コレ1枚で分かる「自動運転車」
人間が運転操作を行わなくとも自動的に走行できる自動運転車の市販が始まっています。このような自動車は、自律走行車、ロボットカー、「UGV(Unmanned Ground Vehicle)」などと呼ばれ、車に搭載されたセンサーで周囲の状況を読み取り、人工知能の技術を使って安全性を自ら判断して走行します。公道以外の限定された環境(鉱山、建設現場など)では、既に先行して需要が広がりつつあり、建設機械大手のコマツ、キャタピラーなどの企業が販売を拡大しています。
自動運転車の自動化のレベルについては、以下のように定義されています。
・【レベル0】ドライバーが常に全ての操作(加速・操舵・制動)を行う。
・【レベル1】加速・操舵・制動のいずれかをシステムが行う。
・【レベル2】加速・操舵・制動のうち複数の操作をシステムが行う。ドライバーは常時、運転状況を監視し、必要に応じて操作する必要がある。
・【レベル3】加速・操舵・制動をシステムが行うので、ドライバーは運転から解放されるが、システムから要請があればドライバーはこれに応じる必要がある。
・【レベル4】完全自動運転。加速・操舵・制動を全てシステムが行い、安全に関わる運転操作と周辺監視にドライバーは全く関与しない。
事故責任はレベル3までは運転者、レベル4は自動車になると考えられています。
このような自動車の登場により、次のような効果が期待されています。
・交通事故の多くは運転者のミスや無謀な行為に起因する。運転操作を機械に任せることで、交通事故を減らすことができる。
・相互に速度を確認しながら走行するので、渋滞が解消される。
・労働人口の減少により運送従事者も減りつつある。この労働力を置き換えることで、輸送力を維持・確保し、経済規模を維持できる。
・過疎地域で、公共交通機関に代わる輸送手段を低コストで提供できる。
一方で、ドライバーを対象とした自動車保険は必要なくなり、長距離輸送時の休憩場所や宿泊施設は、その需要を減少させてしまう可能性があります。
GM、自動運転システムのCruiseを買収
米General Motors(GM)は3月11日(現地時間)、自動運転システムを手掛ける米新興企業Cruise Automationを買収すると発表した。買収総額などの詳細は公表されていないが、米Fortuneによると、約10億ドル(約1138億円)以上という。
Cruise Automationは2013年10月創業のサンフランシスコに拠点を置く非公開企業。LinkedInによると、創業者のカイル・ボークト氏は米iRobotのインターン、パナソニックの研究所勤務を経てJustin.tvやTwitchを創業したシリアルアントレプレナー。Cruise AutomationはY Combinatorの支援を受けている。
Cruiseは2015年、Audi向けの半自動運転システム「Cruise RP-1」を1万ドルで50セット限定で発売したが、現在同社のWebサイトの販売ページはアクセスできなくなっている。
GMは買収完了後、CruiseをAutonomous Vehicle Development Team傘下の独立企業として運営し、GMの自動運転の取り組みを推進していく計画。
GMはこの1月、配車サービスの米Lyftと提携し、自動運転車の統合的ネットワークの構築に向けた戦略的提携を結んだと発表した。今回のCruise買収は自動運転車の取り組みの一環だ。
