「ゴミ」は意外と売れる!…その買い取り価格とは?
リユースショップやリサイクルショップに持ち込むのはもちろん、フリマアプリの普及もあり、中古品の売買がかなり一般化してきた。とはいえ、家の中の不用品のなかには、「売れそうなもの」よりも明らかに「これは売れないだろうと思うもの」ばかり…。無理は承知のうえだが、なんとかこれらを売る方法はないものだろうか。
「雑誌の付録や壊れたゲーム機、ゲーム機のコントローラーだけ、さらにはLANケーブルだけでも売れますよ」
こう話すのは、ハードオフを始めとして数々のリサイクルショップを展開するハードオフコーポレーションの杉原永璃子さん。一見すると「ゴミ」ともいえる物だが、意外な需要があるという。
「例えば、壊れたゲーム機は、内蔵されたパーツを使って自分で修理したい人からの需要があります。また、飲食物のおまけをコレクションしている人もいますので、買い取れるものも少なくありません。買い取り価格は社内の基準に基づいて決めています」
では、「具体的な価格は…?」と聞いたところ、「モノによりけりなので、明確にはお教えできませんが…」とのこと。代わりに、どんなものなら買い取ってもらえるのか、教えてもらった。
「基本的にトレンドはありませんが、機械類に関しては比較的どのようなものも引き取ることができます。例えば、電源ケーブルのみや、TVのリモコンのみでも買い取りが可能です。一例ですが、リモコンは最新型になるほど高めで買い取れる傾向があり、数百円で購入できるものも…。しかしながら単品では安価ですので、何かと一緒に売っていただくのがオススメです」
また、雑誌の付録や食玩の景品など、時期が限定されているノベルティ関係は買い逃した人の需要がある。価格は品物によるが、状態が綺麗で時期が新しければ気持ち上乗せされることもあるそうだ。
●ウィスキーの空き瓶が高く売れるワケ
確かに、どれも微々たる金額なのは否めない。ところが杉原さんによれば、ウィスキーの空き瓶は若干高価になる可能性があるとのこと。そこで、酒類を扱うリカーオフ吉祥寺店の店長、牧田正人さんに聞いた。
「銘柄でいえば『響』や『ジョニーウォーカー ブルーラベル』といったコルクを抜き差しできるウィスキーボトルは、空き瓶でも価値があります。売値で買い取り額は決まりますが、1000円で売れる瓶なら300円、700円で売れる瓶なら200円で買い取っています」
さらに、希少価値の高い空き瓶だと、当然のことながら買い取り価格は大幅にアップする。
「フランスのクリスタルブランド『バカラ』のクリスタルガラスを使ったボトルは高値で売れますよ。例えば、『カミュ ジュビリー』や『レミーマルタン ルイ13世』です。これらの空き瓶は、5000円近くになることもありますから」
ところで、ワインやシャンパンの空き瓶は売れないのだろうか?
「ワインやシャンパンのボトルは、一度コルクを抜くと再び入れることができないため、買い取りできません。ウィスキーの空き瓶を買い取るのは、ウィスキーを移し替えるデキャンタとして使う需要があるからです。30~40年前の年代物のウィスキーを開けようとしたとき、コルクがぼろぼろになってしまって中に落ちてしまうことがあります。そんなとき、目の細かい茶こしなどで不要物を取り除き、購入した空き瓶に移し替えれば、ウィスキーを飲むことができます」
牧田さんによれば、ウィスキーボトルは月に10本前後売れ、中には数本まとめて買っていくお客もいるそうだ。一方、空き瓶が“売れる”ことを知らない人が多いので、売る人は月に1~2人くらいにとどまるそう。
自分の不用品が価値ある物として取引されるのかどうか、一度市場に出してみてその感触を探るのもアリかもしれない。
