舛添知事:政治資金調査、2弁護士に依頼 名前は明かさず
東京都の舛添要一知事は25日、不透明な政治資金の支出など「公私混同」を指摘された疑惑について、元検事の弁護士2人に調査を依頼したことを明らかにした。2人の氏名は「調査に支障があるので公表しないでほしいとの申し出があった」として明かさず、できるだけ早く調査結果をまとめ、その発表に合わせて弁護士名も公表すると説明した。
首都圏の自治体トップの会議で訪れた福島市で報道陣に答えた。舛添氏は20日の定例記者会見で、複数の弁護士に調査を依頼すると表明していた。
舛添氏によると、2人の弁護士とは面識がなく、事務所関係者の知人から推薦を受けた。政治資金規正法に精通した元検事の立場から「第三者の厳しい目」で見てくれると考え、選任したという。
調査対象は「疑義を呈されている問題について全て答えられるようにする」と述べた。会議費名目で支出した家族旅行費や資料として購入した絵画など政治資金の問題に加え、公用車による別荘通いや高額な海外出張費も公私混同かどうか判断してもらうとした。
調査結果の公表時期に関しては「弁護士から『資料が多く、解散した団体もあるので多少の時間がかかる』と言われた。2〜3カ月はかからないと思うが(6月1日開会の)定例都議会に間に合うかは分からない」との見通しを示した。
都議会は25日、議会運営委員会の理事会で対応を協議した。共産は地方自治法に基づき強い権限を持つ調査特別委員会(百条委員会)の設置を提案したが、自民、公明は定例会で舛添氏の説明を聞いて判断する意向を示し、結論は出なかった。
舛添都知事疑惑まとめ クレヨンしんちゃん400円、喫茶店代1万8千円…
5月20日に開かれた舛添要一東京都知事の定例会見。2時間以上続いた会見で報道陣が再三にわたって説明を求めても、時折いら立った口調になりながら「まずは第三者の厳しい目で調査していただく」などと、力ない声で同じセリフを繰り返すのみ。そのくせ、「知事としての仕事をしっかりやりまして、都民の信頼を回復したい」と、続投への意欲だけは明確だった。
かつてテレビの討論番組で舛添氏と丁々発止のやり取りを繰り広げた田嶋陽子元参議院議員も、この会見にはガッカリしたと語る。
「『自分ではここが悪いと思うけど、第三者にも聞いてみる』と言うならまだしも、何も語らないのは誠実さを欠く。厚労大臣までやった人が自分のしたことが良いか悪いかも判断できないなんて、都民をバカにしているとしか思えない」
政治資金収支報告書に目を通せば通すほど、疑惑の支出が次々と出てくる。
喫茶店の手書きの領収書には「18,000円」。宛先は舛添氏の資金管理団体「グローバルネットワーク研究会様」となっている。
繁華街の一角にある東京都港区のこの店を訪ねた。店内には10脚ほどのテーブルが並び、スーツ姿の客が数人くつろいでいた。オーナーに舛添氏の領収書を見せると、首をひねった。
「この領収書は切っていないと思う」
コーヒーは1杯400円。1万8千円となると45杯分。「こんな大きな金額は切った覚えがない」という。サンドイッチは600円。コーヒーと合わせて18セット注文した?
「いいえ。うちは貸し切りはやっていません」
本誌は舛添氏の五つの政治団体の過去5年分(2010~14年)の収支報告書の中から、「疑惑の支出」をピックアップした(下記一覧表参照)。
11年10月9日に丸善博多店が発行した領収書は「コミック書籍400円」。金額の横には16ケタの数字が並ぶ。インターネットで検索してみると、漫画『クレヨンしんちゃん』と判明した。別の領収書の「コミック書籍499円」は、サッカー漫画『イナズマイレブン』。
税理士の武田美都子さんはこう語る。
「舛添さんは秘書や会計責任者に任せていた、という内容の弁明をしていますが、『経費』かどうかは、お金を使った舛添さん以外の人にはわからないことなんですから」
その上で、問題点をこう指摘する。
「舛添さんの使うお金は公金。正月の旅行にしても、メインが家族旅行じゃないですか。1時間会議をしたからって、経費になるという感覚ではダメです」
【疑惑の支出一覧】
●2010年
8月20日 一の俣温泉観光ホテル(山口県下関市) 76,077円
●2011年
1月3日 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ 195,167円
1月16日 自宅近くのイタリア料理店 34,265円
4月1日 高島屋 178,710円
8月19日 タクシー代(沖縄) 25,000円
8月20日 沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザ 119,822円
9月7日 喫茶店(東京・赤坂) 18,000円
10月9日 コミック『クレヨンしんちゃん』 400円、コミック『イナズマイレブン スペシャル』 499円
10月14日 虎屋 41,994円
10月19日 ホテルセントラーザ博多 58,199円
●2012年
4月24日 中古車両代 985,000円
5月7日 車両修理整備代 400,390円
5月15日 中古車両代 990,000円
8月13日 花衣の館 日光千姫物語 83,985円
12月16日 湯河原の回転寿司店 16,560円
●2013年
1月3日 龍宮城スパホテル三日月(千葉県木更津市) 237,755円
1月24日 イタリア料理店 40,590円
3月23日 回転寿司店 15,560円
4月28日 回転寿司店 15,190円
5月2日 自宅近くの天ぷら店 18,050円
6月1日 イタリア料理店 16,665円
8月16日 天ぷら店 17,700円
8月26日 イタリア料理店 56,090円
●2014年
1月2日 龍宮城スパホテル三日月 133,345円
1月10日 天ぷら店 16,800円
1月22日 舛添政治経済研究所 ハウスクリーニング代 281,500円
4月15日 イタリア料理店 83,416円
※週刊朝日 2016年6月3日号
東国原、舛添都知事の謝罪会見に「バカヤロウ」
元衆院議員でタレントの東国原英夫(58)が14日放送のカンテレ「胸いっぱいサミット!」(土曜正午)に出演し、政治資金収支報告書に私的な飲食費などを計上していたことを謝罪した舛添要一東京知事の会見にかみついた。
舛添都知事が週末に都内を離れ、公用車で湯河原の別荘に通っていたことについて「石原(慎太郎)都知事以来の伝統が息づいている」と否定的な意見。「石原さんは自費で鎌倉へ行って原稿を書いていたらしいが…。だから、都知事は週に何回かしか都庁へ行かなくてもいいという伝統になっている。舛添さんは週5日(都庁に)行っていると、でかい顔で言っていたが、当たり前だ!バカヤロウ」とほえた。
この“伝統”について「世間的におかしいから変えましょう、とやればよかった。でもそれをやらなかった」と批判。「周囲に持ち上げられて『前の知事さんもファーストクラスに乗っているから』とか『スイートルームに泊まっていたから』とか(これまでの慣例を)言われると、(舛添都知事も)後ろめたいけど、それでいいのかな?となってたと思う」と分析した。
しかしこれには、元総務大臣秘書官で慶大大学院教授の岸博幸氏が「後ろめたく思っていないと思う」とバッサリ。「彼(舛添都知事)はこういう大名力が好きだし、元厚生労働大臣だし、当然と思っているはず」と切り捨てた。
「コミック書籍400円」?
『クレヨンしんちゃん』?
すげぇ〜