サイバー攻撃:メールの添付ファイルを開いてウイルスに感染、核融合研究、情報流出か 富山大

サイバー攻撃:核融合研究、情報流出か 富山大

富山大の「水素同位体科学研究センター」(富山市)がサイバー攻撃を受け、研究者のパソコンから福島第1原発で発生した汚染水の除去方法などの研究成果や、共同研究者ら1492人分の個人情報が流出した恐れがあることが、同大学への取材で分かった。センターは核融合炉の燃料になるトリチウムの研究で知られるが「成果は公表済みで機密性の高い研究情報はなかった」と説明している。

 同大学によると、2015年11月、研究者2人のパソコンが攻撃を受けた。トリチウム理工学専門の非常勤研究者が、知り合いを装って送られてきたメールの添付ファイルを開いてウイルスに感染。今年6月まで、遠隔操作で1000件以上の圧縮ファイルが作成され、大量の通信が計4回繰り返された。外部機関の通報で発覚した。

 調査した結果、このパソコン内の5万9318件のファイルのほとんどが流出したとみられることが判明。うち1万7612件はアプリケーションが古いなどの理由で、内容を確認できていないという。同大学は流出が判明した6月に文部科学省と富山県警に報告したが、関連機関には今月7日まで連絡しなかった。阿部孝之センター長は「情報を精査するのに時間がかかった」と釈明した。

 同センターは、自然科学研究機構核融合科学研究所(岐阜県土岐市)などと共同研究している。

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