任天堂の新ゲーム機Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)、NVIDIAの技術

NVIDIA の技術が任天堂の新ゲーム機「Nintendo Switch」に採用されました

新しいゲーム機Nintendo Switchについてすぐにわかることは、遊んでいてとても楽しい、ということです。素晴らしいグラフィックス、多数のゲームタイトル、そして驚くべきパフォーマンスで、「Nintendo Switch」は、何時間プレイしても飽きることのないインタラクティブなゲーム体験を提供するでしょう。

しかし、このような楽しいゲーム機の開発には、高度なエンジニアリング技術を要しました。任天堂との共同開発において、NVIDIAは500人年もの労力を、新しいゲームプラットフォームを作りあげるために、あらゆる面に注ぎ込みました。アルゴリズム、コンピュータアーキテクチャ、システムデザイン、システムソフトウェア、API、ゲームエンジン、周辺装置といった、新しいゲーム機を創るために必要な一つ一つの要素全てを任天堂と協力して一から再考、再設計することが、任天堂からお客様に対して家でも外でも変わらない素晴らしい体験を提供するために必要でした。

いつでもどこでもゲームが楽しめるアーキテクチャー

「Nintendo Switch」にはカスタマイズされたTegraプロセッサーが搭載されています。この高効率かつスケーラブルなプロセッサーには、世界最高峰のパフォーマンスを発揮するGeForceゲーミング・グラフィックカードと同じアーキテクチャーのNVIDIA GPUが含まれています。

また、「Nintendo Switch」のゲーム体験は、改良された物理演算エンジン、新しいライブラリ、高度なゲームツールやライブラリなど、フルカスタムのソフトウェアによって支えられています。NVIDIAはこれらに加え、ハードウェアの性能を最大限に引き出せる新しいゲーミングAPIを任天堂と共に開発しました。最新のAPIであるNVNはマス向けのライトウェイトで高速なゲーム体験を実現するために作られました。

さらに、ハードウェア支援による映像再生や、音響効果やレンダリング用のカスタムソフトウェアが、さらにゲームプレイを強化しています。

任天堂とNVIDIAはハードウェアとソフトウェアの全般にわたりゲーミングとモバイルユースケースのために最適化しました。オペレーティングシステムはパフォーマンスと効率をさらに引き上げるためにGPUを有効利用するようにカスタマイズされています。

NVIDIAのゲームテクノロジーが随所で光る「Nintendo Switch」は、あらゆるゲームを楽しむ人にご満足いただけるでしょう。

「Nintendo Switch」は2017年の3月より発売予定です。詳細は、以下URLをご覧下さい。
https://www.nintendo.co.jp/switch/

任天堂株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:君島達己)はこれまで、「NX」という社内開発コードネームのゲーム専用機を開発中である旨公表しておりましたが、この度その製品の正式名称を

「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」

に決定いたしました。

Nintendo Switchは、家庭用据置型テレビゲーム機でありながらご自宅か外出先かを問わず、テレビモニターの前を離れて本体を持ち出して遊ぶことができ、一人でも大勢でもどこででもお楽しみいただける、かつてない娯楽体験を世界中の皆様にご提供いたします。Nintendo Switchが実現する新しい体験の一部を紹介する短いビデオを本日任天堂公式ホームページ内の以下のURLにて公開いたしましたので、ぜひご覧ください。

テレビ等のご家庭のモニターとHDMIケーブルで接続された「Nintendo Switchドック」から本体を取り外すだけで、ゲーム画面はモニターからNintendo Switch本体上の画面に瞬時にスイッチし(切り替わり)、「家庭用据置型テレビゲーム機品質のプレイ」を体験できる場所がテレビの前から別の場所にスイッチします。

紹介ビデオでは専用コントローラーの使用例を紹介しておりますが、2つのユニークな本体着脱可能コントローラー「Joy-Con(ジョイコン)」の採用により、Nintendo Switchはそれ一台で、ご自宅でも外出先でも、多彩にプレイスタイルをスイッチします。

Nintendo Switchはまだベールを脱いでいない

Nintendo Switch発表

10月20日深夜。任天堂は開発コードネーム「NX」と呼ばれてきた次世代ゲーム機について発表を行った。正式名称はNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)となった。発売延期が危ぶまれたが、予定通りに2017年3月に発売される。価格は未定。発表と同時に速報が流れた。ほとんどがNintendo Switchのわかりやすい特徴について報じているが、ここではわかりにくい特徴にも触れてみることにする。

わかりやすい特徴は兼用機

Nintendo Switchのわかりやすい特徴は、据え置き型ゲーム機と携帯ゲーム機の切れ目をなくそうとしていることである。ディスプレイが左右のコントローラに挟まれた形をした本体。この本体は携帯ゲーム機のように持ち歩くことができる。またその本体を「Nintendo Switchドック」に差し込むとHDMIケーブルで接続したテレビ画面に映すことがでできる。今までのゲーム機で、このような兼用機はない。初めての試みである。しかし、タブレットPCとしてもノートPCとしても使えるMicrosoft Surface(マイクロソフト・サーフェス)がすでにあるように、兼用は時代の流れでもあるので特に驚きはない。

任天堂は昔からスーパーファミコンとゲームボーイ、WiiとニンテンドーDSのように据え置き機と携帯機、ふたつの製品ラインを保ってきた。Nintendo Switchはこのひとつを失うことを意味する。だが、それをあるべき進化ととらえて兼用機にしたのは覚悟がいることだっただろう。近年、スマホに押されて存在理由さえ疑われていたゲーム専用機だが、任天堂はいっぽうを捨てる勇気を振り絞ってNintendo Switchを開発した。

さて、そんなNintendo Switchのわかりやすい特徴について。兼用機という発想は常識の範囲内であり、「守り」の印象を持った。ゲーム体験を劇的に変えるほどのインパクトはない。たが、一台二役はユーザーの利便性を高めているので、防衛ラインを守れそうではある。

ソフトについては前評判がすこぶる高い『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』や『スプラトゥーン』の新作が投入される。また、発表されたパートナー企業を見る限りサードパーティのラインナップも充実しそうだ。大手ゲーム会社だけではなく、固定ファンがついた中堅デベロッパーの名も散見される。ゲームをつくるためのソフト、ミドルウェアメーカーも揃っている。これまで任天堂のハードは仕様が特殊なため、サードパーティ製ソフトが揃いにくいという弱点があったが、Nintendo Switchでは改善されそうだ。

以上がわかりやすい特徴=兼用機としてのNintendo Switchの感想である。まとめると、ハードは守備的、ソフトは任天堂自社タイトルが有望、サードパーティ製ソフトは改善傾向。その結果、最低限の負けない戦いができるだろう。

任天堂が取得した特許はどういかされるのか?

ところで、まだすべてのベールを脱いだわけではないNintendo Switchには、わかりにくい特徴がある。そのひとつが脱着できるコントローラと本体の接続方法だ。通常の電子機器では、ボタン操作の信号は電気信号となって本体に伝わる。ところが、Nintendo Switchはこの当たり前の設計をしていないものと思われる。

開発コードネーム「NX」は、なかなか正式発表されないため、世界中のゲーム業界関係者たちは手がかりを任天堂が出願する特許に求めた。特許からハードの情報を探ろうとしたのだ。じつは、脱着可能なコントローラは2016年1月に米国特許商標局(USPTO)へ提出され、その書類は8月12日に公開されている(脱着可能なコントローラに関する特許の出願書)。この出願書類でのコントローラは、電気信号の代わりにボタンを押す動作を赤外線カメラに送るしくみになっている。つまり、本体とコントローラは電気信号ではなく、カメラによってつながっている。電気回路の制約を受けない。ということは、Nintendo Switchは、標準装備のコントローラ以外のデバイスと容易に接続できることになる。「ねじる」「つかむ」など特殊な操作をするコントローラ、Wii Fitで見られた体重計のような装置、最近話題のVRゲーム用のゴーグルなど。理論上、どんなモノとでも信号のやり取りができるのだ。こうした拡張機能があるとすれば、かつてなかったゲームを企画することができる。となれば、Nintendo Switchは守りの兼用機から、攻める気たっぷりの変幻自在のマシンにスイッチする。

そして、もうひとつ気になるのは同じく今年、任天堂が取得したプロジェクターに関する特許である。スクリーンのような平らな面でなくてもいい。「歪んだ面に投射しても映像が歪まない」技術を任天堂はメガチップス社と共同開発している(映像が歪まないプロジェクターに関する特許の出願書)。

製造業に属す企業は研究開発を行うかたわら、常になんらかの特許を出願・取得するものだ。したがって、この特許をNintendo Switchと結びつけるのは早計だろう。だが、ゲーム機とプロジェクターの相性は良い。現実世界にゲーム画面を投影する、AR的なゲームなどに応用できそうだ。

とりあえず、Nintendo Switchは兼用機であることがわかった。兼用機として、負けないだけの実力はありそうなNintendo Switchである。しかし、これがすべてではないだろう。Nintendo Switchはまだベールを脱いでいない。

【初公開映像】Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)

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