ようやく春を迎えた日系車、末路をたどっている韓国車=中国報道
中国自動車市場における2016年1-8月の乗用車販売台数について、自動車情報プラットフォームのマークラインズによれば、日系車は前年同期比14.33%増を記録したのに対して、韓国車は5%の伸びにとどまった。
この数値の伸びは16年の中国自動車市場における日系車と韓国車の売れ行きの圧倒的な違いを示すものだが、15年1-12月の乗用車販売台数では、日系は前年同期比8.7%増だったのに対して、韓国車は同4.9%減、2014年度については日系は同5.6%増、韓国車は同12.0%増だった。
これらの統計から、日系車の勢いが年々増しているのとは対照的に、韓国車は15年からかなり勢いを失っていることがわかる。中国メディアの今日頭条は10日、日系車が春を迎えているのに対して、韓国系車は末路をたどっていると説明する記事を掲載した。
記事は日系車の勢いが増している理由の1つとして、15年10月に導入された排気量1600cc以下の小型車に対する自動車取得税の減税を指摘。しかし、この要因以外にも、日系車の品質の高さや商品ラインナップに隙がなく、多くの消費者の好みにぴったりあった車種を提供している点なども関係していると指摘した。
一方で記事は韓国車が苦戦している理由について、日系・ドイツ系・米国系の価格低下と中国車の品質向上が韓国車の居場所を絶えず削り取っているためと説明。また韓国車が15年から苦戦しているのは、日系車とは全く対照的に「商品ラインナップのバランスが欠けている」ことが要因だと指摘した。
記事は日系車の躍進と韓国車の苦戦を分析するにあたり、商品ラインナップという要因に注目している。様々な売れ筋の商品ラインナップをバランス良くそろえているメーカーの車とそうでないメーカーの車とでは、確率的な観点で考えてみると当然商品ラインナップにバランスの取れたメーカーの方が消費者の多様な好みを満足させることができる。消費者というパイの奪い合いにおいて、バランスの取れた商品ラインナップは非常に大切な要素だといえる。
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