【神戸児童連続殺傷事件から19年】加害男性への教育は何の意味もなかった

【神戸児童連続殺傷事件から19年】土師守さん「加害男性への教育は何の意味もなかった」 手記で心情を吐露

神戸市須磨区で平成9年に起きた児童連続殺傷事件で、土師(はせ)淳君=当時(11)=が加害男性(33)に殺害されてから24日で丸19年。父親の守さん(60)が心境をつづった手記を弁護士を通じて公表するとともに、報道各社の質問に文書で回答した。

 守さんは、淳君への心情を「何年たとうとも親の子供への想(おも)いは変わることはありません」と吐露。加害男性が昨年、手記を出版したことに関連し、「私たちは出版の停止と手記の回収を申し入れましたが、受け入れようとはしませんでした」と打ち明けた。

 加害者の更生のあり方については、「加害男性は犯した罪に対する罰は何も受けていません。彼が受けたのはあくまで教育です」と指摘した上で、「彼への教育はまったく何の意味もなかったということです。現状については変えていく必要があるのではないかと思います」とした。

 一方、自治体による被害者支援の条例制定の動きをめぐっては、「この条例があることにより、窓口の対応が大きく変わってきます」と利点を挙げ、「今後も、被害者支援条例を制定する自治体が増えていってほしいと願っています」とつづった。

 土師守さんが寄せた手記の全文は次の通り。

 この5月24日で、淳が亡くなってから19回目の命日がやってきます。私たち遺族は、19年前のあの日起きたことを昨日のことのように鮮明に覚えています。何年たとうとも、親の子供への想(おも)いは変わることはありません。

 今年は、加害男性から手紙は受け取っていません。私たちといたしましては、彼とはもうかかわり合いたくないという思いです。

 昨年6月に、加害男性は被害者や遺族に何の断りもなく、被害者をさらに傷つけるような手記を出版しました。殺人などの重大事件の加害者が、自分が犯した犯罪に関する書籍を出版することは、被害者の精神へのさらなる加害行為といえます。「表現の自由」とは別次元の話だと思います。本来でしたら、出版そのものが禁止されるべきであると思いますが、最低でも何らかの規制は必要であると考えています。

 近年、犯罪被害者支援条例が多くの自治体で制定されています。兵庫県内でも多くの自治体で制定され、さらに制定に向けて動いている自治体も見られます。被害者支援条例の制定により、地方自治体の犯罪被害者に対する対応が大きく改善されるであろうことは、非常に重要なことであると思いますが、この条例の制定において最も重要なことは、犯罪被害者にとってのよりどころができるということだと思います。

 今後も、自治体の犯罪被害者支援条例の制定の流れが進むことを期待するとともに、犯罪被害者に対するさらなる支援体制の強化を願っています。

 平成28年5月24日 土師守


そう!殺人鬼に教育させなくてもいい!yell

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