和食材、海外でもおいしく…安全規格発表へ
日本産食品の輸出拡大を目指そうと、和食や日本特有の食材の特徴に合った、食品安全に関する規格作りが進んでいる。
海外では、主流となっている食品安全規格に合わせるため、食品を必要以上に冷やし、食感の変わった状態で販売せざるを得ないなどのケースも生じており、大手食品メーカーなどが1月、規格を作るための団体を設立した。海外でもすしやみそ、漬物などの食材を本来の味で、安心して楽しんでもらうため、今夏の新規格の発表を目指している。
「上司から『こんな消しゴムみたいな食感になってしまって大丈夫なのか』と言われた」。英国のスーパーマーケットで、パックされたすしの販売に携わった経験を持つ大手商社の男性社員が明かす。英国では、生ものに近い食材が使われているすしは、ベビーフードと同じレベルの徹底した安全管理が必要な食品とされ、食中毒の原因となる菌の発生を防ぐため、製造から運搬、陳列まで、温度は5度以下に保つこととされている。その結果、米粒は水気が抜けて硬くなり、食感が変わってしまったという。
