中国:汚職幹部が赤裸々に証言 「反腐敗」TV特番放送

中国:汚職幹部が赤裸々に証言 「反腐敗」TV特番放送

中国の習近平国家主席が進める「反腐敗運動」を特集したテレビ番組が17日から中国全土で放送されている。摘発された大物汚職幹部本人が登場し、腐敗の実態を赤裸々に明かす異例の内容だ。24日に始まる中国共産党の重要会議「第18期中央委員会第6回総会(6中全会)」も規律強化を議題とする見通しで、習指導部には国民に反腐敗の成果を示すことで6中全会の主導権を握る狙いがあるとみられる。

 番組は8回シリーズで、党の腐敗を取り締まる中央規律検査委員会と中国中央テレビが共同制作した。17日の放送では、青海、雲南の両省で省トップの党委員会書記を務めた白恩培氏(70)=収賄罪などで執行猶予付き死刑判決=が「60歳となり、大病を患ってから金銭を追求するようになった」と告白した。白氏は不動産開発などに絡んで約2億5000万元(約38億円)を受け取ったとされる。

 一方、河北省党委書記在任中に摘発された周本順氏(63)=収賄罪で起訴=は、息子と共同経営する企業家に便宜を図り、業者から受け取った約1000万元(約1億5500万円)を息子に事業資金として与えたりしたと指摘されている。周氏は「貧しい村に生まれ、幼いころから汚職官僚を憎んでいた。自分がそうなったことに大きな悲哀を感じる」と淡々と語った。

 今月の6中全会では高級幹部が率先して党に忠誠を誓い、服従することが強調されるとみられる。規律強化を大義名分に習氏への権力集中が一層進みそうだ。

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