高級コンデジ、ソニー「Cyber-shot DSC-RX100」3兄弟が堂々ランクイン

高級コンデジ、ソニー「RX100」3兄弟が堂々ランクイン

前回の「一眼レフは『D5500』が人気、『EOS 5D IV』も好調―ヨドバシカメラに聞く」に引き続き、今回はヨドバシカメラ マルチメディアAkibaにおける高級コンパクトデジカメ(高級コンデジ)の売れ筋をレポートする。

 高級コンデジは安定したニーズがあるいっぽうで、売れ筋上位の顔ぶれがある程度固まる傾向が見られるという。担当スタッフの金村政臣氏は「いまは売れ筋の上位が定番化している一方で、とがった機能や装備を持つ高性能モデルも増えています。ある意味実験的なモデルで価格も高いので、売れ筋の上位に上がってくることはありませんが、今後の動向が楽しみな存在といえます」と解説する。

 売れ筋ランキングは以下のとおりだ。

 2012年夏に登場した「Cyber-shot DSC-RX100」を筆頭に、RX100シリーズが3モデルもランクインしていた。そのほかには「PowerShot G7 X Mark II」や「GR II」、「FUJIFILM X70」など、過去のランキングで見た顔ぶれが並んでおり、売れ筋モデルの定番化がうかがえる。金額やスペック、発売日に開きがあるなかで定番となった理由は何なのか。次のページから順に追っていこう。

※掲載している価格とポイントは、2016年11月9日14:30時点のもの。日々変動しているので、参考程度に見ていただきたい。

ソニー「RX100」は広角レンズ&ファインダー搭載のIIIが一番人気

 ランキングでもっとも目立っているのは、ソニーの「Cyber-shot DSC-RX100」シリーズだ。1番人気の「III(DSC-RX100M3)」に続いて、現行最上位の「V(DSC-RX100M5)」が3位に入った。さらに、元祖でありエントリーモデルという位置づけの「初代(DSC-RX100)」が4位に顔を出している。

「初代から5代目まで併売している珍しいシリーズです。本体はいたってコンパクトなんですが、CMOSセンサーが1.0型と大きくて画質が高いうえ、デジタル一眼のように背景をボカしたりできるところが一貫しています。シリーズ全体で人気はかなり根強い印象ですね」

 IIIが一番人気になっているのは、コストパフォーマンスの高さとIIからの進化点の多さにあるという。「レンズの画角がIIIから広くなって、広角24mmからの2.9倍ズームになりました。初代やIIと比べ、部屋のなかでも広い範囲が撮影できるので、乗り換える方もいらっしゃいますね。あとは、有機ELの電子ファインダーを内蔵しているので、チルト式液晶と合わせて撮影の幅が広がるのが強みだと思います」

 Vは、最新であり最上位となるモデルだ。4K動画やスローモーション撮影など、機能と性能がシリーズでもっとも充実しているが、なかでも注目されているのはピント合わせの速さだとか。「0.05秒の高速AFが可能で、ほぼ一瞬でピントが合います。動く被写体を撮るのが中心という人ほど、すごさが実感できると思いますよ」

 加えて、ソニーのビデオカメラと同じ編集ソフトで動画が扱えるといった利便性から購入する人も少なからずいるそうだ。

 初代モデルは、取材時に税込みでおよそ4万円という割安さから、安定した人気をキープしている。「バリアングルモニターやファインダーなどの付加機能はありませんが、センサーの大きさは上位と同じですし、基本中の基本のところはハイレベルだと周知されているところが強みといえますね」

高倍率ズーム&NDフィルター搭載の「PowerShot G7 X Mark II」も堅調

 RX100シリーズの間に唯一食い込んだのは、総合2位のキヤノン「PowerShot G7 X Mark II」だ。1.0型CMOSセンサーを搭載し、撮影時の重量が約319gと軽いところはRX100シリーズとよく似ている。そのうえで、「光学4.2倍ズームレンズを搭載していることと、タッチシャッターが使えるところ、別売りで防水ケースが追加できアウトドア性が高いところ」を重視してこちらを選ぶ人も多いとのことだ。

 加えて、減光3段分のNDフィルターを内蔵しているところも評価が高い。「流れる滝の様子など、バリエーションに富んだ写真が撮れるので、デジタル一眼のようにさまざまな撮影テクニックを試してみたい人にはお薦めです」という。

 5位に入ったのは、リコーイメージングの「GR II」。28mmの単焦点レンズを採用したモデルで、APS-CサイズのCMOSセンサーを内蔵する。「一眼カメラに広角気味のレンズを付けてすっきりとコンパクトにまとめたようなモデルです。風景をスナップするのが好きな人の定番で、中級機以上の一眼カメラを持っている人がサブ機として愛用しているという声も聞きます」という。

 海外の人にも人気がある。「GRシリーズの知名度が高いうえ、フランス語やドイツ語、タイ語など20以上の言語に対応しているのも大きいですね」

 続く6位は、富士フイルムの「FUJIFILM X70」だ。こちらもAPS-CサイズのCMOSセンサーを搭載した28mmの単焦点モデルだが、GR IIとは別の売れ方をしているとか。「緑やオレンジなどの中間色がとても美しく出ることで評判です。フィルムを作っているメーカーだけあって発色が優れているんですよね。メーカーの指名買いで選ばれる方は多いです」

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