2016年好調だった消費財TOP3は「甘酒」「蜂蜜」「ドリンクヨーグルト」
インテージは国内最大規模の消費者パネル、SCI(全国消費者パネル調査)の購買データを元に、『2016年好調カテゴリーランキング』として、2016年に消費者の平均購入額が増加した消費財カテゴリーを発表した。トップ3は、「甘酒」「蜂蜜」「ドリンクヨーグルト」。他にも「もずく、めかぶ」や「トマトジュース」など、健康関連のカテゴリーが多くランクイン。好調の背景や消費者への浸透状況からみえる変化を分析してみた。
■2016年好調カテゴリーランキング トップ3は、「甘酒」「蜂蜜」「ドリンクヨーグルト」
2016年は、どのようなカテゴリーが好調だったのだろうか。インテージの購買データSCIで振り返ってみると、健康に良いとされる食品の購買が目立って増加傾向にあることがわかった。
トップ3は、「甘酒」、「蜂蜜」、「ドリンクヨーグルト」となり、中でもトップの「甘酒」は、平均購入額が82%もアップした。「甘酒」は米麹から作られたものが様々な美容・健康効果がある「飲む美容液」として紹介されるなど、2017年に入った今もメディアで取り上げられることも多い旬なカテゴリー。続く「蜂蜜」はある食材をプラスして効果倍増を図るレシピがお昼の情報番組で紹介されたり、マヌカハニー、タイムハニーといった高額商品が最強の抗酸化力を持つとして様々なテレビ番組で紹介された。
「ドリンクヨーグルト」についても、その免疫強化の効果について定期的にテレビで取り上げられている。さらに4位の「もずく、めかぶ」は、「腎臓病を予防でき、尿酸値をも下げる効果がある食材」として、8位の「食酢」は、「酢しょうが」や「氷酢たまねぎ」など、誰でも手軽にできる健康調味料の材料」として紹介された。
いずれも健康に関する効果やそのレシピについてテレビ番組で多く取り上げられたカテゴリー。インターネット上にはテレビで取り上げられた情報のネット記事だけでなく、ユーザーがアレンジして発信したレシピまで広く情報があふれている。メディア発信の情報に加え、ユーザーがアレンジした情報が発信される。これは健康関連のカテゴリーに限ったことではない。
6位にランクインしている「アルミホイル」にもあてはまる。アルミホイルを使ってハンバーグやローストビーフが簡単にできるレシピや、時短で弁当を作る方法、排水溝のヌメリを取る方法まで幅広い使い方がテレビで紹介され、インターネット上に便利な情報がたくさん載っているという点が共通している。
ランキングに入ったカテゴリーが好調な背景には、テレビなどで紹介された効果や活用法がインターネットの記事になり、テレビやネット記事でその効果や活用法を知った情報を得たユーザーがさらなる活用法を求めてネット検索を重ね、ときには自分で試してみて開発した活用法をネット上で発信する、この繰り返しによって活用が深まりながら広がる、といった今どきのインターネット上のクチコミ行動があると考えられる。
■ユーザー数、ユーザーの購入額の増加は続く!好調なまま定着へ
では次に、好調であったそれぞれの健康関連カテゴリーについて、ユーザー数とユーザーの購入額の前年からの変化を見てみる。図2から分かるように、それぞれのカテゴリーでユーザー数も購入額も大幅にアップしていることがわかる。これは、前年と比べて買う人の数が増え、さらには買う量も増えたということ。なかでも「甘酒」は年間のユーザー数が40%増加と飛びぬけていた。
この好調ぶりが年末の段階にはどうなっていたのか、12月の月間ユーザー数、月間購入額についても同様に見てみると、図3の通りとなった。「甘酒」は年末にその効果に関するメディア露出が多かったこともあってユーザー数が75%増加と絶好調だった。
「甘酒」以外のカテゴリーについても、一過性のブームであれば年末の段階には落ち着いていそうなところだが、それぞれ年末時点においても前年より伸びを見せており、ブームだけにとどまらない人気安定の兆しが見えてくる。
この人気の安定も、テレビで発信された情報がインターネット上でユーザーによって深められながら広がり、その情報に触れたユーザーがいろいろなレシピ、シーンで活用するようになる、昨今ならではの動きが後押ししているのではないだろうか。
