沖縄県女性会社員遺体、在沖米軍司令部前の抗議集会に2千人 「米軍は出ていけ」

【沖縄20歳女性遺棄】在沖米軍司令部前の抗議集会に2千人 「米軍は出ていけ」

沖縄県うるま市の女性会社員(20)が遺体で見つかり、米軍属のシンサド・ケネス・フランクリン容疑者(32)が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、県内36の市民団体は22日、在沖米軍司令部があるキャンプ瑞慶覧のゲート前(北中城村)で抗議集会を開いた。約2千人が集まり、大きな混乱はなかった。

 集会はこの日午後から約1時間にわたり行われ、参加者は「米軍は出ていけ」などと書いたカードを基地内に示し、被害者側への丁寧な謝罪や基地の撤去などを求めて声を上げた。

 那覇市の会社員、山内優希さん(28)は、「ショックな事件だった。全ての米兵が悪いとは思っていないが、基地は撤去してほしい」と話していた。

沖縄女性遺棄:「絶対に許せない」…告別式、遺族ら涙

沖縄県うるま市の女性会社員が遺体で見つかった事件で、女性の告別式が21日、出身地の名護市の斎場で営まれ、遺族や同級生ら約800人が深い悲しみに包まれた。事件では元米海兵隊員で軍属の男が死体遺棄容疑で逮捕され、中谷元(げん)防衛相や翁長雄志(おながたけし)知事らも参列し追悼。早すぎる死に、参列者は「容疑者を絶対に許せない」と怒りを新たにしていた。

 ピンクのドレス姿で笑う女性の遺影。参列者によると、成人式で撮影されたばかりのものが祭壇に置かれ、白と黄色の花で飾られた。「皆さん、写真を見てください。娘を忘れないでください」。喪主の父親はそうあいさつし号泣したという。両親は遺骨や位牌(いはい)を抱いて帰りの車に乗り込む前に、涙を拭う参列者らに深く頭を下げた。

 参列者には父親から「思い出も涙も、尽きることはありません」で始まる礼状が配られた。宝物だった一人娘は「今が一番楽しい時期だった」とした上で「今はいつ癒えるのかも分からない悲しみとやり場のない憤りで胸が張り裂けんばかりに痛んでいます」と記している。

 「行方不明になる5日前には、(女性が)友達にクラスメートで集まろうって話していたと聞いた。それがもうかなわないと思うと悔しい」。高校で3年間同じクラスだった参列者の女性(20)は言葉を詰まらせた。「みんなに優しい子だった。帰ってきてほしい」

 告別式前に、遺体の発見現場に花を手向けた中学時代の同級生の女性(20)は、中学時代に女性が将来の夢について「みんなのためになるような仕事がしたい」と話していたことを覚えている。「中学で将来の夢があってすごいと尊敬していた。言葉にならないくらい残念。政府は、二度とこういう事件が起きないよう、考え、行動してほしい。それが一番の願い」と訴えた。

 女性のいとこの男性(43)は「許せない。基地はないほうがいいと思っていたが、その思いは強くなった」と話した。

 式には稲嶺進・名護市長も参列。「とても許せるものではない。米軍関係者は綱紀粛正とか二度とないようにとか言うが、結局なくなっていない」と批判した。

 

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遺体遺棄:水路から女性のものと見られるカギを発見 棒状のものも回収

元海兵隊員の軍属による女性遺体遺棄事件で、沖縄県警特別捜査本部は、24日午後、うるま市州崎の水路を捜索し、女性のものとみられるかぎを発見した。
 女性が所持していたかぎは、博多弁が書かれた黒のストラップが付いたもので、川底から見つかったかぎも同様のストラップを確認した。
 捜索では川底から棒状のものも回収。死体遺棄容疑で逮捕された容疑者が「女性を棒状の物で殴った」と供述していることから、犯行に関連するものか慎重に調べる。
 女性は4月28日午後8時ごろ、かぎとスマートフォンを持ってウオーキングに出かけ、行方不明となった。同本部は29日未明にスマートフォンの通信記録が途絶えた州崎周辺で遺棄された可能性があるとして、水路を捜索していた。

「お父さんだよ、一緒に帰ろう」遺体現場、震える声で娘の名を呼ぶ

元海兵隊員で米軍属の男が逮捕された女性遺体遺棄事件で、被害者の父親らが23日、遺体が発見された沖縄県恩納村の現場を事件後初めて訪れ、花を手向けて、手を合わせた。

 父親は涙ぐみながら女性の名前を呼び、「お父さんだよ。お父さんのところに帰るよ。みんなと一緒について来てよ。お父さんのところに帰ってきてよ」と亡き娘に語り掛けた。

 父親はマスコミの取材に応じ「娘の魂を拾いに来た」と話し、「悲しみも強いが、憎しみもある。心の整理がつかない」と声を詰まらせながら現在の心境を語った。

 遺体発見現場には、連日女性の同級生や友人らが訪れ、花を手向けて祈りをささげている。

遺体遺棄:名護市議会が抗議決議 「人権無視した蛮行」

元米海兵隊員の軍属による女性遺体遺棄事件を受け、名護市議会(屋比久稔議長)は24日の臨時議会で抗議決議、意見書両案を全会一致で可決した。内閣総理大臣や外務大臣、防衛大臣、米国大統領、米国国防長官、在日米軍司令官ら関係閣僚宛て。

 抗議決議と意見書では「事件は沖縄に基地が集中することに起因する」と指摘。「人権を無視した蛮行で、我々県民は怒り心頭に発し、基地の全面撤去を求める声もある」として、①被害者への謝罪、完全な補償②日米地位協定の抜本的な見直し③在沖米軍基地の整理・縮小と米兵の削減―を求めている。

 議会冒頭、全員で被害者へ黙とうした。

橋下徹氏、米軍の風俗活用に再び言及 「きれいごとで解決しない」

元海兵隊員で、米軍属の男が死体遺棄容疑で逮捕された事件について、前大阪市長で、おおさか維新の会の代表などを務めた橋下徹氏が23日までに、自身のツイッターに「米兵等の猛者がバーベキューやビーチバレーでストレス発散できるのか。風俗の活用でも検討してはどうだと言ってやった。これは言い過ぎたとして撤回したけど、やっぱり撤回しない方がよかったかも」などと書き込んだ。

 橋下氏は2013年に在日米軍幹部に対し、海兵隊員による風俗業者の活用を求めたことで、「女性を道具とみる最低の発想だ」などと批判を受け、発言を撤回していた。今回のツイッターでは、思春期の性教育と同じ問題として「きれいごとでは何も解決しない」と米軍内での性教育の重要性を訴えている。

 また、事件後に米軍基地の存在が問題になっていることを取り上げ、日本企業の会社員が事件を起こしても企業自体を否定しないにもかかわらず、今回の事件で米軍基地を否定するのは「外国人だからだ」と指摘。「移民排斥と同じ主張をしていることに気づかない。まじめに活動している米兵等への人権侵害だよ」と展開している。

 米兵や軍属の凶悪犯の比率は、日本人の比率と大差はないとも主張している。

 沖縄戦で軍事占領され、米施政権下で強制接収された土地に基地ができ、県民が望まない形で駐留する軍人や軍属の事件であることや、沖縄の過重負担などには触れていない。

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