世界初の完全栄養食パスタ『BASE PASTE』気になるそのお味は?
◆必要な栄養素をすべて含む「完全栄養食品」とは?
必要な栄養素をすべて含んだ「完全栄養食品」というものをご存じだろうか。シリコンバレー発の「ソイレント」など、アメリカをはじめとした海外では注目され始めている食品だが、ドリンクやエネルギーバータイプのソイレントは「完全栄養代替食」と呼ばれ、未来の食べ物的な位置づけをされている。
2月22日に新発売された日本発の「BASE PASTE(ベースパスタ)」は、1食に必要な栄養素をすべて含んだ生麺のパスタで、主食として提案する完全栄養食品。小麦全粒粉やチアシード、ビール酵母、ビタミンなど31種類の栄養素を練りこみ、従来のパスタと比較すると、糖質は50%、カロリーは20%抑えている。現在特許出願中で、国際特許も準備中という。
製造、販売元であるベースフードは、昨年4月に設立されたベンチャー企業。同社の代表取締役社長・橋本 舜さんはこう話す。
「ソイレントはSF映画に出てくるような未来型の食事で、シリコンバレー的な発想だが、弊社は普段の食生活の中に完全栄養食を取り入れ、より多くの人に効果が得られることを目指している。
ベースパスタは厚生労働省が制定した『日本人の食事摂取基準』に基づく必要な栄養素をすべて含んだ食品。サプリメントなどの栄養補助食品は栄養に関する知識がないとバランスよく摂るのは難しいが、完全栄養食品は入門キットのようなもので、必要な栄養素がすべてバランスよく含まれているので、栄養価の計算をしなくても摂ることができる、健康を簡単にするプロダクトだと考えている。
日常からサプリメントを摂っている健康意識の高い人向けというよりも、普段はあまり健康を意識していない人が、おいしいから普通のパスタからベースパスタに切り替えるというような感覚で浸透して欲しいと思っている」
ベースパスタは事業所の食堂や学校給食などで栄養管理に用いる、厚労省が制定している「日本人の食事摂取基準」(2015年版)のデータに基づき、必要な栄養素である31種類が含まれている。管理栄養士の成島 真理さんは、管理栄養士の視点からベースパスタを高く評価している。
「健康的な食生活は、主食、主菜、副菜を組み合わせた食事を1日2回以上食べることが理想とされるが、これを実現できているのは男性で47.6%、女性では52.7%と男女とも約半数。残りの半数はそこまで揃えられていないのが現状だ、また調査では8割近くが副菜を揃えにくいと回答。副菜とは定食でいう小鉢で、野菜や海藻、きのこなどビタミンやミネラル、食物繊維を豊富に含む食品を使うことが多い。これらが不足すると、疲労感、免疫力の低下などが起こる。
副菜には体の調子を整え、ミネラル、カルシウム、鉄分といった体を作るための栄養素も入っているので、体を生まれ変わらせるという意味ではアンチエイジングも関わってくる。また、オメガ3と呼ばれるn-3系脂肪酸を多く含むチアシードや、マグネシウム、ヨウ素といった普段の生活ではなかなか補えない栄養素もベースパスタに含まれるので、ベースパスタを利用すれば、健康的な食生活が手軽に実現できると期待している。
食品を購入するときカロリーをチェックしている人は多いが、他の栄養素に関してはなかなか意識が向いていない。ダイエット指導をしていると女性はやはりカロリーの意識が高いが、カロリーさえオーバーしなければ何を食べてもいいと思っている人もいる。そもそも食事摂取基準があることも一般にはまだ浸透していないので、ベースパスタが栄養のバランスなど食に対する意識を高める機会になればうれしい」(成島さん)
◆ゆで時間は2分と手軽でおいしさも追求
ベースパスタは生麺を真空パックで加熱殺菌しているため、常温で3か月程度保存が可能。ゆで時間が2分と短くて済み、もちもちとした食感で、精白米や玄米のような風味もある。商品はオリジナルで開発したもので、大手食品会社の原材料を使用し、老舗の製麺メーカー「小林生麺」で製造している。
「商品化にあたりかなりの数の製麺会社を調べて、麺類を60年以上作り続けている老舗メーカーで、社名のように生麺にこだわりがあり、もちもちとした生麺を作るのが得意な小林生麺を選んだ。国際標準規格のISOも取得しており、アレルギー27品目フリーのパスタなど、センシティブなパスタも扱える衛生基準の高いメーカーで安全性も評価した」(橋本社長)
毎日食べられるように、生麺をゆでてから好みのパスタソースに合えるだけという手軽さもベースパスタの特徴だ。ベースフード社所在地の三軒茶屋にあるイタリア郷土料理のレストラン「ペペロッソ」では、ベースパスタを使ったレシピの提案と、店で食べられるメニュー「TAGLIOLINI CACIO E PEPE」(税込1380円)を提供している。
「イタリアではライ麦やそば粉をパスタに練り込んで使うことがよくあるが、ベースパスタはチアシードなどさまざまな食材が入っていて、穀物由来の香りがとても特徴的なパスタ。口に入れたとたん、イタリア的な味を強く感じて興味を持った。
提供メニューの『TAGLIOLINI CACIO E PEPE』は、昨年のイタリア中部地震で甚大な被害のあったアマトリーチェのあるラツィオ州発祥の料理。町を支援して復興に貢献できればという思いで作った。毎日食べるということは、簡単にできるシンプルさが大事なので、羊のチーズと黒胡椒のシンプルな味付けにした。ベースフードのサイトでも作り方を公開するが、材料が少ないため手間がかからず作りやすいと思う」(ペペロッソ総料理長 今井 和正さん)
◆ダイエットとしても期待できる?
ダイエット中はパスタ類を我慢している女性も多い。糖質、カロリーが抑えてあるベースパスタは、ダイエットの観点からはどうなのか。ダイエット指導も行っている管理栄養士の成島さんはこう指摘する。
「カロリー、糖質が少ないという点では一般のパスタよりもダイエット効果が期待できると思う。ダイエットをしている女性に一番不足しているのはたんぱく質。肉、魚、卵などに含まれ、1食あたり手のひらほどの量を摂るというのが目安とされるが、コンビニでサンドイッチと野菜ジュースやスムージーという女性も多く、これだけではたんぱく質は足りない。ベースパスタには1食あたり30g弱のたんぱく質が入っており、1食で同じ量のたんぱく質を摂るとなると卵4個分が必要になる。肉や魚と組み合わせれば同量が摂れるが、毎食組み合わせるのは難しい。日常の食事にベースパスタを取り入れると、ダイエットもそうだが、健康面や、高齢者のロコモティブシンドローム予防にもなるのではないかと期待している」
画像1点 生ハムとアスパラのクリームソース
パスタは糖質、カロリーオフでも、ソースを使うと栄養過多になるのではないかと思ってしまうが、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、必要量と摂り過ぎとされる「耐用上限量」には、数倍から数十倍の差があり、ソースをかけても耐用上限量を超えることはないとのこと。
「ベースパスタ」は1食あたり550円(5食以上購入の場合/税・配送料込み)。ベースフード社のサイトにAmazon購入ボタンが掲載されており、Amazonで決済、配送を行う。
2月22日から販売開始したが、早くもAmazonではパスタカテゴリでベストセラー1位を獲得し、注目度は非常に高い。機能性食品の場合、味は二の次という商品も少なくないが、ベースパスタはなによりもおいしいということに驚きだ。
もちもちとした食感、さらに穀物の香ばしさがあり、クリームソース、トマトソース、ジェノベーゼソースと種類を選ばず合わせることができる。そばにも似た感覚なので、和風パスタでもおいしいのではないかと思う。
1袋159gで、大食らいの自分にはまったく足らないぞと思ったが、歯ごたえがあるのでしっかりと噛んで食べるとおなかの持ちもいい。試食ではペペロッソで提供される「TAGLIOLINI CACIO E PEPE」と、ベースフードのサイトでレシピが公開予定のジェノベーゼソースを使った「TAGLIOLINI ALLA GENOVESE」をいただく。
2種類とも羊のチーズを使ったパスタで、CACIO E PEPEはチーズのこってり感がダイレクトに感じるチーズ好きにはたまらない一品。ALLA GENOVESEはチーズ感に加えバジルの爽やかな風味が加わるのでより食べやすい。
