VWのミュラーCEO、不正を謝罪 発覚後の初訪米で
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のマティアス・ミュラー最高経営責任者(CEO)は10日、訪問した米デトロイト市で、排ガス規制逃れの問題について「VWで起きた過ちを謝罪したい。2016年は信頼を取り戻すことが、VWの最大の課題となる」と述べた。
11日に同市内で開幕する「北米国際自動車ショー」に先立ち、VWが開いた自社イベントの場で語った。昨年9月18日に米当局の指摘で不正が発覚し、その直後にミュラー氏がCEOに就任して以降では初めての訪米となる。
ミュラー氏は「米国が主要な市場であることに変わりはない」と強調。VWのテネシー州工場に大規模な投資をする計画を維持し、2千人規模の雇用も見込んでいると述べた。
米環境当局から不正を指摘された約60万台にのぼる不正なディーゼル車のリコール(回収・無償修理)の計画については「もうすぐ前進すると思う」と発言。米当局との調整がやや遅れているリコール計画が近く承認されるという見通しを示した。
米メディアによると、ミュラー氏はデトロイトでの自動車ショーの出席後には首都ワシントンに向かい、13日に米環境当局の幹部と会談する予定。リコールの進め方などについて自ら説明するとみられる。
独VW世界販売台数、13年ぶり前年割れ 前年比2%減
独フォルクスワーゲン(VW)は8日、2015年のグループ世界販売台数が前年比2・0%減の993万600台だったと発表した。年間の販売台数の前年割れは2002年以来、13年ぶり。排ガス不正問題による販売不振に加え、シェアが高い中国など新興国市場の景気減速が響いた。世界販売首位の座を巡って、トヨタ自動車と激しい争いを続けてきたが、15年もトヨタの4年連続の世界一が確実となった。
VWの世界販売は昨年12月まで9カ月連続で前年割れ。中国やロシア、南米で販売が落ち込んでいたところに、9月に排ガス不正問題が発覚。ディーゼル車の一部車種を販売停止するなど、好調だった米国などでも11月以降、前年割れに転じた。
VWは欧州と中国で販売台数の7割以上を稼ぐ。欧州は2・5%増の404万台だったが、中国は3・4%減の354万台。南米も29・8%減の55万台と大幅な落ち込みになった。
VWが幹部のメール提供拒否 米当局「我慢の限界近い」
独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れの問題で、不正を調査している米国の州司法当局に対し、VW側が電子メールなどの幹部どうしでやりとりした情報の提供を拒否していることが8日、明らかになった。当局側は「我慢の限界が近い」とVWを非難し、情報を出すように求めている。
ニューヨーク州とコネティカット州の両司法当局は朝日新聞の取材に対し、VWがプライバシー保護を厳格に定めたドイツの法律を根拠に、メールの文面などの提出を拒否していることを明らかにした。
ニューヨーク州の司法当局は取材に、「数カ月間のVWの対応は非常に遅く、我々のVWへの堪忍袋の緒が切れかけている(Our patience with Volkswagen is wearing thin.)」とするシュナイダーマン司法長官名の声明を示した。コネティカット州司法当局も取材に「VWはこれまで、公には米当局の調査に全面的に協力すると言ってきたが、実際はドイツの法律を理由に協力を拒んでいる。不満がたまる対応ぶりだ」というコメントを出した。
この内容は、米紙ニューヨーク・タイムズが8日に報道した。
VWの排ガス不正をめぐっては、複数の州当局が追及姿勢を強めている。今月4日には、米司法省が一連の不正に対する制裁金の支払いを求め、VWグループを米ミシガン州の連邦地裁に民事提訴した。
米国が主要な市場である?
嘘だ!中国が主要な市場だ!![]()
