台湾・李登輝元総統、国会内で初の講演 安保関連法案を高く評価
台湾の李登輝元総統が、国会内で講演した。
李登輝氏が国会内の施設で講演したのは初めてで、下村文部科学相をはじめ、およそ300人の国会議員が出席した。
李登輝氏は、安倍首相が今の国会での成立を目指す安全保障関連法案を「高く評価する」と述べ、「日本が主体的に安全保障に対して意識を持つことが、アジア全体の平和につながっていく」と、成立への期待感を示した。
「台湾、一つの中国から逃れ民主国家に」 李登輝氏講演
台湾の李登輝・元総統(92)が訪日し、22日に東京・永田町の衆院議員会館で、超党派の国会議員約300人を前に講演した。馬英九政権による中国との経済関係強化が引き金となった昨年の学生運動に触れ、「台湾の総統は権力が大きくなりすぎた。さらなる民主化が必要だ」と訴えた。
李氏の総統退任後の訪日は昨年9月以来で7回目。講演は下村博文文部科学相らの要請で実現した。
李氏は講演で、台湾の将来像について、「(中国共産党と台湾の国民党が確認した)『一つの中国』の束縛から逃れ、主体性ある民主国家にする」との自説を展開。「台湾の憲法では、(総統の)権力の範囲に関するはっきりした規定がない。権力に制限を設けるべきだ」と話し、台湾の憲法改正を唱えた。
その上で、「残りの人生は、台湾に成熟した民主社会を打ち立てるために捧げたい」と語り、「(日本の国会議員には)台湾への関心を寄せ続けて欲しい」と呼びかけた。
主催者側の窓口になった岸信夫衆院議員によると、講演後にあった非公開の質疑応答で、李氏は国際社会での日本のリーダーシップに期待を表明。その中で、日本政府が成立を目指す安全保障関連法案について「高く評価」するとの考えを示したという。
