愛子さまの拒食症が打ち砕く、陛下の「生前退位」構想
陛下による「生前退位」構想には、皇太子さまと雅子妃へご自覚を促そうとする思いが秘められていた。それは本誌(「週刊新潮」3月9日号)で報じた通りだが、愛子さま(15)の拒食症が現実のものとなり、この病気のままならぬ性質が陛下の切なる願いを打ち砕かんとしているのだった。
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「痩せたね」が褒め言葉で、「ふくよかになったね」が必ずしも相手を称える言い回しにならぬ以上、多くの女性はいわば「痩身教」を奉じ続けることになる。
他ならぬ愛子さまもまた、そのひとりでいらっしゃるようなのだ。
3月3日、新宿区早稲田の学習院女子中等科。
午前9時10分。早稲田通り脇に停車したミニバンから降りられた愛子さまは濃紺で膝上丈のウール・コートのいでたちで、歩きスマホならぬ歩きテキストで学校へ向かわれたのだった。
この日から始まった中学生として最後の試験が、合格点のいわば境界線(ボーダーライン)を意識させるあまりだろうか。左手のテキストは英語の【受動態】をテーマにしており、こんな問題が並ぶ。
〈京都はたくさんの人々に訪問されています〉〈私たちは本当に驚きました〉
5分弱の登校シーンにおける足取りはしっかりとされていた。去る2月23日に我々が目撃した写真ほどには激痩せぶりを感じさせないのだが……。
それはすなわち、皇太子さまの57回目の誕生日の折に公表されたご一家の肖像写真を指す。全身写真(1)は昨年7月のものであり、これと比べれば愛子さまの痩身の度合いが際立つのだ。
この体重減は、昨年9月に始まった愛子さま独自の食事制限から来ているわけだが、改めてそのひとくさりを振り返っておこう。
夏休み中におけるお出ましの映像を見たクラスメイトは2学期が始まって、こう声をかけている。
〈お洋服もすごく似合っていた。痩せたね〉
愛子さまの耳に心地よく響いたこういった言葉は、更に痩せることがより自分を美しくさせるのではないかという思考回路へと導いた可能性が低くない。事実、東宮関係者のひとりは、
「体重が増えるのはよろしくないとお考えになっている節があって、そこに嵌りこんでしまうとそう簡単には元に戻せないようです」
と困惑しきりであるし、さる皇室ウォッチャーはこんな風に見立てる。
「たとえ夏であってもマスクをされることが多かったのです。が、3学期に入ってマスク姿をあまり見かけなくなりました。いまのご自身に納得、あるいは満足されているというお気持ちがそうさせているのではないかと映ります」
「私が聞いたことがあるのは……」
と、精神科医の片田珠美氏がこんな診断をする。
「ある女の子がクラスのなかでダイエット競争をしました。それで1番になった彼女は周りからきれいになったねと褒められたのですが、そこで“痩せるといいことがあるんだな”と勘違いし、ダイエットが止められなくなり、エスカレートした挙句、拒食症になってしまった。これを『不適切な学習』と呼びます」
本誌はかつて、陛下による生前退位のご真意について報じた。それは、さる関係者の言葉を借りれば、
「陛下は、皇太子さまと雅子さまのお振舞はまだ物足りなく、もどかしさを覚えてしまうことが多い。一刻も早く天皇皇后というお立場に就いてもらい、そのご身位にふさわしいはたらきをしてほしいと切に願われているのです」
ということになる。愛子さまの現状と陛下のご意向とは密接不可分の関係にあるのだが、ともあれ、愛子さまの状態をもう少し見極めてみよう。
愛子さまが採られたのは、主に炭水化物を避けるダイエット。その内容については、ノンフィクションライター・友納尚子氏による昨年の本誌45号への寄稿において、大要こうある。
〈白米はほとんど召し上がらなくなっていた。朝はパンをひと口にヨーグルトやジュースだけ。夜は肉類をほとんど召し上がらず、たまに喉越しのよいうどんを口にされることがあっても半人前ほどで大半は御膳に残される。水分もあまり摂らなくなってしまった〉
ダイエットに詳しい、愛知みずほ大学の佐藤祐造学長はこう警告する。
「人間の脳神経細胞が正常に作動するためには1日150グラムのぶどう糖、お茶碗で言うならば軽く3杯分の白米が必要です。これを摂らなければ身体はタンパク質や脂肪から糖を作ろうとする。行き過ぎると身体のなかで無理が生じ、例えば腎臓に悪影響が出たり、筋肉組織が壊れたり、代謝がうまくいかなくなったり。半年以上の糖質制限は危険。やり方が簡単だから、普及しているようですが」
更に、精神科医の和田秀樹氏によれば、
「精神医療における拒食症の診断基準は、年齢・性別に対して著しい低体重が生じている状態で、にも拘らず体重増や肥満への強い恐怖感があること、あるいは体重増加を妨げる持続的な行為をしていること、体重や体型への不適切な自己評価を持っていること……といった点になります」
前述したように、体重が増えることに対して愛子さまが恐怖感と行かないまでも後ろめたさをお抱えになっていることや、
「“以前、食べない時期があった”という話を聞く限り、拒食症という診断に矛盾はないと思います」(同)
激やせの愛子さま、根底に成熟拒否? お食事には“波”も
小誌(「週刊新潮」)が報じたとおり、天皇陛下の生前退位構想には、皇太子さまと雅子妃へご自覚を促そうとのご真意がある。愛子さま(15)の拒食症での激やせぶりは、そんな陛下の願いを打ち砕かんとするものである。
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宮内庁関係者はこう打ち明ける。
「愛子さまご自身、『目標5キロ減』を母親である雅子さまに宣言されていました。けれど、それを達成してもダイエットにブレーキがかからず、すでに10キロ以上の減量となっているそうです」
この話を前提にするならば、元の体重から勘案して、43キロ前後を行きつ戻りつしていることになる。
実際、164センチとされている身長と体重43キロで計算すると、身長の2乗に対する体重の比であるBMIは15・99。軽度・中程度・重度・極度と4段階ある拒食症のレベルで言うと重度から中程度に当たるのだ。
その一方で、学習院関係者のこんな証言もある。
「これまでよりは食べられる量が増えたし、保健室で過ごす時間がままあったのも、今年に入ってからそこまではないようです」
東宮関係者も、
「定期的に東大病院の医師が来て診ていますが、チームを作って担当するというほどではありません」
と、深刻な段階にはないと言う。とはいえ、
「波があるようで……」
ともこぼすのだ。
波と聞くと、雅子妃の「体調の波」がどうしても頭をよぎるのだが、
「過食というわけではなく、よく召し上がったなという日もあります。でも、そのあとはガクッと食べなくなってしまわれる。食べ過ぎたかもしれないという思いがあるからかもしれません。こういう状況なので過度な運動は医者に止められているようです。それに、『受け付けられるもの』と『そうでないもの』とがはっきりと分かれていて、例えばお好きだった甘いものには依然として興味を失くしておられると聞いています」
もちろん、雅子妃も手をこまねいていらっしゃるわけではない。
「“食べなさい”と、ある意味で口酸っぱくおっしゃる時期もありましたが、いまはそれを控えていらっしゃるようです。あまり言い募るのもよくないのではないかという判断からなのでしょう」(同)
「少女から大人になろうとする時期に拒食症になることが多い。その根底には『成熟拒否』があると言われている。これは、おっぱいが張っておしりも丸みを帯びた大人の女になりたくないということ。太るのは嫌という浅いレベルからこういう心理まであるので治療が難しい病気なのです」
と精神科医の片田珠美氏が分析するように、明日・明後日に治癒するものではない。となれば当然、皇太子さまと雅子妃は愛子さまの日常とこれまで以上に向き合わねばならぬ時間が増えてこよう。さりとて猶予はない。陛下が「おことば」で口にされた平成30年の終わりまで1年9カ月となっているのだから。
最後に皇室ジャーナリストの神田秀一氏は、
「愛子さまが2月10日に学校を休まれた際に、雅子妃の『冬季アジア札幌大会』への欠席も発表されました。両者の相関関係は判然としませんが、陛下の願う安定的な皇位継承が成就し、退位をされたあとは安心して健康に過ごされることを祈るばかりです」
と、陛下のご憂慮の種は尽きまじと忖度するのだった。
