手持ちのUSB機器を「Type-C」に変換するにはどうすればいい?

手持ちのUSB機器を「Type-C」に変換するにはどうすればいい?

最近はUSB Type-Cを採用しているモバイルノートが増えてきている。薄型を重視したモデルのなかには、USB Type-Cしかない製品もあるほどだ。その一方で、USB Type-Cに対応した周辺機器はまだ少ない。そこで、USB Type-Cを搭載したモバイルノートを購入した人向けに、同時に購入しておくと便利なグッズを紹介する。

パソコンの拡張端子として普及しつつあるのがUSB3.1 Type-Cだ。コネクターを上下どちら向きにしても挿し込めて扱いやすいこと、形状がコンパクトでパソコンを薄型化しやすいことなどから、モバイルノートを中心に普及が進みつつある。

 現在は従来からある長方形の大きなUSB端子(Type-A)からType-Cへの移行期なので、両方を備えている製品も多い。だが、薄型のモバイルノートのように拡張端子がType-Cのみというパソコンを購入して、これまでのUSB機器を接続できなくて困るケースもある。しかも、USB3.1に切り替わるタイミングでUSB Type-Cが登場したこともあり、両者を混乱しやすい。今期モバイルノートを購入した人は、USB Type-CやUSB3.1がどんな規格か、USB Type-C対応の周辺機器を買うときや、以前からあるUSB機器を接続するときは何に注意すべきかを知っておこう。

●Type-Cの周辺機器変換を買うときはUSB3.1かチェック

 「USB Type-C」は、USB3.1で新たに承認されたコネクターの規格だ。特徴は、従来のUSB端子にあった向きがなく、上下どちらの向きでも挿し込めること。これによって接続しやすくなり、耐久性も高められている。

 また、Alternate Mode(Alt Mode)と呼ばれる、USB以外の信号を流すオプション機能も特徴だ。例えば、DisplayPort Alt Modeに対応したType-C端子なら、DisplayPortの信号をディスプレーに出力する映像出力端子として使える。同じ仕組みで、データ転送速度が最高40Gbpsと高速でディスプレー出力もできるThunderbolt 3の端子としても使われている。Thunderbolt 3はUSB3.1の上位互換となる規格だ。

 ここでややこしいのは、USB Type-Cはコネクターの形状を定める規格で、データ転送速度などを定めたUSB3.1とは別物ということ。USB3.1には「Gen1」と「Gen2」があり、例えば、データ転送速度は、Gen1がUSB3.0と同じ最高5Gbps、Gen2がその2倍の最高10Gbpsとなっている。端子の形状はType-Cが多いが、従来のUSB端子(Type-A)の場合もある。逆に、形状はType-Cだが内部の規格がUSB2.0や3.0までしか対応していないUSB端子もある。

 このようにType-Cといっても、USB3.1 Gen1なのかGen2なのか、ディスプレーに映像を出力できるのか、Thunderbolt 3対応なのかといった違いがあってややこしい状況だ。Type-C対応の周辺機器変換ケーブルやアダプター類を購入する時は、USB3.1に対応しているのかどうか、対応しているならGen1なのかGen2なのかなど、パッケージの表記をよく確認しよう。

周辺機器をType-Cに接続するならUSBハブ

 これまで使ってきた周辺機器にはUSB Type-Aの機器が多いはず。USB Type-C端子に接続して使うには、USBハブや接続ケーブル、変換アダプターが必要だ。周辺機器メーカー各社から発売されているので、その一部を紹介する。前述のように、購入前にパッケージの表記などで対応規格をよく確認しよう。

 USB3.1 Type-C接続のUSBハブで、4つのUSB Type-A端子を利用できる。USB3.1(Gen 1)に対応している。バスパワー駆動で電源は不要。USB3.1(Gen1)ポート接続時は、最大で4ポート合計800mAまで送電できる。

 Type-CとType-Aの変換アダプターで、USB3.1(Gen1)に対応する。ケーブルの長さは8cmで、USBハブが大きくてジャマなら、こうした小さい変換アダプターを持ち歩くと便利だ。

●ディスプレー、有線LANにもまとめてつなぐマルチアダプター

 今年の東芝の春モデル「dynabook Vシリーズ」には、拡張端子の少なさをカバーするためにUSB Type-Cに接続するアダプターが付属しており、これで有線LAN、HDMI出力、アナログRGB、USB3.0ポートを利用できるようになっている。周辺機器メーカーからもこうしたアダプターが発売されている。USB周辺機器だけでなく、ディスプレー出力端子や有線LANもほしいという人には、こういったマルチアダプターが便利だ。いずれかだけでいい人は、次ページの各種アダプターのほうが価格が安い。

 ディスプレー出力を備えたマルチアダプターで、Type-AのUSBポート×1、有線LANポートが利用可能なほか、DisplayPort Alt Modeに対応した(映像出力に対応した)Type-Cポートに接続すれば、アナログRGB出力かHDMI出力を利用できる。自分のパソコンのUSB Type-C端子が映像出力できるのかどうかはパソコンのマニュアルなどで確認が必要だ。アイ・オー・データ社のWebページでは動作確認済みパソコンが公開されている。

有線LANに接続するだけなら気軽なLANアダプター

 オフィスによっては無線LANが使えず、有線LANが必要なことがある。そんな場合は、Type-C接続のLANアダプターを使おう。多くの周辺機器メーカーから発売されている。前述のマルチアダプターよりも価格が安いので、気軽に購入できる。

 USB3.1(Gen1)対応の有線LANアダプター。一般的なギガビットイーサ対応のアダプターだ。マルチアダプターが大きくて邪魔な場合はこうした単機能のアダプターが便利。

●ディスプレーに接続するならディスプレーアダプター

 訪問先でプロジェクターやテレビに接続してプレゼンに使いたい、オフィスで外付けディスプレーを追加してマルチディスプレーで作業したい、そんな場合はType-C接続のディスプレーアダプターを使う。

 HDMI出力に変換するもの、アナログRGB出力に変換するもの、DispleyPort出力に変換するものがあるので、接続するディスプレーに合わせて選ぼう。前述の通りパソコン側のUSB Type-Cが、Thunderbolt 3かDisplayPort Alt Modeに対応している必要がある。

 Type-CとHDMI出力の変換アダプターで、映像出力に対応したUSB Type-Cに接続すれば、HDMI入力のあるディスプレー、テレビなどと接続できる。動作確認済みパソコンはWebサイトで公開されている。

 こちらはType-CとアナログRGB出力の変換アダプター。外観は上記のUS3C-DA/Hとほとんど同じだが、DisplayPort Alt Modeに対応したUSB Type-Cに接続して、アナログRGB入力のあるディスプレー、プロジェクターなどと接続できる。動作確認済みパソコンはWebサイトで公開されている。

メモリーカードがないパソコンには必須

 拡張端子がUSB Type-C中心になりつつあるのと同時に、メモリーカードスロットのないパソコンが出てきた。また、メモリーカードスロットはあるがmicroSDカードのみ対応で、SDカードは読み書きできないというパソコンもある。こうしたパソコンでメモリーカードを読み書きしたい場合はメモリーカードリーダーを用意しよう。これもType-C対応のものがある。

 USB3.1(Gen1)対応のメモリーカードリーダー。SD、SDHC、SDXC、microSD、microSDHC、microSDXC、コンパクトフラッシュなどの読み書きに対応する。

●USBメモリーや外付けSSDはType-C対応製品が増加中

 USBメモリーや外付けストレージ機器にも、USB Type-C接続のものが増えつつある。よく使用する人は、変換ケーブルを使うよりも、これを機にType-C接続のUSBメモリーや外付けSSDに買い替えるのもいいだろう。特に外付けSSDは、外付けHDDよりも格段に高速で衝撃にも強くコンパクトなので、持ち歩くバックアップ機器に最適だ。

 USB3.1(Gen2)対応の外付けSSD。Type-A用の接続ケーブルとType-C用の接続ケーブルの2本の接続ケーブルが付属するので、どちらの端子がついたパソコンでも利用できる。容量480GBのモデルや960GBのモデルもある。

USB3.1(Gen1)対応のUSBメモリー。片側がType-C、反対側がType-Aの端子になっていて、どちらの端子がついたパソコンでも利用できる。本体を収納できるシリコンカバー付き。容量は16GB、32GB、64GBの3種類ある。

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