大統領に当選ならAT&Tのワーナー買収承認せず=トランプ氏
米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は22日、大統領に当選した場合、米通信大手AT&T(T.N)によるタイム・ワーナーの買収について、承認しない考えを明らかにした。
トランプ氏はペンシルベニア州ゲティスバーグで行った選挙演説で、大統領就任時に100日以内に実施する政策案を公開。メディア会社に対し、民主党のクリントン候補への支持を集めるため「わたしへの支持票を減らし、米国民の声をもみ消そうとしている」と非難した。
さらに「わたしが闘っている権力構造の例として、AT&Tはタイム・ワーナー、ひいてはCNNまで傘下に入れようとしていることが挙げられる。わたしが大統領になった際には、この買収を認めるわけにはいかない。権力が集中しすぎるからだ」と述べた。
ケーブルテレビ大手コムキャスト(CMCSA.O)による2013年のNBCユニバーサル買収についても、「解体」を検討すると言明。「このような案件は、民主主義を崩壊させる」と話した。