橋下氏激怒!中山元外務副大臣を提訴へ 「完全な名誉毀損」ツイッターで激烈批判
自民党大阪府連会長で元外務副大臣の中山泰秀衆院議員=大阪4区=が、12日に開かれた大阪市との国家予算要望説明会で「前の市長(橋下徹氏)の時に、秘書が覚醒罪で逮捕されたというのは本当ですか」との趣旨の発言をしたことに関し、橋下氏は14日、自身のツイッター上で「完全な事実無根」として中山氏を激烈に批判。「法的措置を執ります」と明言した。橋下氏の関係者によると、橋下氏側は近く、中山氏の発言が名誉毀損に当たるとして、大阪地裁に損害賠償請求訴訟を起こすという。
中山氏は衆院大阪4区選出で、父は建設相や郵政相などを務めた中山正暉(まさあき)氏。第2次安倍改造内閣と第3次安倍内閣で外務副大臣を務め、昨年秋に自民党大阪府連会長に就任した。
12日の国家予算要望説明会は、大阪市側の要望を自民党府連所属の国会議員や市議らが聞く場で、吉村洋文市長も出席していた。中山氏は説明会の最後に橋下氏に関する発言をし、「事実関係を知りたい。私は報道で知った。どういうことなんだ。市議団は市議会で質問しなかったんですか」などと語った。
これに対し、橋下氏は14日に更新したツイッターで、中山氏が説明会で「橋下が大阪市役所に連れてきた民間人が覚せい剤取締法違反で捕まっていると公言」したとし、「どうやらその情報源は2ちゃんねるらしい。完全な事実無根」と指摘。
中山氏について「これまで僕に対して散々嘘八百の誹謗(ひぼう)中傷を繰り返してきた。ほとんどが出所不明の便所の落書き程度の情報源」と断じ、「これまでは僕も公人だったから許してやっていたが、これからはそうはいかない」と“宣戦布告”した。
橋下氏はツイッター上で、中山氏について「無能政治家」「アホボン」などとののしり、「ひどい情報処理能力を法廷で明らかにしていきます」などとつづった。
自民党大阪府連関係者によると、中山氏は、橋下氏が市の特別職として任命していた元特別秘書と、橋下氏の府知事選出馬時の陣営スタッフで後に覚せい剤取締法違反で逮捕された人物を混同していた可能性があるという。
中山氏はこれまでの産経新聞の取材に「情報開示のあり方を議論してほしいという思いで問題提起した。文書への対応は、内容を確認してから検討したい」と話している。