雪景色の撮り方って意外に難しい! 自分の見たままを写真にするコツとは
山口規子さんは、世界中を旅しながら、ジャンルを横断した素敵な写真を撮り続けるフォトグラファー。風景、人物、料理……、地球上のさまざまな場所でこれまで撮影してきた作品をサンプルとして使いながら、CREA WEB読者に旅写真のノウハウを分かりやすくお伝えします!
「こんなはずじゃなかった」を避けるために
雪景色を前に「わ~、綺麗!」と思ってシャッターを押して撮った後、「あれ? こんなはずじゃなかった」とがっかりしてしまう経験をした人も多いはず。そこで森と湖の国フィンランドで雪景色の撮り方のコツをお教えしよう。今年、フィンランドは独立100周年! ちなみにカメラ会社のNikonも創立100周年!
雪景色を撮影するコツ その1「白をきちんと表現するWBの選択が大事」
当たり前だけど雪景色は雪が基本なので、雪の色をきちんと白く出せるかがポイントとなる。これがなかなか難しいのである。
なぜなら白い色のものは光の影響を受けやすく、例えば朝日や夕陽の中で撮影すると白い雪はオレンジに輝く。それはそれで綺麗なのだけれど、真っ白な雪景色を撮って挑戦するなら、カメラのホワイトバランス(WB)の設定が大切になってくる。
まずは「晴天」モードで撮影、青白くなるようなら「AUTO」モードや「日陰」モードにしてみよう。撮る時間帯の光は刻々と色温度を変えて行く。よって液晶画面で色を確認しながらこまめにWBを変えてみることがポイントとなる。
サヴォンリンナには沢山の湖があり、冬は凍結しその上に雪が積もる。一面真っ白になり、まるで陸地のように見える。写真はペーロスヤルヴィ湖。
雪景色を撮影するコツ その2「単調な景色の中でポイントを見つける!」
次に重要なことは構図である。何かと単調になってしまいがちな雪景色は、画面の中にポイントとなるものを見つけることが鍵となる。
例えばベンチや建物など。また木々が立ち並ぶ森では1本の木だけにピントを合わせ、被写界深度を浅く(F値の数字を小さく、F2~5.6ぐらいまで)して撮ると、1本だけが際立って幻想的な写真になる。
また、雪景色は自然の風景だけに限ったことではないので、街中の雪と人工物、雪のクローズアップなどにも挑戦してみよう。
雪景色を撮影するコツ 番外篇「冬のフィンランドのオススメスポット」
フィンランドの冬は寒く、夜が長い。日中はほとんど厚い雲に覆われ強い太陽光は期待できない。しかしフィンランド人はそんな暗く長い冬を楽しむ術を持っている。いくつかオススメスポットを写真とキャプションで紹介しておこう。
以上。次回は何のコツをお教えしようかと検討中。旅先の写真撮影でこんな時どうしたらいいの? など、取り上げてほしいテーマがあれば、CREA WEBの「掲載記事へのご意見・ご感想」フォームからご意見をお寄せください。
山口規子(やまぐち のりこ)
栃木県生まれ。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業後、文藝春秋写真部を経て独立。現在は女性ファッション誌や旅行誌を中心に活躍中。透明感のある独特な画面構成に定評がある。『イスタンブールの男』で第2回東京国際写真ビエンナーレ入選、『路上の芸人たち』で第16回日本雑誌写真記者会賞受賞。著書にひとつのホテルが出来上がるまでを記録したドキュメンタリー『メイキング・オブ・ザ・ペニンシュラ東京』(文藝春秋)、『奇跡のリゾート 星のや 竹富島』(河出書房新社)や東京お台場に等身大ガンダムが出来上がるまでを撮影した『Real-G 1/1scale GUNDAM Photographs』(集英社)などがある。また『ハワイアン・レイメイキング しあわせの花飾り』『家庭で作れるサルデーニャ料理』『他郷阿部家の暮らしとレシピ』など料理や暮らしに関する撮影書籍は多数。旅好き。猫好き。チョコレート好き。公益社団法人日本写真家協会会員。
露出補正を+2/3EV〜+1EVくらいにするのも大切なこと。![]()
