「究極の暗号」通信の実験衛星、中国が打ち上げ
17日付の中国共産党機関紙・人民日報などによると、中国は16日未明、西部の酒泉衛星発射センターから、量子暗号通信の技術確立に向けた実験衛星「墨子号」を打ち上げ、成功した。
量子暗号通信は原理的に盗聴が不可能とされ、「究極の暗号」とも呼ばれる先端通信システム。関連の衛星打ち上げは「世界初」としている。
量子暗号通信は、光の粒子の性質を利用した通信技術で、情報の窃取を試みると情報が壊れて読み取れなくなるほか、必ず痕跡が残るため盗聴を感知できるとされる。政府関係や金融など高度の秘密保持が求められる分野で実用化への期待がある。
中国国営新華社通信は、技術の確立で、「理論上、情報セキュリティーの問題を永久に解決できる」と指摘。
盗聴が不可能?「究極の暗号」絶対ありえない!