実写版『美女と野獣』マレーシアで公開見送り、同性愛場面カット受け
ディズニー(Disney)の人気アニメ作品を実写化した映画『美女と野獣(Beauty and the Beast)』の公開を控えていたマレーシアで、ディズニー映画として初となる同性愛を描いたシーンを検閲当局がカットしたことが明らかとなり、ディズニー側は14日、同映画の公開を無期限で見送ると発表した。
「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズでも知られるエマ・ワトソン(Emma Watson)らが出演している『美女と野獣』の実写版は、先週ロシアでも超保守派の議員らが上映禁止を求め、結果的に成人映画指定での公開となった。
映画公開に先駆けてビル・コンドン(Bill Condon)監督はディズニーとして「初めての同性愛シーン」が含まれていると明かしていたが、批評家らからは同シーンの表現はかなり穏やかで、時間も一瞬だと述べていた。
マレーシア映画検閲委員会(Film Censorship Board of Malaysia)のアブドゥル・ハミド(Abdul Halim Abdul Hamid)委員長は現地紙スター(The Star)に対し、映画の公開が「わずかなカット」によって認められ、カットされたのが同性愛のシーンであると明かしていた。また公開に際しては、13歳未満の鑑賞に不適切な場面が含まれていることを表す「PG-13」に指定されると述べていた。
映画館チェーンのゴールデン・スクリーン・シネマズ(Golden Screen Cinemas)によると、マレーシアでの公開は16日からの予定だったが、今週に入ってディズニー側から「内部審査」が終わるまで公開を延期すると伝えられたという。首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)にある同チェーンの映画館には「追って通知があるまで、ディズニーによって公開延期」との通知が掲示されている。
マレーシアは人口の多数をイスラム教徒が占めている。また同性愛は刑罰の対象とされている。
ロシア、『美女と野獣』を16禁指定 ディズニー初の同性愛描写で
ロシア政府は7日、ディズニー(Disney)の人気アニメ作品を実写化した新作映画『美女と野獣(Beauty and the Beast)』について、16歳未満の鑑賞を禁止すると発表した。同作については超保守派の議員が、「同性愛シーン」を理由に公開禁止を求めていた。
ロシアでは今月16日に公開予定の本作について、ビル・コンドン(Bill Condon)監督は先に、ディズニー作品として初めて「完全な同性愛シーン」が含まれていると明かしていた。
ディズニーは当初、同作はロシアで6歳以上向け作品として公開されると発表していた。だがロシア通信(RIA)は文化省報道官の話として、「同作は16歳以上の年齢制限付きで公開される」と報道。ディズニーのロシア法人もAFPへの声明でこれを事実と認めた。
同作をめぐっては4日、国会議員のビタリー・ミロノフ(Vitaly Milonov)氏がウラジーミル・メジンスキー(Vladimir Medinsky)文化相に対し、未成年者に対する「同性愛プロパガンダ(宣伝)」を禁止する法律に違反していないかどうか検討するよう求めていた。
同法はウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が2013年に署名して物議を醸し、国際社会からの非難も巻き起こった。ミロノフ議員は、同法を推進した中心的人物だった。
