「BRAVIA(ブラビア)」ブランドの新製品を発売。有機ELテレビは高画質の映像表現や薄型の構造が魅力だが、価格が50万円前後からと高価なことが課題だ。各社は価格に見合う「高級感」の演出に知恵を絞る。
ソニーは画面を振動させて音を出す独自技術を開発し、新製品に搭載した。従来のスピーカーが不要で、スリムなデザインに仕上がった。市場想定価格は55型で54万円前後。2007年に世界初の有機ELテレビを発売したが採算が合わず撤退、今回は再挑戦となる。
