世界初の純度99.9%『カーボン製無水調理鍋』の性能はいかに?BALMUDA The Gohan

漢のブラック!世界初の純度99.9%『カーボン製無水調理鍋』の性能はいかに?

炭釜、羽釜、バーミキュラ ライスポットにBALMUDA The Gohan。ここ数年、ご飯をおいしく炊ける高級炊飯器(調理家電)が注目されてきた。どれもご飯をおいしく炊くための技術、こだわりが満載で、もちろん、お値段もかなりいい。日本人の米の消費量は減っているといわれているが、おいしいご飯を食べたいという思いは、むしろ以前より強くなっているように感じる。

そんなご飯に対する熱い思いを究極まで追求した製品が登場した。純度99.9%のカーボングラファイト製鍋、「ANAORI CARBON POT(アナオリカーボンポット)」だ。「世界で最も美味しい炊飯ができ、素材の味を引き出せる調理器具」を目指して作られたカーボンポットである。

 製品を開発したのは穴織カーボン。1962年にモーター用カーボンブラシの製造で創業し、以降、工業用カーボングラファイトの精密加工、カーボンファイバーを後いた素材全般の加工を手がけている。一方でカーボン素材を活かした調理器具の研究も行っており、試作品が飲食店で好評を得て、大手家電メーカーの高級炊飯器の内釜にも採用された。「炭釜で炊いた本格的なご飯の味」を楽しめる炊飯器としてヒットした、高級炊飯器の草分け的商品だ。同社は独自の研究も進め、ANAORI CARBON POTを実現させた。

 ANAORI CARBON POTは、カーボングラファイトを削り出して作られる。膨大な圧力と3000度にものぼる高温加熱加工を繰り返し、約100日かけてつくられた純度99.9%の炭素体を、0.01ミリ単位まで対応できる切削加工技術によって削り出し、成形する。

 曲線を美しく滑らかに仕上げるには高い技術が必要だ。削り出した製品は、職人が手作業で細部まで研磨。内部は、テフロンよりも丈夫なセラミックでコーティングされるので、焦げ付きにくく、食材も簡単にはがれる。耐熱性もより高くなり、オーブンでの調理も可能だ。

 カーボンは高い熱伝導性が特徴だ。鍋全体に素早く、均一に熱を伝えるので、加熱ムラが少ない。また、遠赤外線放射量が従来の調理器具に比べ段違いに多く、食材のおいしさを閉じ込め、旨味を凝縮させる。

 このカーボンの特性に加え、製品自体の密閉性、厚さ5ミリ以上の肉厚構造も、料理をおいしく仕上げることに貢献している。1つ1つ削り出したフタと本体は密閉性が高く、無水調理が可能。食材から出た蒸気が鍋の中を対流するため、旨味を逃がさない。また、比重が軽いカーボンだからこそ実現した肉厚構造で、包み込むようにムラなく加熱でき、遠赤外線効果もアップする。炊飯、煮炊き、無水調理、焼き物、オーブン料理など、さまざまな料理が本格的な味に仕上がるという。そのままテーブルに出せる美しいデザインも魅力だ。しかも、これだけ厚みがあって熱の入り方がいい鍋なのに、思いの外軽くて扱いやすく、洗うときも楽だ。

 なお、熱源は、直火、IH、オーブン、ハロゲンヒーターに対応。電子レンジは使用できない。

■炊飯と無水調理に挑戦

 ANAORI CARBON POTは本当にご飯を最高においしく炊けるのか。その実力を確認すべく、実際にご飯を炊いてみた。また、製品に付属のレシピを参考に、野菜と魚介の無水調理にも挑戦した。

 まずはご飯。レシピにある3合炊きの分量を2合に減らし、レシピ通りの火加減で炊いた。沸騰するとコトコトと蓋の音がするので、中火、中弱火と落として炊いていく。土鍋で炊くときも思うのだが、ガスで炊くと電気炊飯器より早く炊き上がるので、お腹が空いているときには嬉しい。沸騰するのに数分、中火5分、中弱火8分、むらし10分のトータル30分程度で炊き上がる。

 炊き上がりを確認するとき、蓋は熱くなっているので注意。そして出来上がりはといえば、見た目も味も非常においしく炊き上がった。お米は大きく粒感があり、ふっくらしているのにコシがある、しゃっきりとした仕上がりだ。

 ご飯は鍋肌にくっつきにくく、米粒を残さずきれいによそえた。ただ、今回使ったOVAL型は中央が膨らんで上部がややすぼまった形なので、ご飯が少なくなってくると、すくいにくくなる。

 次に、製品に付属のレシピ「彩り野菜とシーフードの蒸し物(無水調理)」を参考に、野菜と塩鮭の蒸し料理を作ってみた。レシピは4人分で野菜の量が多かったので、無水調理には厳しいかと思いつつも2人分まで量を減らして作った。

 玉ねぎ、じゃがいも、レンコン、ズッキーニ、パプリカを食べやすい大きさに切った後、さっと洗って軽く塩を振り、甘口の塩鮭と一緒に無水調理した。強火で蓋の縁から蒸気が出るまで加熱し、その後、中弱火で10分、火を止めて蒸らし3分の調理だ。

 筆者にとって無水調理は初めての体験。野菜の量を減らしたこともあり、焦げてしまわないかと不安だったのだが、何の問題もなく、非常に簡単に美しく、しかもおいしく出来上がった。

 玉ねぎは甘く、じゃがいもはホクホク、レンコン、ズッキーニは柔らかく仕上がった。
実は軽く焦げていたのだが、むしろそこがおいしい。レシピにはアンチョビマヨネーズを付けて食べるとあったのだが、塩だけでも十分。野菜の甘み、おいしさを感じた。単に野菜と塩鮭を適当に切り、軽く塩をして火にかけただけなのだが、そうとは思えない上等の味だった。

 ご飯も野菜とシーフードの蒸し物も、実際のところ分量や火加減は少々いい加減だったのだが、それでも失敗せず、とてもおいしく出来上がった。料理に慣れていない人にも試してほしい。また、重厚な鍋にしては軽いので、取り出したり洗ったりするのが苦にならない。水切れがよく、片付けも楽だった。

 今回は調理していないが、ハンバーグなどを焼いたり、煮物を作ったり、オーブンのように利用することでローストビーフを作ったり、さまざまな料理を楽しめる。

 ANAORI CARBON POTなら、ご飯はおいしく、難しい無水調理も手軽にできる。こだわり鍋を探しているなら、ぜひ検討すべき製品だ。

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