「ダラダラ癖」から抜け出す5つのステップ 米国で40年近く実践されてきたメソッド

「ダラダラ癖」から抜け出す5つのステップ 米国で40年近く実践されてきたメソッド

どんな大きな仕事も「5段階法」で確実に攻略できる

 時間は、われわれが生きていくうえで一番大切な「資源」である。ただ、時間という資源がほかの資源と違っているのは、使わなくてもどのみち消えてなくなるということだ。この資源をいかに有効に使うか。自分の「作業・行動」を書き出す、「最も大切なこと」から手を付ける。こま切れ時間を1つに集める等々、時間管理と仕事のコツを具体的に伝授する。

 行動を上手に変えるには、次の5段階を必要とする。

1 欲求
2 認識
3 想像
4 計画
5 行動

 変えたいという欲求がなければ何ごとも変わらない。自分の労働習慣を変えてもっと効果的な仕事がしたいと、どの程度本気で思っているだろうか? 欲求こそが成否の鍵である。欲求が強ければ、自分自身で改変に着手する。心から変えたいという気持ちがなければ、いつになっても変えることはしない。

 人間の内部には、物事が気に入らなくてブツブツ不平を言いながらも、それを現状のままにしておきたがるもう1人の自分がいる。強いて変えようとは思わないのである。かと思うと一方では、もっと欲求の強い自分がいる。現状に飽きたらず、もっと大きな成果をあげたいという自分である。ほとんどの人間が、この2つの自分のぶつかり合いを常時経験している。片方の自分は変えたがらず、もう一方の自分は断固変えようと言う。いずれか勝ったほうが、実際に変えるかどうかを決めることになる。

 変えたいという欲求は大事な第一歩ではあるが、しかしそれだけでは充分ではない。いったん変えたいと思ったら、次には、変える必要があるのは何か、それを変えるにはどうしたらよいかということを知らなければならない。これを認識することが第2段階である。認識するということは、行動を分析し、何らかの習慣を見つけだし、日課をチェックし、まわりの物事への意識を高め、自分の習慣の実態を正確につかむことである。

 変える必要があるものは何か、それをどう変えるかということがわかったら、今度は、新しい習慣を身につけた時の自分を想像してみることである。新しいやり方で生活したり仕事をしたりしている自分を想像できるようでなければ、ほんとうに習慣を改めることはできない。

 たとえば、時間をコントロールするにあたって最大の難点は自分に決断力がないことだと思っているとしたら、決然として行動している自分をイメージすることができるまでは、習慣を変えることはできない。

 次の段階は、自分を変えるための計画を立てることである。たいていの人は、そのための時間をとればかなり上手に計画を立てることができる。しかし残念ながら、ほとんどの人がその計画を立てずに突進する。計画などというものは、自分には必要ないと思っているのである。それがいかに間違っていたかを、彼らは早晩思い知るはずである。充分に練りあげられた計画があれば、最終段階――行動に移す――はずっと容易になる。自己変革を現実のものとするためには、これらの段階は絶対に必要であり、それらを忠実に守らない限り、自己変革を達成することは望めない。

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 長く続いてきた習慣を変えるためには、変えたいという欲求がなくてはならない。欲求こそ自己変革の第一歩であることをまず理解しよう。これから提案することはそう簡単なことではないし、また、みんながみんな習慣を変えたいと思っているわけではない。変えたいと思わない人にどんな提案をしてみたところでまったくムダである。変えたいという「気持ち」が内から湧いてこなければダメである。

 習慣の改変は非常に難しいことだが、時間を上手に使いたいと本気で考えている人たちにとっては、これは非常に大事なことだ。悪い習慣をよい習慣に変えるためには、次の方法を試してみてほしい。

1 変えたい習慣を見きわめる。変えたいと思う行動を正確に知るためには、自分の行動と、それらが起こる状況とを分析しなければならない。自分がどういうことをし、いつ、なぜそれをやるかがわかれば、悪い習慣を見分けることが容易になるはずである。

2 身につけたい新しい習慣を慎重に決める。1枚の紙に縦線を1本引く。その左側に、変えたいと思う自分の習慣を書きだす。右側には、新しく身につけたい習慣と状況を書く。変えたいという欲求については自分を偽らないこと。変えるために必要な情報を集め、新しい行動を実際に行なっている自分をイメージするとよい。実行計画を立て、その計画の実践に備えることである。

3 強固な意志を持って新しい行動を開始する。自分が身につけたいと思う新しい習慣について、できるだけ多くの人たちに吹聴する。その習慣を組み込んだ日課を作成する。新しい行動を思い起こすために、オフィスに張り紙をするなり、何らかの工夫をする。きっかけづくりがいかに重要であり、習慣と深い相関関係があるかということを忘れないことである。できれば、新しい習慣に、「新鮮な空気」を与えるために環境を変えてみる。机の向きを変える、花を飾る......何でもいい。要するに、新しい行動に打ちこむ動機を強固にするために、自分にできることを片っ端からやってみることである。

4 新しい習慣が身につくまでは、新しいやり方を変えない。ともすれば、昔ながらのやり方でやりたくなる。そうした誘惑に負けないことである。中には、「1回ぐらいどうということはあるまい」などと言い訳をする人たちがいる。実際は、1回でも2回でも、ことは重大なのである。1回元に戻るごとに、改めて最初からやり直さなければならないからである。やり直そうとする回数が多くなればなるほど、習慣を変えることがますます難しくなる。

5 新しい行動を実践するためにあらゆる機会を利用する。「新しい習慣を身につけてみせる」とどれだけきっぱりと断言してみたところで、実際に新しい行動に踏みださなければその習慣は自分のものにはならない。それを利用する機会を見つけだすことである。新しい行動をふだんよりもひんぱんに採用できるように時間割を組む。新しい行動が習慣として定着するまでは、それを実践するために自分にできることは何でもやってみることである。

 1つの習慣を別の習慣に変えるために必要な時間は、その人の性格や、変えようとする習慣の内容によって異なる。ただ、仕事関係の習慣の多くは、3週間から7週間で変えられる。

 習慣は、日々の時間の使い方の、いわば中枢神経である。1つ1つの行動がその前の行動によってきっかけを与えられ、その行動はまた、順送りにほかの行動のきっかけとなる。ウィリアム・ジェームズはこう言っている。「われわれの神経系統を敵ではなく味方にしてしまうことほどすばらしいことはない」と。

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