3万年前の航海再現へ=草舟、13日にも出発-沖縄・与那国島から西表島に

3万年前の航海再現へ=草舟、13日にも出発-沖縄・与那国島から西表島に

日本人の遠い祖先による約3万年前の航海を再現しようと、人類学者や考古学者、探検家らの研究チームが草舟2そうを作り、沖縄県・与那国島で11日、報道陣に公開した。帆はなく、かいのこぎ手が1そうにつき7人乗り込んで、13日朝にも出発する。三十数時間後に75キロ離れた西表島に到着する予定。
 草舟は長さ6.4メートル、幅1.3メートル程度。こぎ手は両島の住民が中心で、平均約35歳。一方の舟のキャプテンを務める与那国島の居酒屋経営、入慶田本竜清さん(33)は「いろんなトラブルが起きると思うが、適切な判断ができるようにしたい」と話した。
 現地は強風が続いており、出発は海の状況次第。安全確保のためチャーター船が伴走する。
 沖縄には約3万年前までに現生人類(ホモ・サピエンス)が定住していたことが、遺跡調査で分かっている。海部陽介・国立科学博物館人類史研究グループ長らはユーラシア大陸と地続きだった台湾から沖縄の島々へ舟で渡ったとみて、実際に可能か試すことにした。成功すれば来年7月、台湾から黒潮を越えて与那国島に渡る航海に挑む。

当時の舟は遺跡から見つかっておらず、研究チームは丸木舟や草舟、竹のいかだなどを当時の技術や材料で作れたか検討。草舟の可能性が高いと考え、与那国島に自生する丈夫な草「ヒメガマ」を刈り取り、つる草で束ねて舟を作った。
 国立科学博物館は航海実現のため今年春にインターネットで募金を呼び掛け、約870人から計約2600万円が集まった。

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