子供の頃聴いた音色を 明治からの蓄音機40点、旧日銀広島支店で展示

子供の頃聴いた音色を 明治からの蓄音機40点、旧日銀広島支店で展示

中国地方有数の蓄音機コレクター、菅原喜美雄さん(83)=東広島市=の秘蔵品を集めた「蓄音機の世界-録音・再生の原点 菅原コレクション」が、広島市中区の旧日本銀行広島支店で開かれている。米国や英国製など世界各地の約40点を紹介。訪れた人たちはレトロな展示空間に流れる柔らかな音色を、感嘆の声をあげながら楽しんでいた。

 展示された蓄音機は、主に明治時代中期から昭和にかけて製造されたもので、菅原さんが約30年をかけて収集した。ホーン型や水平卓上型、ポータブル型など多様な種類が並び、蓄音機の進化や流行の変遷も知ることができる。なかには、木製のホーンがついているものや、精工舎(現セイコー)の蓄音機もあり、一般公開は今回が初めてになるという。

 かつてマツダで旋盤工として勤務していた菅原さん。蓄音機に魅せられたきっかけは、病気で体を壊した際に友人が蓄音機で音楽を聴かせて勇気づけてくれたことだ。「子供の頃に聴いた音色に、心が懐かしさでいっぱいになった」。そう当時を振り返る。

 今回展示した蓄音機の多くは元は故障品だったが、自宅でコツコツと修理し、すべて音が出る完動品に仕上げた。「蓄音機の音色が好きで、機械を直すのも好き。これが生き甲斐で、今も元気でいられます」と話し、訪れた人たちに蓄音機の構造を一つひとつ丁寧に説明している。

 会場には石原裕次郎や美空ひばりなどの懐かしいレコード数十枚も用意し、来場者のリクエストに応じていつでも音源を再生する。

 8、9両日の午後2時からと4時からは、高級蓄音機で菅原さんが特別にレコード再生の実演を行う。

 入場無料。9日まで。

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